令和5年 特別展「大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―」 国立公文書館で開催
~貴重な公文書原本から100年前の日本を知り、大正時代を学ぶ~
独立行政法人国立公文書館(所在地:東京都千代田区、館長:鎌田 薫)は、令和5年7月22日(土)から9月18日(月・祝)まで令和5年特別展「大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―」を開催しております。
本展では、会期中に8月15日(終戦記念日)を迎えることから、昭和20年8月15日の玉音放送でも知られている、「終戦の詔書」原本特別展示を8月10日(木)から8月18日(金)まで実施いたします。
【国立公文書館展示会情報】https://www.archives.go.jp/exhibition/
関連イベント 「終戦の詔書」 原本特別展示
■「終戦の詔書」 原本特別展示■
「終戦の詔書」の原本を特別に展示いたします。平成29年以来6年ぶり、令和では初めての特別展示です。
展示期間中に2回、展示替えを予定しています。
画像:「終戦の詔書」の公布原本
「終戦の詔書」について
昭和20年(1945)8月15日正午、戦争終結を国民に伝える玉音放送がラジオで放送されました。
玉音放送では、戦争終結を国民に伝えるため、前日の8月14日に作成された「終戦の詔書」の内容を、昭和天皇が朗読した録音盤(玉音盤)が用いられました。
ポツダム宣言受諾(じゅだく)を表明した「終戦の詔書」は、8月14日の閣議において決定されました。
閣議では、数回の休憩を挟みながら詔書案の修正が行われました。
閣議と並行して、一方では内閣理事官の佐野小門太(さの こもんた)による公布原本の浄書(じょうしょ)が進められていました。
この浄書作業は、通常では閣議決定後になされるものですが、時間の関係で閣議決定を待たずに始められました。
そのため、詔書の公布原本にも修正を加える必要が生じましたが、書き直す余裕がなく、用紙を削り、あるいは括弧を用いて字句を書き足すという、通常では行うことがない対応がとられました。
展示日時:8月10日(木)~8月18日(金)午前9月15分~午後5時00分
※初日の8月10日(木)は、午後8時00分まで
※期間中に2回、展示替えを予定しています。
(1)10日(木)~13日(日):修正が施された部分
(2)14日(月)~16日(水):御名御璽の部分
(3)17日(木)~18日(金):副署の部分
会 場:国立公文書館 東京本館 常設展示室
展示箇所と見どころ
1.修正が施された部分 展示期間:8月10日(木)~13日(日)
「終戦の詔書」は8月9日、ポツダム宣言の受諾が決定された後に文案の準備が始められたとされています。その文案をもとに、8月14日の閣議で詔書案の検討が行われました。閣議が長時間に及んだことから閣議と併行して浄書が進められていましたが、閣議で文案が修正・追加され、公布原本も修正する必要が生じました。しかし、全体を書き直す時間がなかったことから、展示箇所で見られるように、用紙を削り、あるいは括弧を用いて字句を書き足すという、通常では行うことがない対応がとられました。修正箇所の「戦局必スシモ好転セス」は、陸軍を中心に強い反対を受けて修正されたことが知られています。
2.御名御璽の部分 展示期間:8月14日(月)~16日(水)
「終戦の詔書」は閣議における文案の検討や浄書の作業が行われたのち、8月14日深夜に昭和天皇による朗読の録音が行われました。録音されたレコードは天皇の肉声が記録されたことから「玉音盤」と呼ばれています。玉音放送は15日正午に行われました。展示箇所には、玉音放送の一節として広く知られている「堪ヘ難キヲ堪ヘ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ萬世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス」の部分が確認できます。
3.副署の部分 展示期間:8月17日(木)~18日(金)
「終戦の詔書」には昭和20年8月14日の日付とともに、内閣総理大臣鈴木貫太郎(すずき かんたろう)をはじめ、海軍大臣米内光政(よない みつまさ)、陸軍大臣阿南惟幾(あなみ これちか)、外務大臣東郷茂徳(とうごう しげのり)など、当時の鈴木内閣の閣僚全員の署名があります。陸軍大臣の阿南は、「終戦の詔書」の公布原本に署名した後、8月15日未明に自決しています。
【特別展 開催概要】
特別展タイトル:「大正時代 ― 公文書でたどる100年前の日本 ―」
開催期間:令和5年7月22日(土)~9月18日(月・祝)
開催地:国立公文書館 東京本館1階展示ホール
〒102-0091 東京都千代田区北の丸公園3-2
アクセス:東京メトロ東西線 竹橋駅下車 1b出口 徒歩5分
開催時間:午前9時15分~午後5時00分
夜間開館を実施します! ※8月10日(木)・9月15日(金)は、午後8時00分まで
期間中無休
入場無料・予約不要
URL:https://www.archives.go.jp/exhibition/
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