ジーネックスのバスロケーションシステム「ロコバス（運行情報）」が第37回中小企業優秀新技術・新製品賞　優良賞受賞

低価格な機材で高性能なバスロケを実現したことが評価されました

株式会社ジーネックス（岐阜県多治見市：代表取締役 柴田俊、以下当社）が開発したバスロケーションシステム「ロコバス（運行情報）」が、『第37回 中小企業新技術・新製品賞』（主催：りそな中小企業振興財団、日刊工業新聞社）において「優良賞」を受賞しました。同賞の受賞は、2023年に「バス乗降者数自動計測サービス」で奨励賞を受賞して以来、2回目となります。

地方の公共バスは、高齢者や学生などの重要な移動手段ですが、人口減少や過疎化の進行に伴い、年々利用者が減少しています。多くの路線が赤字経営であり、自治体の補助金によって維持されているのが現状です。

どのバス路線においても経営効率化が求められる一方で、交通弱者と呼ばれる高齢者や学生の移動手段としての利便性確保・向上が重要な課題となっています。

効率的なバス運行のためには、路線の距離延伸や便数削減といった対策が必要となる場合があります。しかし、路線距離の延伸はバスの遅延発生率を高め、便数削減は利用者の待ち時間を大幅に増加させる可能性があります。

これらの課題を解決する手段の一つとして、バスの位置情報をリアルタイムに表示するバスロケーションシステムがあります。しかし、一般的なバスロケーションシステムは導入・運用コストが高額であり、地方の路線バスへの導入は困難な状況です。

当社は、車載器に低コストな部品を採用し、さらにバス停への専用機器設置を不要とする独自の高精度な位置情報把握プログラムを開発することで、低価格かつ高機能・高性能なバスロケーションシステムの開発に成功しました。

スマートフォンの普及により、位置情報の通知自体は容易になりました。しかし、多数のバスが複雑な路線を担当する路線バスにおいて、便とバスを紐付け、運転手の操作を一切必要とせずに運用可能なバスロケーションシステムを開発することは非常に困難でした。バス会社様のご協力の下、大量の運行データを取得・分析し、アルゴリズムの改良を重ねることで、低コストなセンサーやマイコンから得られる誤差を含むデータから、バスの正確な位置情報とバス停通過判定を実現いたしました。

今回の受賞を励みに、今後も社会に貢献できるサービスの開発・提供に尽力してまいります。

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