BHPの未来に向けた価値創造とポジショニング

BHPはポートフォリオおよび企業組織の再編を発表しました。経済成長および脱炭素化のために世界が必要とするコモディティーを生産することにより、さらなる価値創出にむけてのポジショニングとなります。

ニュースリリース
2021年8月19日

このニュースリリースは、8月17日にオーストラリアで発表された英文リリースの抄訳版です。

未来に向けた価値創造とポジショニング

好調な業績と記録的な配当を達成したBHPは、本日、弊社のポートフォリオおよび企業組織の再編を発表。経済成長および脱炭素化のために世界が必要とするコモディティーを生産することにより、さらなる価値創出にむけてのポジショニングとなります。

マイク・ヘンリーCEO（最高経営責任者）は次のように述べています。「しっかりとした経営および財務パフォーマンスを基盤に、BHPは引き続き株主に対して魅力的なリターンをお届けします。当社は長期的な価値創造を可能とする、ポートフォリオと能力を通して未来に向けて積極的にポジショニングを行なっています。当社は世界が必要とするコモディティを持続可能な方法で提供します。」

本日BHPにより発表された内容：
 

• カナダのジャンセンステージ1プロジェクトに対して57億米ドルの投資。これは世界で最良のカリ盆地における、新しい高利益事業であり、BHPの新しい未来に向けての成長のチャンスも開く。

 

• BHPの石油事業をウッドサイドとの合併を求める契約を通して、世界上位10社に含まれる独立エネルギー会社を作る。BHPの株主がこの会社の48%を所有。

 

• BHP企業構造の統一化の意図は、オーストラリア証券取引所を単一のプライマリー上場とし、BHPをよりシンプルに、かつ俊敏にすること。

将来に向けたコモディティの分野でさらに成長する機会を確保するというBHPの戦略に合わせて、当社は魅力的な地域における非常に有望なニッケル盆地にアクセスするため、カナダのノロントリソースを取得するよう、先日正式なオファーを提出しました。ノロントの役員会は満場一致で、BHPのオファーを受け入れるよう株主に推奨しました。

ヘンリーCEOは次のように述べています。「BHPの商品は世界の経済成長、生活水準の向上そしてエネルギー移行のために必要不可欠です。

世界は電化、再生可能電力および電気自動車のためにより多くの銅とニッケルを必要とし、インフラのための鋼鉄を生産するために鉄鉱石と高品質の原料炭を必要とします。これには、脱炭素化に必要な分および持続可能な食品製造に必要なカリも含まれます。

当社はBHPが世界のニーズを満たし、当社の株主、従業員そしてビジネスパートナーだけでなく、我々が事業を行う地域社会や政府に対しても持続可能な方法で価値を作り続けるために、BHPを積極的にポジショニングしております。」

記録的なリターンを届ける

BHPは本日、1株当たり2米ドルという記録的な最終配当を発表。この一年間で株主に対する配当金は合計150億米ドルを超えました。

ヘンリーCEOは次のように述べています。「当社の2021年の成績は、BHP全体の人々の大変な努力とコミットメントを証明するものです。BHPの経営パフォーマンスおよび投資の資金管理、そして高いコモディティ価格が優れた財務成績を支えました。

これにより、当社は一年間で合計409億米ドルの経済的貢献をすることができました。これには、地域社会に対する投資、地元のサプライヤーへの支払い、税金、ロイヤリティそして政府への支払いが含まれます。」

ジャンセンステージ1 – 一流のカリ盆地に参入

BHPの役員会はカナダのジャンセンステージ1に57億米ドルの投資をすることを承認しました。このプロジェクトは年間435万トンのカリを生産、最初の生産は2027年をターゲットとし、2年かけてその生産を増加します。

ヘンリーCEOは次のように述べています。「ジャンセンは、当社のポートフォリオに新しいコモディティを単純に追加するだけでなく、BHPのために新たな成長のチャンスを開きます。ジャンセンは世界で最も優れたカリ盆地にあり、投資対象としても魅力的な国にあります。

ジャンセンは高マージン、100年以上の運営をサポートかつ拡大可能なリソースとして、健全なリターンを届けます。カリは商品、国、そして顧客層の面でも、より大きい多様化をBHPに提供します。これはBHPの歴史にとって、新しく、エキサイティングな展開です。」

カリは主に肥料に使われる、カリウムを多く含む塩であり、植物の成長にとって必要不可欠な栄養です。世界的な人口の増加、そして環境へのフットプリントがより小さい、より生産的な農業のため、カリは必要となります。

ジャンセンステージ1は、低コストであり、世界で最も持続可能なカリ鉱山の一つとなることが期待され、低カーボンフットプリント、そして水の消費が少ないものとなります。

ジャンセンステージ1建設のピーク時には3,500名の雇用を創出し、継続的運営には600名を雇用、そして地元および先住民のための機会を作り出します。ジャンセンの従業員は当初から男女比のバランスをとり、チームの20%が先住民となります。カリ業界では初めてですが、BHPは現場周辺の6つの先住民コミュニティーと「（事業）機会契約」を結びました。

ジャンセンステージ1に関する詳細はwww.bhp.comをご覧ください。

石油事業の合併 – 世界上位10社に含まれる独立エネルギー会社を作る。

BHPは世界的な独立エネルギー会社を作るため、石油資産をウッドサイドと合併することを提案しており、そのポートフォリオには北西大陸棚からメキシコ湾に渡る、世界一流の石油ガス地域が含まれます。

ヘンリーCEOは次のように述べています。「BHPの石油事業をウッドサイドと合併することにより、世界上位10社に含まれる独立エネルギー会社が作られ、それによりシナジーが解き放たれ、BHPの株主の価値が向上し、オプションが増えます。一体となったビジネスは、よりリジエンスを持ち、エネルギー移行を通して継続的に価値を提供します。

当社の石油およびジャンセンに関する決定は、人口の増加、生活水準の向上、電気化そして脱炭素化という未来に向けてBHPポートフォリオのその他の項目の重要性を増します。この合併はまた、これらのコモディティに対する資本投資を解き放ち、長期価値および株主へのリターンを伸ばします。」

世界で最も優れた石油およびガス盆地の一部における、一連のブラウンフィールドおよび未開発地域のプロジェクトからの高リターンにより、合併した会社は重大な成長の機会を享受します。これには、Shenzi Northプロジェクトを開発し、トリオンプロジェクトを継続的に進めるためにBHPが最近8億米ドル以上コミットしたことも含まれます。

BHPの株主はこの合併された会社の48%を所有、ウッドサイドの株主は52%を所有します。

この合併は規制およびその他の承認を経る必要がありますが、2022年暦年の第二四半期に完了する予定です。

詳細はwww.bhp.comをご覧ください。

統一化された企業構造 - 未来への柔軟性に備えて

BHPは現在、両社（オーストラリアのBHPグループリミテッド(BHP Ltd) およびイギリスのBHPグループPlc(BHP Plc)）ともプライマリー上場している、2つの親会社を持つ、二元上場会社です。

BHPはBHP Ltdのもとで単一の企業構造を採用し、オーストラリア証券取引所(ASX)でプライマリー上場することを提案しています。統一化された企業構造のもとで、BHP Ltdの株はオーストラリア、ロンドンそしてヨハネスブルグの証券取引所で上場され、ニューヨーク証券取引所では米国預託証券(ADR)プログラム扱いとなります。

ヘンリーCEOは次のように述べています。「今がBHPの企業構造を簡素化するチャンスです。統一化により、BHPはより効率的かつ俊敏になり、継続的な業績と成長をもたらすために会社のポジショニングが向上します。」

統一化された構造が実行された場合、資格を持つBHP Plc株主は、所有する1株に対してBHP Ltdの株1株を受け取ります。BHP Ltd株主の持ち株には変更はありません。BHPの配当ポリシーおよび法人税を支払った後の配当を行う機能にも変更されません。

役員会により最終承認の後、BHPの株主は2022年の第一半期に予定されている株主総会で統一化について投票することが予定されています。

詳細はwww.bhp.comをご覧ください。

以上