カラービット６D測位 colobit Six Dimension survey サービス提供開始

〜 屋内大空間での高精度な自己位置推定技術の提供〜

　現場のニッチな課題をIoTとDXで解決するビーコア株式会社（東京都千代田区、代表取締役：水野廉郎）は、「カラービット６D測位 colorbit Six Dimension survey 」（特許出願中）のサービス提供を2022年2月より開始します。
　当該技術は、東海地方にある大規模倉庫にて2019年より実証実験を開始し（現在も継続中）、屋内搬送機の自己位置推定で良好な結果を得られています。

■技術開発に至った背景
　屋内大空間 ( 倉庫、工場等 ) における位置測位は、電波系の技術（ RFID・ビーコン等 ）により行われることが一般的です。しかし、電波の反射・干渉・回折などの影響により、精度の高い測位を実現することは困難です。そこで、電波系技術でなく画像処理技術による高精度測位の検証実験が開始されました。
　当初は天井下部や梁下等の高所にカメラを設置し、搬送車に装着したカラービットタグを読み取る方式をご提案していました。この方式では床面積の広大な現場においては必要なカメラ数も多くなり、コストパフォーマンスが悪いことが分かりました。
　そこで、カメラ数を削減する案として移動体である搬送車にカメラを設置し、各所に張り付けたカラービット標識を読み取る方式で検証を重ねました。その結果、走行している搬送車でも高精度の自己位置推定が可能であることが分かりました。現在は実運用に向けて、システムの安定性向上の検証を実施中です。


■提供するサービスの概要
　移動体（ 運搬車両 ）に搭載されたIoTカメラが、標識となるカラービットタグ（ マーカー ）を認識することにより、高精度の自己位置推定を移動しながら行います。
　従来の技術では難しかった、数センチ程度の誤差範囲で自己位置を検出します。これにより、工場や物流センター等の大空間での移動体の位置を正確に把握するとともに、誤差の少ない正確な移動履歴管理が可能となります。将来的には、移動体の完全自動運転への要素技術としての適用が期待されます。


■運用実績
♢期間　2019年11月より開始し現在も稼働中
♢場所　東海地方　屋内搬送機で入出庫する大規模倉庫（100,000㎡規模）
♢実績　時速12km走行時の搬送車の自己位置推定を 平均誤差±7mm　最大誤差±160mm で実現

 

ビーコア株式会社について
所在地：東京都千代田区西神田2-5-6 中西ビル7F
代表者：水野廉郎
設立：2006年04月
URL：https://www.colorbit.jp/

事業内容
画像認識技術を用いたDXソリューションの提供

カラービットとは
ビーコア株式会社が独自に開発した自動認識コードです。色の並び順を画像処理することによりIDに変換します。バーコード、QRコードなどの二次元コード、RFIDやビーコンでは適用が難しかった場面でも使用できる技術です。