デーモン閣下が岩手県に降臨 「みんなして早ぐ いっつも行ぐ医者もちやんすべ!」 達増岩手県知事に「上手な医療のかかり方」についてエール
厚生労働省が進める「上手な医療のかかり方」プロジェクトの大使を務める、アーティストでコメンテーターのデーモン閣下が1月30日に岩手県盛岡市民文化ホールで行われた県民みんなで支える岩手の地域医療推進大会の後半パートに特別ゲストとして出演し、岩手県民にも「上手な医療のかかり方」についてメッセージを贈った。
上手な医療のかかり方プロジェクトは、受診の必要性や医療機関の選択などを適切に理解してもらうため、厚生労働省が令和元年度から実施している。
デーモン閣下は「上手な医療のかかり方」プロジェクトの内容を説明し、特に「かかりつけ医を持ちましょう」という取組を行っていることを説明し、駆けつけた県民の皆さんにも呼びかけた。また、デーモン閣下から岩手県でどのような上手な医療のかかり方についての取組が行われているかについて質問があった。
達増知事は、令和元年度に、厚生労働省主催の第1回「上手な医療のかかり方アワード」において自治体部門優良賞を受賞したことや、平成20年に設置した「県民みんなで支える岩手の地域医療推進会議」について言及し、「県内向けのCMや中学校・高校での出前講座、マンガを活用した普及活動などを展開している」と紹介した。
デーモン閣下は、岩手県が今年度マンガをもとに制作したという、かかりつけ医の重要性を啓発するための広報動画を視聴。「吾輩が先程話した内容が全部入っている、じゃあ来なくていいじゃないか」と冗談交じりのコメントで会場を沸かせた。
デーモン閣下は上手な医療のかかり方の取組として緊急相談ダイヤルである『子ども医療電話相談』の「#8000」と、『救急安心センター事業』の「#7119」を紹介し、その概要を説明。
達増知事からは「岩手県では、昨年の2月から受付時間を拡大して#8000での対応をしている。」、一方♯7119については「今後、県内での導入に向け検討を進め、来年度からの岩手県保健医療計画に盛り込むこととしている」と県内での導入に向け準備を進めている旨を話した。
令和2年度の調査において医師偏在指標が全国最下位となり、10万人当たりの医師数が207人で全国42位となるなど、医師不足が深刻な岩手県。達増知事は「他の医師少数県などと連携した『地域医療を担う医師の確保を目指す知事の会』を立ち上げ、厚生労働省へ医師確保に向けた提言などを行っている」という。
「みんなして早ぐ いっつも行ぐ医者もちやんすべ!」と直筆で書いてきたというフリップを掲げ、岩手弁を披露したデーモン閣下。
達増知事は、「かかりつけ医と働き方改革 医療を守る二刀流!!」と、岩手出身の野球の大スターになぞらえたコメントを発表。今後も安心した医療を持続的に受けることができるように「閣下からいただいた『みんなして早ぐ いっつも行ぐ医者もちやんすべ!』と『かかりつけ医と働き方改革 医療を守る二刀流!!』をスローガンに県民みんなで頑張っていく」と意気込んだ。
■厚生労働省「上手な医療のかかり方プロジェクト」とは
患者・国民の皆様が受診の必要性や医療機関の選択等を適切に理解して医療にかかることができれば、皆様にとって、必要なときに適切な医療機関にかかることができ、また、医師の長時間労働を是正することで、患者にとっての安心・安全な治療につながるという観点から、令和元年より実施しているプロジェクトです。
このプロジェクトにより、将来にわたって安心して医療にかかれる社会をみんなでつくっていくことを目指しています。
(参考URL)
▼上手な医療のかかり方.jp
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