ひまわり特別支援学校・川口工業高校掃除部が交流会ひらく

“掃除”でつながった２校、２度目の開催

一般社団法人日常清掃協会

2025年12月24日 07時00分

マンション・オフィスの日常清掃に関する講座・検定等を行う一般社団法人日常清掃協会（埼玉県さいたま市、代表理事：鈴木範之）は2025年12月16日、さいたま市立ひまわり特別支援学校と埼玉県立川口工業高校の掃除部との交流会に出席しました。

交流会には、ひまわり特別支援学校の高等部1年生6名と川口工業高校掃除部10名が参加しました。交流会では、掃き拭きをチームで競う「掃除ゲーム」と掃除部を指導役とした「ポリッシャー体験」が行われ、2校の生徒たちが交流を深めました。

川口工業高校掃除部は、校内・地域の清掃を部活動として行い、注目を集めています。11月30日に行われた「スポGOMI甲子園2025」では、大会初の2連覇に輝きました。

ひまわり特別支援学校は、肢体不自由教育部門と知的障害教育部門高等部の知肢併置校であり、今回の交流会には知的障害教育部門高等部が参加しました。清掃業は、掃除内容をマニュアル化しやすい点などから、知的障害のある生徒に選ばれる就職先のひとつとなっています。

”掃除”でつながった2校

2校の交流は、日常清掃協会を通じて2024年からスタートしました。ひまわり特別支援学校では同協会の鈴木代表が知的障害教育部門高等部向けの清掃講習会を行い、また、川口工業高校掃除部からは「就活に使える掃除の資格がほしい」という声をいただき、これが「ToILET清掃検定」創設のきっかけとなりました。こうした形で両校と関わっていた同協会が仲介役となり、今回2回目となる交流会が開かれました。

＜交流会感想＞

◆川口工業高校掃除部　生徒より

「掃除ってマイナーなイメージがあって、つまらないものだと思われがちかもしれない。でも、やる前とやった後とでは全く変わるので、すごくいい気分になれる。こうした達成感を日常生活にも生かせるといいのかなと思う。貴重な機会をくださりありがとうございました。」

◆ひまわり特別支援学校　生徒より

　「ポリッシャーの作業は初めてだった。難しそうだったが、簡単だった。モップの使い方は、鈴木さんの講座もあったので、完璧に覚えることができた。今日はありがとうございました。」

◆ひまわり特別支援学校　教頭先生より

　「生徒からポリッシャーは簡単だったという感想が出たが、これは掃除部のみなさんの手助けのおかげと思う。実は、学生時代に掃除のアルバイトを４年間やっていたことがある。清掃は大変な作業だが、その分すごくやりがいがある。生徒には今日得られた『やりがい』を、生活の中で見つけて、生かしてもらいたい。」

◆日常清掃協会　鈴木代表より

　「人手不足と言われる清掃業界だが、このように若い世代が“掃除”きっかけでつながっていること、そして2年続けて会が行われたことが本当にありがたい。清掃に興味を持ってくれる若者がいてくれて、業界の未来は明るいなと感じた。お忙しい中準備くださり、ありがとうございました。」

◇日常清掃協会について　https://nisseikyou.or.jp/　◇

　一般社団法人日常清掃協会は、日常清掃に関する情報を整理し、携わる人のスキル・マインドの向上を後押しする活動を行っています。日常清掃に関連する検定資格やオンライン講座やテキスト等を発行し、学ぶ手段を整えることで清掃品質の向上と普及に尽力しています。HPでは検定資格のほか、清掃現場でよく使われる注意喚起ポスターも公開しています。