Partisia, TOPPANエッジと包括パートナーシップ契約を締結

- プライバシーファーストのサービスの共同開発を目指す ‒

Partisia

秘密計算技術のパイオニアであり、プライバシー保護技術 (PETs) における世界的リーダであ

る Partisia Applications ApS(本社:デンマーク・オーフス、CEO:Kurt Nielsen、以下

「Partisia」)は、2025 年 10 月 29 日、TOPPAN ホールディングスのグループ会社である

TOPPAN エッジ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:齊藤 昌典、以下「TOPPAN エ

ッジ」)と、プライバシー強化技術 (PETs) を核としたセキュア DX 及び IoT/自動認識市場にお

ける新たな価値創出を目的に、包括パートナーシップ契約を締結したことをお知らせします。

本パートナーシップにより、両社が培ってきた知見・ノウハウとテクノロジーを掛け合わせ、

日本市場にとどまらず、Partisia が強力な顧客・事業基盤をもつ欧州、さらには海外他成⻑市場

を対象に、「ひと・モノ」の「プライバシーファースト」をコンセプトとするサービスの共同開

発を行う予定です。

◼◼ パートナーシップの背景 ◼◼

近年、デジタル化の進展に伴い、本人確認やデータの真正性の重要度が増す一方で、個人情報

保護法や GDPR などによる規制強化が進み、中央集権的な ID 管理モデルの限界が明らかになっ

ています。欧州では eIDAS 2.0 や EUDI ウォレットの整備が進み、米国やアジア各国でも公的サ

ービスや⺠間認証の導入が加速しており、デジタル社会における「信頼」と「プライバシー」を

両立する新たなアイデンティティ基盤の構築が急務となっています。

またこれらの個人情報管理に加え、行政・金融・医療・製造などの様々な分野において、個人

情報を含めた機密データに対する AI やビッグデータを用いた分析・最適化の必要性が高まる中

で、プライバシー侵害や情報漏洩などの懸念が拡大しています。これを受け、単なる「守る」セ

キュリティから「データ保護と利活用の両立」が可能な技術への転換が求められ、セキュアな本

人認証とデータ保護を組み合わせることで、企業グループ、サプライチェーン、異業種間や国境

を超えたデータ連携を安全に実現する仕組みが、社会信頼を基なったデータ駆動型社会の鍵とな

っています。

こうした背景を踏まえ、Partisia と TOPPAN エッジ は、Partisia のもつ最先端のセキュリテ

ィ技術と、TOPPAN エッジのもつ多様な業種・業態の顧客基盤及び高い業務理解によるソリュ

ーション提供のノウハウと知見とを掛け合わせ、「ひと・モノ」を中心に据えたデータ駆動型セ

キュア DX サービスプラットフォームを共同開発する運びとなりました。

◼◼ 本パートナーシップの概要と今後について ◼◼

Partisia と TOPPAN エッジは、さる 2025 年 5 月に TOPPAN エッジの顔写真収集・認証クラ

ウドサービス「CloakOne® (クロークワン)」と Partisia の分散型 ID と分散型秘密計算 (MPC)

の技術を組み合わせた EU におけるデジタル ID の検証規格「eIDAS2.0」の基準を満たすデジタ

ル学生証の共同開発を発表しています。この共同ソリューションは現在、日本政府が設立した先

駆的な大学院大学である沖縄科学技術大学院大学 (OIST) にて実証実験を進めており、その結果

を踏まえ 2026 年 4 月入学期からの市場への導入を進めています。今回の包括パートナーシップ

は、この内容を戦略的に拡張・強化する内容となります。

1. プライバシーファーストな「ひと」の認証を核としたビジネスモデルの拡大

世界最高水準の「Biometric Holder Binding:生体認証連携型デジタル証明」の機能を持

つ TOPPAN エッジの「CloakOne®」をコア・プラットフォームと位置付け、これに

Partisia の持つ最先端セキュリティ技術の強化と、TOPPAN エッジによる業種・業態に応

じた UI/UX の実装と外部システムとの連携も含めたデータフロー設計により、デジタル学

生証やデジタル社員証に留まらず、本人性の保証と不正利用防止などを目的としたさまざ

まな領域へと展開してまいります。現在、災害支援、医療支援、エンターテインメント、

各種決済などの分野を含めた新たなサービス展開の検討を進めています。

2. 安心・安全な「モノ」の認証と、次世代型データセキュリティ技術による ID マネジメン

トプラットフォームの構築

Partisia の持つ分散型 ID 技術と、分散型秘密計算 (MPC) とブロックチェーン技術を核と

する次世代型データセキュリティ技術に、TOPPAN エッジの持つ高度な AI/IoT 技術と関

連するソリューションとを組み合わせ、顧客が自らの様々な領域で行う「モノ」の様々な

動きを経営資源として捉えたデータ駆動型経営実現のためのソリューションを実現してい

きます。現在、製造、物流、医療・医薬、偽造・模倣品対策などの分野を含めた新たなサ

ービス展開の検討を進めています。

3. 日本国内及び海外における共同セールス・マーケティング活動

TOPPAN エッジが強力な顧客基盤を持つ日本国内及びアジア地域と、Partisia が事業基盤

を持つ欧州地域において、共同で営業及びマーケティング活動を推進し、それぞれの地域

における両社の事業拡大だけではなく、国/地域を横断した新しいサービス展開を進めてま

いります。

<Partisia CEO Kurt Nielsen のコメント>

Partisia はこのたびの TOPPAN エッジとのパートナーシップ締結を心より歓迎申し上げます。

デジタル社会では複雑化するバリューチェーンへの対応、と業務効率化をいかにプライバシーフ

ァーストに実現できるが喫緊の課題となっています。TOPPAN エッジの豊富な業界知見と弊社

の最先端のセキュリティ技術を組み合わせる ことで、これらの課題解決を加速しできるものと

確信しております。本パートナーシップによりを契機に、さまざまな組織の持続的なデジタル変

革に寄与し、国内外企業の競争力強化に貢献してまいります。

<TOPPAN エッジ株式会社 ID ビジネス統括本部 統括本部⻑ 岡 正俊氏のコメント>

このたび、Partisia 社とパートナーシップ契約を締結できたことを、心より嬉しく思います。当

社のユーザ起点でのサービス設計・開発力、幅広い業務理解力と、Partisia のもつ先進的セキュ

リティ技術を組み合わせることにより、さまざまな業種・業態の幅広いお客様の包括的かつセキ

ュアな DX 推進に、より一層貢献していけると確信しています。本パートナーシップを通じて、

企業と社会の持続的成⻑に一層寄与してまいります。

◼◼ Partisia について https://www.partisia.com/ja/ ◼◼

Partisia は、プライバシー保護とデータ活用の両立を実現するデジタルトラスト基盤を提供す

るテクノロジー企業です。当社は、分散型秘密計算(MPC: Multi-Party Computation)技術を

核とし、複数の組織がそれぞれの機密データを開示することなく、安全かつ正確に共同分析を行

うことを可能にします。これにより、企業は厳格なコンプライアンス要件やデータサイロの制約

を超えたデータ連携を実現し、信頼性の高い意思決定や新たな価値創出を推進することができま

す。Partisia のソリューションは、金融・医療・製造など高い機密性が求められる分野におい

て、セキュリティと透明性を両立したデータ利活用環境を提供します。これにより、企業間・業

界間をまたぐデータ協働や AI 分析を、安全かつ持続的に支援します。

◼◼ TOPPAN エッジについて https://www.edge.toppan.com/ ◼◼

TOPPAN エッジは、DX を支援する高度なソリューションやペイメントサービス、デジタルと

オペレーションを融合した「Hybrid-BPO®」など、エッジの効いた最尖端のアプローチで企業や

社会の課題を解決していくことを使命にしています。ビジョン「ビジネスに変革を、社会につな

がりを。」の実現に向け、お客さまのビジネスプロセス変革をリードし、より安心で快適なコミ

ュニケーションを社会に創り出してきます。

本リリースに関するお問い合わせ先:info-jp@partisia.com

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会社概要

Partisia Applications ApS

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URL
https://www.partisia.com
業種
情報通信
本社所在地
Aabogade 15, 8200 Aarhus N, Denmark
電話番号
-
代表者名
Kurt Nielsen
上場
海外市場
資本金
-
設立
2008年12月