Orbital Lasers × InspeCity、軌道上サービス領域の協業に向けたMOU締結

株式会社Orbital Lasers

2024年12月17日 15時22分

　革新的な宇宙用レーザー技術を開発する株式会社Orbital Lasers（本社：東京都港区、代表取締役：福島忠徳、以下「当社」）は、この度、InspeCity Space Laboratories Pvt. Ltd.（本社：インドマハーラーシュトラ州、Chief Executive Officer：Arindrajit Chowdhury、以下「InspeCity」）と持続的な宇宙環境を促進する軌道上サービス領域における協業推進に向けた覚書（MOU）を締結いたしました。

　軌道上サービスは今後、大幅に成長していくことが期待されており、米国の調査会社NSR社のレポートによると、2031年までに市場規模が143億ドルを超えると予測されています。特に、衛星の寿命延長サービスやスペースデブリ除去サービスが、この成長を牽引する主な事業として注目されており、これらは宇宙の既存アセットを有効活用し、新たな衛星の打ち上げに伴うコストやリスクを抑えつつ、軌道上の予期せぬ事故リスクの低減も図ることができるため、グローバルな目標として掲げられている「持続可能な宇宙環境の達成」に向けて推進されています。

　当社が開発する宇宙用レーザーは遠隔で宇宙物体の回転運動を静定化させることができるため、回転運動を伴うスペースデブリや軌道上サービスのターゲットへの接近時の安全性向上に寄与します。また、協力物体、非協力物体を問わず対応することができ、小型衛星への搭載も可能であることから、低軌道（LEO)から静止軌道（GEO）までの様々なアプリケーションに対して汎用的に活用できるソリューションとなります。

　また、InspeCityは独自の推進技術、ロボティクス、RPOを組み合わせた衛星プラットフォームであるVEDA（Vehicle for Life Extension and Deorbiting Activities）を開発しています。

InspeCityの衛星プラットフォームVEDA(Vehicle for Life Extension and Deorbiting Activities)イメージ

　今回締結したMOUでは、当社の宇宙用レーザーペイロードとInspeCityの衛星プラットフォームを組み合わせた軌道上サービス衛星の運用コンセプト(ConOps)検討を行ってまいります。

InspeCityと当社の技術を組み合わせたスペースデブリ除去のコンセプトイメージ

　また、両者の技術を組み合わせた軌道上サービスの市場開拓においても連携していきます。具体的には、将来的な事業提携の発展に向けて、インド、日本および対象市場における規制や法的枠組みの整理や課題解決に向けた対応およびビジネスモデルの構築等を推進していきます。

Orbital Lasers 代表取締役福島のコメント：

「インドにおける軌道上サービスのリーディングプレイヤーであるInspeCityとの協業を発表できることを嬉しく思います。この協業は、当社の宇宙用レーザーの商用化を一歩前進させていくとともに、日本とインドの民間分野での連携により、軌道上サービスのイノベーションを進めていくという観点で重要なマイルストーンとなります。両者の技術を組み合わせることで、アジアから世界に向けて最先端のソリューションを提供することを目指します。」

InspeCity CEO Arindrajit Chowdhury（博士）のコメント：

「Orbital Lasersとのコラボレーションは、より持続可能で効率的な宇宙運用を実現するための重要な一歩となります。最先端の宇宙用レーザー技術とInspeCityの軌道上接近捕獲技術の統合は、軌道上の衛星寿命延長サービスを革新する可能性を秘めています。」

株式会社Orbital Lasers：

概要　　　　：小型・高効率な宇宙用レーザー技術を開発し、衛星ライダー事業やスペースデブリ除去
　　　　　　　事業をはじめとする宇宙事業を展開する事業会社

設立　　　　：2024年1月

所在地　　　：東京都港区赤坂1-8-1

代表者　　　：代表取締役 CEO 福島忠徳

URL 　　　：https://www.orbitallasers.com/

InspeCity Space Laboratories Pvt. Ltd.：

概要　　　　：インドの軌道上サービススタートアップであり、推進力、ロボティクス、RPODの独自
　　　　　　　技術を活用しプラットフォームを開発

設立　　　　：2022年

所在地　　　：インドマハーラーシュトラ州