人間と自然の複雑な関係を問い直す。国際的に活躍するシンガポール拠点のアーティスト、ロバート・ザオ・レンフイの個展「アフター・コントロール」、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて開催(入場無料)

クリスマス島、シンガポール、東京、ハンピ、プーケットでの長期プロジェクトに基づく作品群を通し、地球上のあらゆる生態系とその未来像に想いを馳せる。先行きの不透明な時代の、真摯な「生」との向き合い方とは?

公立大学法人京都市立芸術大学

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAは、2026年5月16日(土)から7月12日(日)まで、シンガポールを拠点に活動するアーティスト、ロバート・ザオ・レンフイ(Robert Zhao Renhui)の個展「アフター・コントロール」を開催いたします。

Robert Zhao Renhui, A frigatebird drinking in an abandoned pool on Christmas Island, 2018.

■ 展覧会概要 

ロバート・ザオ・レンフイ(1983年シンガポール生まれ)は、写真や映像、インスタレーションなど多様なメディアを用いて、人間と他の生物、自然との関係について探究するアーティストです。人間による管理を経て形成された環境と、そのなかに生きる生物の継続的な調査をもとに、自然と人工物とが複雑に絡み合い変容していくさまを丁寧に描き出し、批判的に考察する作品を多数手がけてきました。 

本展では、クリスマス島(オーストラリア領)、シンガポール、東京、ハンピ(インド)、プーケット(タイ)での長期プロジェクトに基づく作品群を展示し、近年のザオの活動を包括的に紹介します。

Robert Zhao Renhui, Red crabs on Christmas Island, 2015.

 

 ■ 京都市立芸術大学と「アフター・コントロール」

会場である京都市立芸術大学は、古来より氾濫を繰り返し、戦後の大規模な河川改修事業によってようやく現在の制御された姿となった鴨川、そして江戸時代に運河として開削された高瀬川という二つの河川に隣接しています。自然と人間との共生をめぐる長い歴史を有するこの地で行う展覧会に、ザオは「アフター・コントロール」と名づけました。

展示室の外には、長きにわたる再開発の渦中にあり、真新しい建築物や工事現場、空き地と老朽化した建築物とが混在する風景が広がっています。その景観と、ザオの視点で描き出される、人間との関わりのなかに息づく、生物界を構成する多様な存在の美しく活力に満ちた様子とが重なりあいながら、地球上のあらゆる生態系とその未来像について、わたしたちをより深い思考へと導くことでしょう。

Robert Zhao Renhui, A changeable hawk eagle visits a black trash bin in Gillman Forest daily, 2019.

アーティスト・プロフィール

ロバート・ザオ・レンフイ Robert Zhao Renhui

人間のシステムが、動物や景観への理解、分類、管理にいかに影響を与えるのか、作品制作を通して考察するシンガポール出身のアーティスト。写真、映像、インスタレーション、出版といった多様なメディアを駆使し、都市開発や放棄、規制によって変容した環境の中で生態系が息づく場所に焦点を当て、自然と人工の境界の流動性を検証している。彼の長期的なプロジェクトは長きにわたる現地観察と調査に基づいており、シンガポールの二次林やタイの無人島から、英国の管理された田園地帯に至るまで、人間の介入によって形作られた景観の中で動物たちがどのように生息しているかを追跡するものである。これらの作品を通じてザオは、自然は人間の活動から決して切り離されることなく、管理、撹乱、適応を通じて絶えず生成されるのだと提唱する。自身が創設した「The Institute of Critical Zoologists(批判的動物学研究所/ICZ)」を通じて、生態学的知識と表象の政治性を探求している。彼の作品は、ヴェネチア・ビエンナーレ、光州ビエンナーレ、タイランド・ビエンナーレ、フォトグラフィスカ上海などの世界中の主要な芸術祭にて展示されている。

Robert Zhao Renhui, Iron spiked collar, 2025.

■ 関連イベント

展覧会に合わせて、作家本人が登壇するトークイベントなどを開催します。

(すべて参加無料・詳細はギャラリーウェブサイトにて順次ご案内します)

アーティスト・トーク 

日時:2026年5月16日(土)14:00–15:00 

会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

ロバート・ザオ・レンフイによるレクチャー 

日時:2026年5月19日(火)17:00–18:30 

会場:京都市立芸術大学 講義室1(京都市立芸術大学 C棟1階)

ギャラリートーク(本展企画者による作品解説)

日時:2026年5月28日(木)12:15–12:45

   2026年6月6日(土)14:00–14:30

   2026年7月5日(日)14:00–14:30

会場:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

■ 開催概要

展覧会名: ロバート・ザオ・レンフイ「アフター・コントロール」

会期: 2026年5月16日(土)– 2026年7月12日(日)

開館時間: 10:00 – 18:00

休館日: 月曜日

入場料: 無料

会場: 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

(〒600-8601 京都市下京区下之町57-1 京都市立芸術大学 C棟1F)

主催: 京都市立芸術大学

助成: 一般財団法人NISSHA財団、文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術等総合支援事業(芸術家等人材育成))、独立行政法人日本芸術文化振興会

企画: 藤田瑞穂(京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA チーフキュレーター/プログラムディレクター)

展覧会詳細URL: https://gallery.kcua.ac.jp/archives/2026/15093/

【お問い合わせ先】 

京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA

https://gallery.kcua.ac.jp/ 

電話:075-585-2010

撮影:吉本和樹

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会社概要

URL
https://www.kcua.ac.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
京都府京都市下京区下之町57-1
電話番号
075-585-2174
代表者名
小山田徹
上場
未上場
資本金
-
設立
1969年04月