【能登復興】珠洲市の商店街に「飯田のみんなの家」がオープン
移住者たちが運営する学びと交流の拠点。レスキューされた黒瓦や古材を再利用した復興のシンボル
「飯田のみんなの家」は、震災以前から地域の学びと交流の場づくりに取り組んできた、NPO法人ガクソーの新たな拠点として整備され、2026年4月にオープンを迎えました。
かつて商店街の額装店があった細長い敷地に建てられ、路地のような空間に沿って小上がりやキッチン、スタジオなど、多世代が憩うさまざまな居場所が設えられています。屋根には解体家屋からレスキューされた伝統的な黒瓦が葺かれ、柱やカウンターには古木材が使用されています。内外の壁には手作りの日干し煉瓦が自主施工され、各所に古家具が配置されるなど、新築でありながら地域の人々の記憶と深い結びつきをもつ建築が誕生しました。
「飯田のみんなの家」は、建築家の伊東豊雄が代表を務めるNPO法人HOME-FOR-ALLが、2024年から推進してきた「能登のみんなの家」プロジェクトの第二号となります。NPO法人ガクソーを運営事業者として、日本財団の「みんなの憩いの場」助成金に採択されました。設計はPERSIMMON HILLS architectsが担当し、自治体・地域住民・多くの企業・団体からの支援によって実現したものです。

「飯田のみんなの家」のポイント
-
震災以前から寺子屋を運営するなど、地域づくりに取り組んできた「NPOガクソー」が商店街の額装店跡地を引き継ぎ、憩いの場を整備
-
解体家屋からレスキューされた黒瓦・古木材・土壁などを再利用し、能登の伝統や人々の記憶を未来につなぐ試み
-
子どもから大人まで世代を問わず過ごせる多様な居場所(小上がり・キッチン・スタジオ・小上がり・フリースペース・コワーキング)が散りばめられている

建築写真
©中山保寛
周辺環境・外観




1階(軒下・小上がり・キッチン・スタジオ)






2階(フリースペース・コワーキング)




完成までのプロセス
©PERSIMMON HILLS architects



竣工式の様子(2026年4月12日)
©HOME-FOR-ALL



「飯田のみんなの家」概要
【建築概要】
場所:石川県珠洲市飯田町
敷地面積:247.02㎡
建築面積:157.01㎡
延床面積:229.5㎡
用途:店舗、スタジオ、コワーキング、住居
竣工年月:2026年4月
【クレジット】
運営:NPO法人ガクソー
設計:柿木佑介+廣岡周平+清水康平/PERSIMMON HILLS architects
構造:井上健一構造設計事務所
施工:家元
助成:日本財団(「みんなの憩いの場」プロジェクト)
協力:瓦バンク、堀瓦工業、モノクローム、新出製材所、社会福祉法人進和学園、エフラボ、大阪万博英国パビリオン、VAN、木からつくるまちプロジェクト、UK駅伝
企画:NPO法人HOME-FOR-ALL
「能登のみんなの家」プロジェクトについて

今回オープンした「飯田のみんなの家」のほか、能登では合計6つのプロジェクトが進められています。
・「狼煙のみんなの家」(珠洲市狼煙町、2025年7月竣工)
・「飯田のみんなの家」(珠洲市飯田町、2026年4月竣工)
・「さいかいみんなの家」(珠洲市大谷町、2026年10月竣工予定)
・「鉢ヶ崎のみんなの家」(珠洲市蛸島町鉢ヶ崎、2026年12月竣工予定)
・「鵜川みんなの番屋」(能登町鵜川、2027年6月竣工予定)
・「深見みんなの学校」(輪島市深見町の旧深見小学校を用途変更と改修を経て利活用)
【プロジェクト概要】
「能登半島地震の被災地に「みんなの家」」(2024年10月リリース)
【本リリースについてのお問い合わせ】
NPO法人HOME-FOR-ALL(東京都中央区、代表:伊東豊雄、2014年設立)
メール:info@home-for-all.org
すべての画像
