飛騨高山に宿泊機能付きコワーキングスペース「ensō」が9月12日開業。11年前に高山初のコワーキングを立ち上げた建築家が設計
初日はトークセッション「飛騨にコワーキングは根付くのか?」と予約不要の見学会(10時〜17時)を開催

合同会社Fida(岐阜県高山市、代表社員:中村真由美)は、2026年9月12日(土)、高山市八軒町に宿泊機能付きコワーキングスペース「ensō〈エンソウ〉」をグランドオープンします。人口約8万人の高山市には年間479万人(※)の観光客が訪れます。一方で、地元で働くフリーランスや個人事業主が自宅の外で日常的に使える仕事場と、外から来た人が働きながら滞在できる場所は限られてきました。ensōは、地域の中で誰が何をできるのかを互いに見える状態にし、これまで都市部に発注されていた仕事を地域の中で受け渡していくための拠点です。設計は、11年前に飛騨高山で最初のコワーキングスペースを立ち上げ、約7年間運営した建築家が担当しました。開業初日にはトークセッション「飛騨にコワーキングは根付くのか?」を開き、10時から17時まで予約不要の自由見学会を行います。
※高山市「令和7年 観光統計」観光入込客数(2025年1〜12月)
11年前に最初の場をつくった人と、もう一度つくる
飛騨高山で最初のコワーキングスペース「co-ba hida takayama」が開設されたのは2015年4月でした。約7年にわたって高山で働く人たちの拠点となり、2022年3月にその役目を終えています。
ensōの設計を担当した建築家の淺野翼氏は、そのco-ba hida takayamaを共同で立ち上げ、運営を担った当事者です。最初の挑戦から11年を経て、同じまちで、今度は設計者として新しい場に関わっています。
グランドオープン当日の13時30分から、その淺野氏と、コワーキングスペースを国内外で訪問調査してきた小嶌久美子氏を迎え、トークセッション「飛騨にコワーキングは根付くのか?」を開催。11年間における飛騨地域と世界での「コワーキング」をめぐる変遷を振り返りながら、これからの地域に必要とされる場所について語ります。
3つの過ごし方が、ひとつ屋根の下に

働く
働く席は全部で約16席。月額会員は24時間利用できます。静かに集中する時間と、気軽に相談する時間を、同じ建物の中で切り替えられます。
コワーキングエリアは9月1日からプレオープン期間として会員と見学予約者の受け入れを始めており、9月12日に一般公開します。


泊まる
客室は3室、定員8名です。日中はコワーキングスペースで仕事をし、そのまま同じ建物に泊まることができます。観光のために泊まる宿ではなく、働きながら高山市に滞在できる場所として設計しています。

集う
会議室と、キッチンを備えたコミュニティエリアを設けました。イベントは、講師と聴衆に分かれるセミナー形式ではなく、参加者全員が話す車座や持ち寄りの形式を基本にし、少人数で仕事や職能を通じてより深く理解し合える場を目指しています。


仕事を地域の中で受け渡すための場
ensōは、席を貸すことを主な機能にしていません。同じ建物にいても、黙って座っているだけでは、隣の人が何をしている人かを知ることはできません。平日の9時から17時までは、木工と山岳フィールドの分野で活動し、自身も移住者である2名のコミュニティマネージャーが交代で駐在します。会員が何を仕事にしていて、いま何に困っているのかを把握し、適切なタイミングで他の会員の方をお繋ぎしたり、イベントやプログラムを企画・運営する役割を担います。
このまちに関わる作り手たち
飛騨高山は、家具の産地として知られてきた土地です。1階の大テーブルの椅子と、2階の会議室の家具は、地元の家具メーカー・飛騨産業より選定。大テーブルは、同じく飛騨高山を拠点とする家具職人の髙橋暢之氏(nobland)に造作してもらっています。
コワーキングメインエリアの大テーブル設置箇所には、構造上どうしても抜けない柱が2本あります。髙橋氏はその制約を逆手にとり、柱を貫くかたちのテーブルを設計しました。3メートルの天板を支えているのは、脚ではなく、ensōのロゴから着想して削り出した、無垢材を使用したオブジェです。

閉じない円

「ensō」という名前は、禅で一筆書きに描かれる円、円相に由来します。ひとつの円で完結する形にあえて線を一本加え、円が外へひらいていくさまを表しました。閉じた円ではなく、この地域のコミュニティを広げ、後押しする円でありたいという考えを込めました。

ensōのロゴマークが表現しているのは、次の3つです。
-
個人の活動を、もっと長く。
-
組織のアイデアを、もっと遠く。
-
高山のコミュニティを、もっと広く。
代表コメント

高山には、それぞれの分野で力を持っている人がたくさんいます。ただ、その多くがすでに自宅に仕事場を整えていて、外に出る理由がありません。技術も経験もあるのに、顔を合わせて互いの力を持ち寄る場所がありませんでした。ensōは、その状態を見えるようにするためにつくりました。誰が何をできるのかが互いに見えれば、これまで都市部に出ていた仕事は、この地域の中で受け渡せるようになります。ensōは、そのための場所です。
9月12日(土)は、朝から夕方まで出入り自由の見学会
グランドオープン当日は10時から17時まで、予約不要の自由見学会を開催します。かしこまったお披露目の式典ではなく、それぞれのペースで空間を見て、居心地を確かめてもらう一日にします。2階の会議室には「ensōでやってみたいこと」を書き込めるメッセージボードを設置して、来場者からアイデアを集めます。
施設概要
名称:ensō〈エンソウ〉
所在地:〒506-0012 岐阜県高山市八軒町1-75(高山陣屋のそば、銭湯「稲荷湯」向かい。高山駅から徒歩約11分、駐車場完備)
建物:築古の木造2階建の町屋(旧住宅)を改修。延べ約149平方メートル
設備:席数約16席(うちQHDモニターつき集中シート4席)、会議室(4Kモニター設置/定員4名)、防音ブース、立ちデスク、キッチン・ダイニングを備えたコミュニティエリア、吹抜けのリフレッシュエリア、宿泊客室3室(定員8名)
利用対象:高山・飛騨地域で働くフリーランス、個人事業主、リモートワーカーなど(宿泊はワーケーション・長期滞在の方に一般開放)
利用時間:月額会員は年中無休・24時間(閉館日を除く)/スタッフ常駐 平日9:00〜17:00
料金:月額会員 13,200円(税込)、入会金なし・月ごと契約。住所利用・法人登記はオプション料金。ドロップインは受付準備中
宿泊:予約受付は10月以降の開始予定
運営:合同会社Fida
設計:株式会社コンパス|淺野翼建築設計室(淺野翼氏、織橋佑斗氏)/インテリアデザイン・サイン計画:KuKi(北川里沙氏)/家具:nobland(髙橋暢之氏・大テーブル天板)、飛騨産業(椅子・会議室家具)/施工:田中工務店
グランドオープン自由見学会
-
開催概要 日時:2026年9月12日(土)10:00〜17:00(出入り自由・予約不要)
-
参加費:無料
-
プログラム
-
10:00 開場、自由見学受付開始
-
13:00 コーヒー・軽食の提供
-
13:30〜14:25 トークセッション「飛騨にコワーキングは根付くのか?」
-
15:00〜15:30 スタッフ紹介
-
17:00 終了
-
-
トークセッション登壇
-
淺野翼氏(株式会社コンパス|淺野翼建築設計室 代表取締役、一級建築士)
-
小嶌久美子氏(不動産活用系フリーランス、元コワーキング研究家)
-
関係者プロフィール
設計|淺野翼氏(株式会社コンパス|淺野翼建築設計室)
岐阜県高山市江名子町出身。一級建築士。荒川修作をきっかけに建築へ関心を持ち、名古屋造形大学建築デザイン学科を卒業。名古屋市の設計事務所に勤務したのち、宮城県気仙沼市で「ともしびプロジェクト新工房」「co-ba気仙沼」の空間づくりを手がける。2014年に高山へ戻り、淺野翼建築設計室を開設。飛騨地域を中心に商業施設、宿泊施設、住宅などの設計を担当。2015年に「co-ba hida takayama」を共同で立ち上げ、約7年間の運営を担う。
インテリアデザイン・館内サイン計画|北川里沙氏(KuKi)
金沢を拠点とするデザインスタジオKuKiのデザイナー。二級建築士。金沢美術工芸大学環境デザイン専攻を卒業後、金沢の会社で美術館の企画展やディスプレイを、東京の会社でホテルやオフィスのインテリアデザインとサイン計画を手がける。2018年に金沢へ戻りKuKiを開設。空間とグラフィックの領域を横断して活動し、ensōでもロゴデザインと館内サイン計画を一貫して監修。2026年には「金沢まちなか芸術祭」のロゴデザインを担当。
家具|髙橋暢之氏(nobland)
秋田県秋田市出身。一級家具技能士。木工歴27年。仙台のインテリアデザイン専門校を卒業後、什器家具を製作する数社で現場の技術を身につけたのち、長野県上松技術専門校で無垢材の家具を学ぶ。卒業後は高山の椅子メーカーに入社し、脚物家具の技術を磨く。2021年に独立。現在は飛騨高山を拠点に、オリジナル家具とオーダー家具の設計製作を手がける。学生時代からのデンマーク渡航と現地の工房訪問は、複数回にわたる。2019年から開催されている「高山椅子展」には、Chairmaker Takayama Japanのメンバーとして参加している。
トークセッション登壇|小嶌久美子氏(不動産活用系フリーランス、元コワーキング研究家)
東京大学大学院工学系研究科修了。パーソルキャリア、ニールセン、リクルートを経て2015年に京都へ移住し独立。2015年から2018年にかけて世界8都市および国内各地のコワーキングスペースを訪問調査し、講演「世界コワーキング探訪」を各地で行う。「WORK MILL with Forbes JAPAN」創刊号(ISSUE 01「WHY COWORKING?」)のコワーキング特集に関わる。以後は不動産活用、新規事業、行政施策の調査提案に携わる。
会社概要
商号:合同会社Fida
所在地:〒506-0012 岐阜県高山市八軒町1-75
代表者:代表社員 中村真由美
設立:2021年10月18日
事業内容:企業向けデジタル導入支援、BtoBマーケティング支援、コワーキングスペース運営
本リリースに関するお問い合わせ先
ensō お問い合わせ窓口
メール:info@enso-takayama.jp
公式サイト:https://enso-takayama.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像
- 種類
- 商品サービス
- ビジネスカテゴリ
- 商業施設・オフィスビルホテル・旅館
- キーワード
- コワーキングスペース飛騨高山地域経済循環
- ダウンロード