【京都開催が決定】肉食倫理を考える企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が FabCafe Kyoto にてSPCS(ロフトワーク)と共催、トークイベントも開催!
今春に東京渋谷にて発表したバイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」の展示企画https://fabcafe.com/jp/magazine/kyoto/2507_Intentionaleater/

バイオフィリック・スタジオ「土とデジタル」による企画展『Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考』が、京都の「FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO)」にて7月15日から25日まで開催することが決定いたしました。本展示は今年の4月から5月にかけて、東京渋谷の「FabCafe Tokyo」にて開催された企画展示です。
「なぜ肉を食べるのか?」「どんな肉を選ぶのか?」──本展示では、普段あまり意識されることのない肉食の背景に焦点を当てます。環境や社会、価値観の多様性を見据えながら、自分自身の食のあり方について考える視点を提案します。また、RPG感覚で様々な視点に触れることができるゲームボーイを使ったミニ・ロールプレイングゲームを展示します。
■ オープニングイベント「公開企画会議 Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考」
「肉を食べる/食べない」をめぐる多様な価値観を可視化する展示「Intentional Eater 節度ある食卓 #1肉食再考」。東京・渋谷での初開催では多くの反響を呼び、京都での巡回展の実施が決定しました。展示初日は、本展の企画者である「土とデジタル」が制作背景や見どころを振り返り、本展示の今後の展開を来訪者と共にオープンに考える公開企画会議を行います。

<スピーカー>
・小川 大暉 / はし かよこ / キルタ ワタル
(本展示の主催 バイオフィリック・スタジオ 土とデジタル のメンバー)
・浦野 奈美 / 浅見 和彦
(自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ SPCS のメンバー)
・川地 真史
(一般社団法人Deep Care Lab代表理事 / 公共とデザイン共同代表)
日時:7.15 (火) 19:00 – 21:30(開場18:30)
定員:20名
参加費:無料(別途カフェにて1ドリンク 500円 をご注文ください)
イベント詳細ページ:https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/20250715_openingtalk_intentionaleater
■ トークイベント「獣害を問い直す ー人と野生生物、境界の再設計。」
ゲスト:NISSAN ANIMALERT PROJECT / 罠ブラザーズ
鹿による被害や動物との交通事故など、各地で深刻化する「獣害」問題。本イベントでは、単なる駆除や防除ではなく、野生動物と人との関係を見直し、よりよい距離のあり方を探ります。
日産自動車の「NISSAN ANIMALERT PROJECT」や、人と森をつなぐサービス「罠ブラザーズ」など、技術やデザイン、地域共創による先進的な取り組みを紹介しながら、境界の再設計や非人間中心の視点からデザインを考え直す機会です。自然と共に生きる社会のしくみについて、多様な立場からディスカッションしてみませんか?

<スピーカー>
・福地 永
(日産自動車株式会社 日本マーケティング本部 ブランド&メディア戦略部主担)
・小川 大暉
(本展示の主催 バイオフィリック・スタジオ 土とデジタル 代表 / 「罠ブラザーズ」猟師)
・浦野 奈美
(自然のアンコントローラビリティを探究するコミュニティ SPCS 代表)
日時:7.17 (木) 18:00 – 20:30(開場17:45)
定員:60名
参加費:無料(別途カフェにて1ドリンク 500円 をご注文ください)
イベント詳細ページ:https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/20250717_wildanimals
◾️「Intentional Eater 節度ある食卓 #01 肉食再考」とは
「早い・旨い・安い」ーー
大量生産・大量消費の時代を象徴するこの価値観は、長らく私たちの食卓を支えてきました。
けれど今、過剰な生産と消費がもたらす環境負荷や気候変動など、見過ごせない課題が浮かび上がっています。
食べることは、実は個人の嗜好にとどまらず、人間社会・自然・そして未来の生態系にまで影響を及ぼす行為です。私たちが「食べる」たびに、人間以外の存在とどのように関わり、影響し合っているのか。そのつながりを今、見直す必要があります。
スローフード運動の再興、ヴィーガニズムの広がり、ミシュラングリーンスターの登場。
近年、食における価値観にも変化の兆しが見え始めました。
「早い・旨い・安い」といった、食卓の上だけで完結していた評価軸から、食材がどこから来て、どんなプロセスを経て届いたのかという、“食卓の外”にまで目を向ける動きが広がってきているのです。
本展示は、食卓にまつわる様々な視点を取り上げ、普段とは異なる角度から「食べる」を捉え直す試みです。

“節度ある食卓” 最初のテーマは「肉食再考」です。
なぜ肉を食べるのか、あるいは、食べないのか。食べるならどんな肉を食べるのか。
肉食は、
1. 普通である(Normal)
2. 自然である(Natural)
3. 必要である(Necessary)
と長らく信じられてきました。
しかし、心理学者のメラニー・ジョイ博士は、この「当たり前」を問い直します。
博士は、特定の動物だけを食べることを当然とするイデオロギーを「肉食主義(カーニズム)」と名付け、それが見えない社会システムとして私たちに内面化されていると指摘します。
本展示では、ジョイ博士の主張からヒントを得ながらも、肉食主義 vs 菜食主義といったイデオロギーを対立化させるのではなく、その間にあるグラデーションをできるだけ解像度高く可視化することに主眼を置き、構成しました。肉食の背景にある様々な視点を、図解・書籍・ゲームボーイでプレイできるミニ・ロールプレイングゲームなど様々なメディアを用いて多角的に紹介しています。本展示は、この食べ方が正解、といった答えを持ち合わせているわけではなく、肉食の是非の判断は行いません。この展示をみて自分の食べ方をもう一度、見直してみませんか?

肉食をめぐる様々な価値観と態度
食生活 ≠ 価値観
よく耳にする、ベジタリアン、ヴィーガン、フレキシタリアン ... などの名称は「ある食事方法を実践する人」の名称であって必ずしも「その人の価値観」と同義ではありません。
本展示では、肉食をめぐる様々な価値観を図に示しています。現実では、これらの多様な価値観がミックスされた結果、ベジタリアンやフレキシタリアンなどの個々人の食生活が表出してくることになります。あなたも自身の価値観を探ることで、自分の食べ方に納得できるかもしれません。

■ 展示概要
期間:2025.7.15(火)ー 7.25 (金)
時間:11:00-19:00
会場:FabCafe Kyoto (MTRL KYOTO) / 〒600-8119 京都府京都市下京区本塩竈町554
展示詳細ページ:https://fabcafe.com/jp/events/kyoto/setsudoshokutaku2025july
*展示は会期中無料でご覧いただけます。
*カフェの座席をご利用の場合はワンドリンクのご注文をお願いいたします。
■ 土とデジタルについて
私たちは、自然とテクノロジーや、野生と都市生活など、一見相反するものを、相互補完性のある概念として捉え直し、その実感と実態を、企業や個人と共に生み出すバイオフィリック・スタジオです。
自然にまつわる様々な危機が迫りくる一方で、2050年までに世界人口の約68%が都市部に居住すると予測されています。 都市のふるまいこそ、これからの世界のありようを決めるのだとしたら、そこに生きる人々の生活と仕事の中には、自然への敬意と地域との繋がり、倫理と節度が必要です。想いを共有できる人々と共に、私たちは様々な手法を通じて、都市の中に自然との新たな関係性を見出して行きます。
これまでの活動に、長野県上田市の猟師と共に罠シェアリングコミュニティ「罠ブラザーズ」の企画運営(2022年 グッドデザイン賞を受賞)、本田技研工業株式会社(Honda)の新価値探索プログラム「MINERVA」のパートナーとしてフィールドワークを設計、都市を歩く人の雑踏を草木のための音響へと変換するアートワーク「Sound&Scape」など。
Instagram:https://www.instagram.com/bitnbio/
本件に関するお問い合わせ
合同会社 土とデジタル:info@tsuchi.digital
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像