芥川龍之介・蜘蛛の糸の世界を現代サーカスに!『DADDA 2025横浜版』、KAAT神奈川芸術劇場で12月上演

SCF

コラージュ:行貝チヱ

「善」と「悪」の境界とは?──人間の性(さが)と救済を、言葉なき身体の軌跡で描く現代サーカス作品『DADDA』。2027年春の完成を目指す本作が、KAAT神奈川芸術劇場にてワークインプログレス版として初公開されます。芥川龍之介「蜘蛛の糸」をテーマに、観る者の胸に問いを投げかける3日間。日仏共同制作による「見たことのない世界」が、横浜に立ち上がります。

【Webページ】https://www.kaat.jp/d/dadda

日本におけるパイオニア・瀬戸内サーカスファクトリーが挑む。これが日本の現代サーカス!

『DADDA』は、芥川龍之介の短編「蜘蛛の糸」に着想を得た現代サーカス作品。

人間の業、裁き、闇、そしてそこに差す光を、言葉を使わずに身体と空間で描き出します。人はなぜ裁かれるのか?「善人」と「悪人」は本当に存在するのか?──その問いは、観る者ひとりひとりの胸の中に差し込まれ、静かに揺さぶります。

サーカスは、身体の極限に挑む芸術。競争、嫉妬、独占欲といった人間の性(さが)を、罠や罰、裁き、そして救いとして表現する本作では、重力と無重力、生と死、光と影が交錯する舞台空間が立ち上がります。言葉では届かない深層を、身体が語る──それが『DADDA』の挑戦です。

 

『DADDA 2025横浜版』は、2027年春の完成に向けた創作途中のワークインプログレス版。14年間にわたりサイトスペシフィック創作を続けてきた瀬戸内サーカスファクトリーが、劇場作品として新たな地平を切り拓く試みです。共創パートナーには、フランス現代サーカス界随一の技術力を誇る〈Cie Basinga〉を迎え、国境を越えた身体と言語の対話が展開されます。

「見たことのない世界」を、ぜひ目撃してください。

2024年KAATでの実験。蜘蛛の糸にすがる亡者のシーン

「蜘蛛の糸」の世界

芥川龍之介「蜘蛛の糸」と、その原作といわれるポール・ケイラスの「The Spider-web」の世界を、因果や輪廻転生、連綿とつづく歴史のスパイラルの中に表現するー。瀬戸内という地に身を置き、環境や伝統文化と深く関わりながら14年間サイトスペシフィック創作を続けてきた代表・田中未知子による演出作品です。

天と地(地獄)を繋ぐ、一本の蜘蛛の糸が見せる「裁き」とは?赦しとは?

言葉を使わない現代サーカスで、極限の身体とともに空中までを舞台に表現します。

空中演技用に特別に製作された庵治石の玉石

クリエイティブチーム

この作品は瀬戸内サーカスファクトリーの創作であり、演出アドバイザーに桐山知也氏、サーカスを使った創造的表現をサポートするのがフランスのリーディングカンパニーのひとつであるCie Basinga。高さ50m、長さ数百メートルという巨大空間を非日常に塗り替えるBasingaの技術ディレクター、ヤン・ナーツとガエル・オネジェ。音楽は鼓童の住吉佑太、衣装は浜井弘治、照明デザインは上田剛と、世界的に活躍するクリエイターたち。

サーカスシーンの担当(出演)は日本を代表する現代サーカスのアーティストである吉田亜希、山本栞、長すみ絵、吉川健斗、辻林薫、サゴーの6人です。

公演情報

タイトル:日仏共同創作 現代サーカス『DADDA』2025横浜版 

日程:2025年12月5日(金)〜12月7日(日) 

12月5日(金)19:30☆
12月6日(土)13:00◎ / 18:30
12月7日(日)14:00☆

 

※開場は開演の30分前

 ☆=終演後にアフタートークを行います。

◎=託児サービスあり。公演1週間前までに要予約・有料(マザーズ:0120-788-222)

 

会場:KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 

チケット:前売 4,000円/当日 4,500円(自由席・税込) 

チケット発売:KAme先行 9月21日(日)/一般発売     9月22日(月) 

詳細・予約:https://www.kaat.jp/d/dadda

出演・スタッフ

演出:田中未知子 

演出アドバイザー:桐山知也 

音楽:住吉佑太(鼓童) 

共同製作:Cie Basinga(仏) 

出演:吉田亜希、山本瑛、長すみ絵、サゴー、辻林薫、吉川健斗 

舞台監督:河内崇 

照明:上田剛(RYU) 

音響:星野大輔(KAAT) 

衣装:浜井弘治 

美術コラボレーター:Jean Lemonnier 

広報デザイン:行貝チエ 

広報物制作:株式会社tao

瀬戸内サーカスファクトリーについて

瀬戸内サーカスファクトリー(SCF)は、香川県を拠点に活動する現代サーカスの創造団体です。2012年の設立以来、鉄道整備工場、寺、美術館、庭園、葡萄畑など、地域固有の空間を舞台にしたサイトスペシフィック作品を多数発表。サーカスを「身体と空間の詩学」と捉え、言葉に頼らず人間の本質に迫る表現を追求しています。2015年からは国際現代サーカスフェスティバル「SETO LA PISTE」を開催し、町全体を劇場に変える試みで注目を集めました。欧州ネットワークCircostradaのアジア初の正規メンバーとして国際的にも活動を展開。近年は劇場作品にも挑戦し、地元産業との連携による『Workers』、フランスとの共同制作による『DADDA』など、サーカスの新たな可能性を切り拓いています。

HP:https://scf.or.jp/

 

法人略歴

2011年:代表・田中未知子が香川県に移住

2012年〜:任意団体瀬戸内サーカスファクトリー設立。鉄道整備工場を舞台にした「100年サーカス」を皮切りに、寺、美術館、庭園、葡萄畑などでサイトスペシフィック作品を創作

2015〜2019年:国際現代サーカスフェスティバル「SETO LA PISTE」を開催。琴平町のまち全体をサーカス劇場に変貌させる試みを実施

2017年:欧州現代サーカスネットワークCircostrada(パリ)のアジア初の正規メンバーに認定

2019年:「La Vigne」公演ツアーをフランス東部5か所で実施

2020年〜:コロナ禍を契機にプロサーカスアーティストが香川に移住。SCFのアソシエイトアーティストとして活動(2025年時点で7名が香川県に移住してSCFと活動)

2023年〜:地元産業と連携し、劇場作品『Workers(ワーカーズ!)』の創作を開始

2024年〜:『Workers』国内劇場ツアー開始。現代サーカス作品『DADDA』の創作も始動

2025年末:KAAT神奈川芸術劇場にて『DADDA 2025横浜版』をワークインプログレスとして上演

問い合わせ先

一般社団法人瀬戸内サーカスファクトリー 

Mail:info@scf.or.jp

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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
香川県高松市木太町3949-1
電話番号
-
代表者名
田中未知子
上場
未上場
資本金
-
設立
2014年02月