八海木花館 ― 天と地が響き合う風水建築記
霊峰啓縁 ― 招かれし地

すべての始まりは、一片の静かな大地。
初めてこの富士の麓に立ったとき、風が囁き、光が微笑んだ。
―ここに、魂を宿す宿を生みなさいという天地の声に導かれました。

霊峰・富士の懐に抱かれ、清らかな水と氣(エネルギー)が流れる地。
八海木花館――天と地、人と氣がひとつに響き合う聖なる場所。
地形図をひもとけば、敷地全体が瓢箪(ひょうたん)のようにくびれ、
古くから「福・禄・寿」を象徴する瑞祥の形をしていた。

その姿を目にした瞬間、この地が導かれた場所であると悟った。
こうして、富士の氣を宿す温泉宿の物語が静かに動き出した。

陽氣初動 ― 三室の誕生
2020年、八白艮土運の時。
風水で「旺山旺向」と呼ばれる大吉の氣が満ちる時期であった。
富士山を龍脈(りゅうみゃく/大地のエネルギーの流れ)の“左翼”と見立て氣を取り込み、
北には高座山を守護とし、背後には国指定天然記念物「ハリモミ純林」を玄武(げんぶ/北の守護神)として据える。
この「虎に守られ、龍に抱かれる」地勢は、安定と繁栄の氣が交わる理想の地である。

設計の中心には厨房を置き、三つの客室がそれを囲むように佇む。
コロナ禍という時代のなか、求めたのは――静寂と私密性の極み。
各室には専用の玄関、食事処、茶の間、寝室、露天風呂、専用庭園を備え、
ひとつの空間がまるで呼吸する生命のように氣を循環させる。

お客様の快適さ、スタッフの働きやすさ、
そして限られた空間の中でいかに美と機能を共存させるか。
すべては「人を思う心」から生まれた設計だった。

設計理念には、東洋古典の叡智を注いだ。
「易占」により建築の合理性と投資の可行性を占い、
「玄空風水」で時間と空間の氣を整え、
「魯班尺」で家具の寸法を吉寸に合わせ、
「楊公風水」で外構と自然の調和を計り、
「董公擇日選」で最も吉なる日を選んで着工・上棟・竣工を行った。
こうして誕生した一期三室(陽)は、理と氣と美が融合した“生きる建築”。
晴れわたる日には、すべての客室から富士山を望むことができる。
それは人と自然、建築と宇宙が調和する証である。

五行相生 ― 光と氣の舞
2024年、九紫離火の大運を迎え、火の氣が満ちる時代が到来した。
二期別邸の設計が始まり、図面が完成した瞬間、驚くべき符合が見えた。
――各客室の内装が、自然と五行(木・火・土・金・水)の氣を象徴していたのだ。
「紅富士」――燃える朱、火の氣。

「黄金富士」――大地の光、土の氣。

「雪富士」――純白の静寂、金の氣。

「月見富士」――木々の息吹、木の氣。

「金剛富士」――深淵の蒼、水の氣。

五行がめぐり、陽(三室)と陰(二室)が響き合うとき、
八海木花館はまるで呼吸を始めたかのように、生きた氣を放つ。
古より語られる「陰陽五行(いんようごぎょう)」「天人合一(てんじんごういつ)」の理が、
ここに、現代建築として蘇った。

富士の龍脈が流れ、ハリモミ純林の霊氣が護る。
人の叡智と自然の力がひとつに溶け合い、
この地はまさに大地の鼓動が息づく聖域となった。

神明守護 ― 天地人合一の宿
宿の名「八海木花館」は、富士の女神「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」の御名を戴き、
地元神社の御加護のもとに命名された。
建設の折には幾度も虹が現れ、
まるで女神が天より微笑み、この宿の誕生を祝しているかのようであった。
八海木花館は、風水・祈り・自然・美学が融け合う現代の霊域。
訪れる人々が富士の氣(エネルギー)に包まれ、心の奥から光を取り戻す場所。

すべての成り立ちは、天・地・人の三才が調和して初めて成る。
そして幸運なことに、私たちは最高の料理人たちと接待の仲間に出会えたこと――
それこそが、この宿に命が宿った瞬間だった。

旬の恵みを生かした懐石料理。
その一皿一皿に、心と祈りが込められている。

すべては最良の導きであり、
すべては訪れる人のために。
感謝とともに、今日も富士の風が吹く。

―― 八海木花館。風水を心とし、自然を師とし、人を本とす。
富士の風は祈りのように、静かに、やさしく吹く。
その風こそが、八海木花館の永遠の氣(エネルギー)である。

風は、祈りのように。
光は、いつもあなたの内にある。
立ち上がるたびに、富士の風があなたを包む。
ーー八海木花館、天と地が響き合う場所へ
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