Momoko Gill、初となるソロ・アルバム『Momoko』が2026年2月13日にStrut Recordsからリリース。

Matthew Herbertとの共作『Clay』で高評価を得たMomoko Gillが、初のソロ・アルバム『Momoko』をリリース。

ATBC Japan

2025年10月24日 10時00分

プロデューサー／ソングライター／マルチ・インストゥルメンタリストとして活躍するMomoko Gill。カルト的人気を誇る電子音楽家、Matthew Herbertとの最新コラボ作『Clay』で、The Observer、The Wire、MOJOなどのメディアから高い評価を得たMomokoが、初となるソロ・アルバムをリリースする。

独学で音楽を学んだMomokoは、ドラマー、プロデューサー、ソングライター、ヴォーカリストとして多面的に音楽活動を続け、UKのエレクトロニック／ジャズ・シーンでキャリアを築いてきた。Alabaster DePlume、Matthew Herbert、Coby Sey、Tirzah、Nadeem Din-Gabisi（共作ユニットAn Alien Called Harmonyのメンバー）らとのコラボレーションで独特の世界観を表現し、数々のツアーでの実践的な経験は、彼女の作曲とプロダクションに色濃く反映されている。

11曲が収録された『Momoko』はMomoko Gillが自らプロデュース、Total Refreshment Centreでレコーディングされた。ミックスはMatthew Herbert、マスタリングはアビー・ロード・スタジオのAlex Gordonが手がけた。

『Momoko』は、ジャズの語法だけでなく、エクスペリメンタルやエレクトロニック・ミュージックの要素をシームレスに融合。アルバムに収録された11曲には、ロンドンを拠点としながら、日本、そしてアメリカで育ったバックグラウンドを緻密な作曲と物語性に落とし込みながら、現在進行形の“彼女自身の声”がしっかりと込められている。

先行シングル「No Others」では、ベースが牽引するダンサブルなアレンジの上にハーモニックなボーカルが重なり、彼女が培ってきたジャズの基盤が垣間見れる。ハーモニーに満ちたメランコリックな「Heavy」と、陰影をもつ「Shadowboxing」がコントラストを描き、「Test A Small Area」では、徐々に不穏さを帯びた実験的なインストゥルメンタル・ビートへと展開していく。

さらに、Shabaka Hutchings、Soweto Kinch、Alabaster DePlume、Rozi Plain、Coby Sey、Marysia Osu、Matthew Herbertに加え、約50名の合唱団を迎えた私的でポエティックな「When Palestine Is Free」では、Momokoの妥協なきヴィジョンが明確に示されている。

そして、 Momokoはこう語っている。
「今、私たちは、命そのものを脅かすような巨大な力に抗う、呼吸するように広がる大きな菌糸のつながりの一部だと、これまで以上に強く実感していると思う。植民地主義的暴力、人種差別、抑圧は至るところに存在していて、どこでそれを目にしても闘うんだ、と誓いを新たにすることの切実さを感じています。」

11月1日よりMomokoは、Matthew Herbertとの最新コラボレーション作品『Clay』を携え、国内6箇所を巡る「Herbert & Momoko Japan Tour 2025」を開催する。