【3社業務提携】シリウスビジョン、丸信、タクトピクセル 食品業界のDXを推進するAIラベル校正ツール「mikaesu(ミカエス)」の製品化に向けた共同開発体制を強化
~ 現場の「匠の目」と「AI技術」を融合し、食品表示チェック業務の自動化・高度化を目指す ~

シリウスビジョン株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:辻谷 潤一、以下、シリウスビジョン)は、株式会社丸信(以下、丸信)およびタクトピクセル株式会社(以下、タクトピクセル)との3社間において、食品業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的とした業務提携を行いました。
本提携により、現在食品表示.com上で無料公開中のAI校正ツール「mikaesu(ミカエス)」に対し、食品パッケージ製造を手掛ける丸信の実務ノウハウを統合させ、将来的な製品化および販売に向けた協議・共同開発を本格的に開始いたします。
提携の背景と目的:食品表示チェックの「複雑化」と「属人化」を解消へ
近年の食品表示法の改正や、アレルギー表示の厳格化、消費者ニーズの多様化に伴い、食品ラベルの記載内容は年々複雑さを増しています。その一方で、製造現場やデザイン制作現場における表示チェック業務(校正)は、依然として熟練担当者の目視に頼る部分が多く、業務負荷の増大やヒューマンエラーのリスクが課題となっています。
こうした課題に対し、画像検査技術に強みを持つシリウスビジョン、AI技術開発を行うタクトピクセル、そして食品パッケージの裏面表示(食品表示)に関する知見のある丸信の3社が連携。AI校正ツール「mikaesu」を、実業務の厳しい基準にも耐えうる「プロフェッショナル向け製品」へと昇華させるため、強固な開発体制を構築いたしました。
この連携は、単なる技術提供に留まらず、現場の知見と融合することで、机上の空論ではない「実用的なAI校正システム」の実現を可能にします。
AI校正ツール「mikaesu(ミカエス)」について
「mikaesu」は、食品表示・ラベルの画像データを読み込み、AIが記載内容の整合性や法規制との照合をサポートするクラウドツールです。現在はβ版としてWeb上で無料公開しており、多くのユーザー様からのフィードバックを得ています。
今回の提携により、丸信が持つ食品表示に関する知見(チェックフローの最適解や、現場担当者の視点)を開発ロードマップに反映させ、より堅牢な業務用パッケージとしての完成を目指します。

本提携における各社の役割
3社の強みを掛け合わせ、開発から販売、実証実験までを一気通貫で行います。

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企業名 |
役割 |
詳細 |
|---|---|---|
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シリウスビジョン株式会社 |
事業統括・販売 |
プロジェクト全体の統括および、将来的な製品販売・マーケティング計画の策定を行います。 |
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株式会社丸信 |
業界知見・監修 |
食品表示に関する豊富な実績を基に、実務フローに即した機能監修を行います。また、実証フィールドを提供し、現場での有効性を検証します。 |
|
タクトピクセル株式会社 |
技術開発 |
コア技術の提供およびシステム開発を担当します。画像認識・データ処理には同社の独自技術基盤「Koallect(コアレクト)」を採用し、複雑なデザイン解析を実現します。 |
採用技術:AI校正エンジン「Koallect(コアレクト)」

「mikaesu」のエンジンには、タクトピクセルの独自技術「Koallect(コアレクト)」のコアエンジンが採用されています。AI校正エンジン「Koallect(コアレクト)」は、食品表示を含むパッケージ全般の表示内容を自動で読み取り、法令・公正競争規約・業界自主基準との照合を行う校正支援システムです。パッケージは極小文字・密配置・縦中横・背景との低コントラストなど一般OCRでは精度が低下しやすい要素が多く存在します。本製品は複数のOCRエンジンを用途ごとに最適化して組み合わせることで、一文字レベルの誤読を防ぐ高精度の読み取りを実現しています。抽出後は、辞書・必須項目・表現ゆらぎの整理ルールに基づき意味単位に構造化し、フォーマットが統一されていないパッケージでも確実に校正に必要な情報を抽出できます。最終出力は該当箇所の切り出し画像、読み取り内容、照合結果、根拠条文を整理したレポート形式とし、人が最終判断しやすい形で提供します。内部エンジンはPythonで実装されており、外部UIや業務システムと柔軟に連携できるアーキテクチャを採用している点も大きな特長です。
提携の今後の展開
今後は、丸信の監修のもと機能強化を進め、無料公開版で得られた知見と合わせ、「mikaesu」の製品化(有料パッケージ版)を目指します。シリウスビジョンが事業主体となり、具体的な販売スキームや製品仕様についての協議を進め、食品業界全体の安心・安全と業務効率化に貢献してまいります。
代表コメント
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シリウスビジョン株式会社 代表取締役 辻谷 潤一
「画像検査のプロフェッショナルとして、食品業界の長年の課題である校正業務のDXに、強力なパートナーと共に挑めることを嬉しく思います。」
-
株式会社丸信 代表取締役 平木 洋二
「長年培ってきた食品パッケージ製造の現場知見を、AIという革新的な技術と融合させるこの協業に、大きな可能性を感じています。現場の厳しい要求に応える『ミカエス』を完成させ、食品業界全体の品質向上と業務効率化に貢献してまいります。」
-
タクトピクセル株式会社 代表取締役 大村 周司
「弊社の画像処理・AI技術が、現場のプロの知見と融合することで、より実用的なソリューションへと進化することを期待しています。」
会社概要
-
シリウスビジョン株式会社

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項目 |
内容 |
|---|---|
|
商号 |
シリウスビジョン株式会社 |
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代表者 |
代表取締役 辻谷 潤一 |
|
所在地 |
神奈川県横浜市港北区新羽町1189‐4 |
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設立年月日 |
1966年10月 |
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資本金 |
1億円 |
|
事業内容 |
画像検査機、画像検査ソフトウエア等の企画・開発・販売 |
|
URL |
-
株式会社丸信

|
項目 |
内容 |
|---|---|
|
商号 |
株式会社丸信 |
|
代表者 |
代表取締役 平木 洋二 |
|
所在地 |
福岡県久留米市山川市ノ上町7-20 |
|
設立年月日 |
1968年6月1日 |
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資本金 |
4,500万円 |
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事業内容 |
包装資材販売、シール印刷加工、紙器印刷加工、その他商業印刷 |
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URL |
-
タクトピクセル株式会社

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項目 |
内容 |
|---|---|
|
商号 |
タクトピクセル株式会社 |
|
代表者 |
代表取締役 大村 周司 |
|
所在地 |
神奈川県横浜市中区尾上町三丁目35番地 横浜第一有楽ビル3F |
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設立年月日 |
2018年1月 |
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事業内容 |
AI、画像処理技術等を利用したICTソリューションの開発、オンライン校正検版ツールproofrogの開発等 |
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URL |
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