シスコ、重要ITインフラの運用と防御を実現するエージェントプラットフォーム「Cisco Cloud Control」を発表

- 人間のオペレーターと信頼できるAIエージェントが協調・連携し、世界の重要システムを運用 -

シスコシステムズ合同会社

概要:

  • Cisco Cloud Controlは、人間とAIエージェントが重要ITインフラを共同で運用するために構築された統合プラットフォームです。本プラットフォームは、シスコの各プラットフォームを統合し、シスコの「AgenticOps(エージェントによる運用)」ビジョンを前進させるものです。顧客は自然言語を用いて独自のアプリケーションやエージェントを構築できるほか、サードパーティ製ツールへの拡張もできます。

  • AIの普及により、脆弱性の発見から悪用までの期間が数週間から数分へと短縮される中、シスコは複数のセキュリティイノベーションを発表しました。これには、より多くのシスコ製品をランタイム環境で新たな脆弱性から保護するLive Protectにおける適用範囲の拡張が含まれます。再起動、アップグレード、ダウンタイムなしでの保護を提供します。

  • 新たなCisco IQ機能は、将来の脅威に対する長期的なレジリエンス(回復力)の構築を支援します。Resilient Infrastructure Servicesは、フロンティアモデルのリスクに対応するための支援を行い、新たに提供されるQuantum Ready Assessmentsは、「即時収集し、後で解読する(Harvest now, decrypt later)」攻撃に対して最も脆弱な資産を特定し、対策の優先順位を明確にします。

ラスベガス — Cisco Live US —エージェンティックAIの時代において、組織はマシンスピードと大規模に防御しなければなりません。Cisco Liveで発表されたCisco Cloud Controlは、重要ITインフラの管理、監視、防御を人間とAIエージェントが共同で行うために構築された統合プラットフォームであり、シスコのAgenticOps運用モデルの基盤となります。

Cisco Cloud Controlは、1回のログインでシスコのネットワーキング、セキュリティ、コンピューティング、オブザーバビリティ、コラボレーションの各環境を単一のセキュアな環境で統合的に可視化します。人間とエージェントは同一のデータレイヤー上で作業を行い、同じ運用コンテキストとアクションシステムを共有しながら、人間が主導権を維持します。お客様はプラットフォーム内で自然言語を使用して独自のアプリケーションやエージェントを構築できるほか、AWS、Linear、ServiceNow、Slackなどを含む広範なエコシステムとも接続できます。

シスコのプレジデント兼最高プロダクト責任者(CPO)であるジーツ・パテル(Jeetu Patel)は次のように述べています。

「AIエージェントはソフトウェアの速度で継続的に推論し行動します。これにより、重要インフラの拡張、管理、防御する方法が根本から変わります。Cisco Cloud Controlは、エージェンティックAIのためのコマンドセンターであり、チームとAIエージェントが同じ環境で、同じ情報を共有しながら協働できるプラットフォームであり、人間が最終的な意思決定を担います」

エージェント企業を運営するための、人間とエージェントのための単一プラットフォーム

Cisco Cloud Controlは、顧客の全資産を単一の環境に集約する単一の管理プレーンです。1回のログインで全体を可視化でき、重要インフラの運用を根本から変革します。主な機能は以下のとおりです。

  • クロスドメインテレメトリ: ネットワーキング、セキュリティ、オブザーバビリティ、コラボレーションなど、領域を横断する豊富なデータがCloud Controlに集約されます。これにより、人間とエージェントは、オブザーバビリティ、エージェントの挙動、トークンエコノミクスといった重要なビジネス要件に対し、同一の情報に基づいて対処できます。

  • 専用設計モデル: Cloud Controlは、40年にわたるシスコの運用ネットワークデータに基づくCisco Deep Network Modelを含む、専用モデルと最先端モデルを最適に組み合わせ、複雑な問題に対して推論を行います。その結果、単にモデル規模に依存するのではなく、問題の複雑さに応じて拡張可能なシステムインテリジェンスが実現します。

  • 信頼できるエージェント: Cisco Cloud Controlでは、 オペレーターが自律型エージェントと協働し、シグナルからアクションに至る構造化されたプロセス(問題の検知、原因の特定、修正の実行、変更の事前検証、ユーザー体験の回復確認)を遂行します。シスコのテレメトリと専用モデルによって駆動され、Expanded Experience Metrics、Deep Reasoning、Digital Twin、Cisco Agentic Workflowsといった機能を活用します。チームは、アクションの可視性とガバナンスを維持しながら、エージェントループを通じてネットワーク運用を自動化できます。

  • Cisco AI Canvas オペレーターとエージェントが同じライブデータに基づき、複雑な問題をリアルタイムで調査・解決するためのマルチプレイヤー型の生成AIワークスペースです。コンテキストはシフト交代やエスカレーションの間も保持されるため、情報の欠落や重複を防ぎます。

  • Cloud Control Studio: 2つのカスタマイズ環境を提供する設計空間です。

    ・ Agent Builderでは、お客様独自のポリシーやワークフローに合わせたエージェントを構築でき、ネイティブコネクタやオープンなModel Context Protocol(MCP)を通じて50以上のサードパーティプラットフォームと接続可能です。

    ・ App Builderでは、OpenAI CodexのAIコーディングアシスタントを内蔵し、自然言語のプロンプトからCloud Control向けのアプリやワークフローを構築・公開できます。

Studioで構築されたすべてのアセットおよびCiscoエコシステムのアプリやエージェントも Cloud Control Marketplaceを通じて公開可能です。

Cisco Cloud Controlは、米国で6月2日よりControlled Availabilityの限定提供を開始し、その後グローバル展開を予定しています。

インフラに融合された、Mythos時代のセキュリティ

脆弱性の発見から悪用までの期間が数分となっている現在、受動的な防御では不十分です。シスコはAnthropic社の「Project Glasswing」およびOpenAI社の「Daybreak」の参画メンバーとして、最新のフロンティアAIモデルを用いて自社製品のストレステストを行い、攻撃者が悪用する前に脆弱性を発見しています。さらに、この取り組みで得られた知見を独占するのではなく、最近オープンソース化した「Foundry Security Spec」を通じて、すべての防御側組織が同様の厳格な評価をAI主導のセキュリティに適用できるようにしています。

シスコはインフラ全体の保護機能を拡充し、新たな脆弱性が発見された際に迅速な防御を可能にします。その中核となるのがCisco Cloud Controlであり、リアルタイムで防御を指揮するセキュリティコマンドセンターとして機能します。

インフラ全体での常時防御

Live Protectは、シスコ製品のデジタル免疫システムとして機能し、サポート対象プラットフォームにおいて、新たに発見され優先順位の高い脆弱性から実行時にシステムを保護します。再起動やアップグレード、メンテナンスウィンドウは不要です。現在、Nexus 9000スイッチで利用可能であり、製品ライセンスに含まれています。今後数ヶ月でシスコポートフォリオのさらに多くの対象製品を拡大します。

Hybrid Mesh Firewallは、ネットワーク、アプリケーション、およびシスコやサードパーティのファイアウォール全体に統合的な保護を拡張し、障害発生時の影響範囲(ブラストラジアス)を制限します。

エージェントの保護、およびエージェントからの保護

AIエージェントが人間と協働する存在となりつつあり、安全な実行環境が不可欠です。 シスコはRSACで、AIエージェントを外部の脅威から守るとともに、AIエージェントによるリスクから社会を守り、さらにマシンスピードで問題を検知・対応するための数々の新機能を発表しました。 今回さらに、AI Defense、エージェント向けゼロトラスト、Agentic SOCなどを含むエージェント型セキュリティポートフォリオ全体にわたる 新たなイノベーションを発表しました

量子セキュアなインフラへの明確な道筋

「即時収集し、後で解読する(Harvest now, decrypt later)」攻撃(HNDL攻撃)はすでに現実の脅威となっています。攻撃者は現在暗号化されたデータを収集し、量子コンピュータの能力が十分に高まった時点で復号しようとしています。この将来の脅威に対し、シスコは企業が今から準備できる具体的なロードマップを提示します。

  • 量子耐性通信を拡大: 2026年12月までにシスコの主要ポートフォリオの大部分で量子耐性通信機能を有効化することを目指します。これにより、企業内で最も機密性の高いトラフィックが流れるシステムに対して、耐量子暗号による保護を提供します。

  • 量子耐性を標準搭載: 今回の発表以降、新しく発売されるエンタープライズおよびデータセンター向けのルーター、スイッチ、ファイアウォールシリーズには、量子耐性のあるセキュアブートが搭載されます。

  • Quantum Ready Assessments: Cisco IQを通じて提供され、「Harvest Now, Decrypt Later」攻撃に対して最もリスクの高い資産を特定し、どこから対策を始めるべきかを明確にします(2026年7月からグローバルで提供開始予定です)。

  • Quantum Resilience Framework 量子耐性通信と量子耐性製品という2つの柱に基づいた、企業に対し量子コンピュータ時代に向けた構造的なアプローチを提供します。

Cisco IQによる長期的なレジリエンス強化

シスコは、新たなサービスを通じてお客様がこの新たな時代に対応できるよう支援します。

  • Resilient Infrastructure Servicesは、Cisco SupportおよびProfessional Servicesを通じて提供される「暴露評価」「インフラの刷新」「防御レジリエンス」の3段階のアプローチで、フロンティアモデルの脅威リスクを軽減します。

  • Cisco IQは、サポートおよびプロフェッショナルサービス向けのAI活用基盤として、AI主導のインサイトとゼロトラスト原則に基づく「Resilient Infrastructure Playbook」を提供し、お客様の長期的なレジリエンス強化を支援します。

  • データ主権要件に対応するため、Cisco IQはオンプレミスでの導入オプションをサポートします。

  • Cisco IQ のPeer Benchmarkingでは、匿名化されたデータを使用し、サポート終了(LDOS)のリスクやセキュリティ脆弱性の発生率などのデータ主導のインサイトを提供します。また、同規模の企業、同業種企業、類似インフラを持つ企業と比較できます。

これらのCisco IQ関連機能はグローバルで2026年7月より提供開始予定です。

参考資料(関連英文ブログ):

シスコシステムズ合同会社について
シスコは、AI 時代において組織を新しい方法でつなぎ、保護する世界屈指のテクノロジー企業です。シスコは 40 年以上にわたり、世界をセキュアにつないできました。すべての人にとってよりつながりのあるインクルーシブな未来を実現することをパーパスに掲げ、業界を牽引する AI ソリューションやサービスを通じて、お客様、パートナー、コミュニティがイノベーションを実現し、生産性を向上させ、デジタルレジリエンスを強化できるよう支援しています。

※記載されている製品や機能は開発段階のものを含み、提供時期は変更される可能性があります。シスコは提供スケジュールの変更について一切の責任を負いません。

*Cisco、Cisco Systems、およびCisco Systemsロゴは、Cisco Systems, Inc.またはその関連会社の米国およびその他の一定の国における登録商標または商標です。本書類またはウェブサイトに掲載されているその他の商標はそれぞれの権利者の財産です。「パートナー」または「partner」という用語の使用は Cisco と他社との間のパートナーシップ関係を意味するものではありません。(1502R)

**当資料は、2026年6月2日に米国で発表されたニュースリリースの抄訳です。

 https://newsroom.cisco.com/c/r/newsroom/en/us/a/y2026/m06/cisco-unveils-agentic-platform-for-operating-and-defending-critical-it-infrastructure.html

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会社概要

シスコシステムズ合同会社

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URL
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業種
情報通信
本社所在地
東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー
電話番号
03-6434-6500
代表者名
濱田 義之
上場
海外市場
資本金
4億5000万円
設立
1992年05月