Metelix、Tencent Cloud主催イベントに登壇。マルチLLM活用で企業のAI業務活用とコスト効率を両立
〜生成AIの業務活用を推進する「RiN Gateway」とTencent Cloud「TokenHub」による実践事例を公開〜

企業がAIに業務を任せるためのエンタープライズ基盤「RiN Family」を提供する株式会社Metelix(本社:東京都渋谷区、代表取締役CEO:久坂祐介)は、2026年7月10日(金)に開催されたTencent Cloud主催ワークショップ「AI in Action: Building Enterprise AI with Tencent Cloud MaaS」にゲスト登壇いたしました。
生成AIの世代交代が数ヶ月周期で加速し、企業のAIコスト肥大化や単一モデル依存のリスクが課題となる中、本セッションでは当社取締役CTOの佐藤マイベルゲン玲が登壇。
「RiN Gateway」とTencent Cloudの「TokenHub」を組み合わせ、ガバナンスを確保しながらコスト効率の高いAI活用を実現するアプローチ方法や、AIを業務プロセスへ組み込む実践手法について発表しました。
詳細は、以下の公式noteにてご覧いただけます。
公式note詳細レポート: https://note.com/fast_peony1303/n/n8bbdbf3adee9
AIは「検証(PoC)」から「業務遂行」のフェーズへ
多くの企業で生成AIの試用が進む一方、実務での定量的な成果創出や本格導入に至る企業はまだ限定的です。その一因として、AIの回答を実際の業務フローに組み込む構造(オーケストレーション)の不足や、利用量増加に伴うコスト肥大化が挙げられます。
グローバルで進む「AIコスト最適化」とマルチLLM活用の広がり
セッション冒頭では、AI導入における市場全体の課題が共有されました。
多くの企業がAI導入を試みる一方で、実際に業務へ定着するのは一部にとどまるとされ、「一度うまく機能した使い方が、次も同じように機能するとは限らない」というAI特有の不安定性がその要因として挙げられています。単なる導入ではなく、業務フローへの落とし込みまで支援する伴走型のアプローチが必要とされている背景がここにあります。
こうした課題に対し、コストと性能のバランスを取る実践的な選択肢として、単一モデルに依存せず複数の大規模言語モデルを用途に応じて使い分ける「マルチLLM活用」がグローバルで広がっています。マルチLLMとは、用途やコストに応じて複数の大規模言語モデルを使い分ける考え方です。近年は、商用モデルからオープンウェイトモデルまで多様な大規模言語モデルの性能向上が進み、日常的な業務用途においては、必ずしも最大規模・最高性能のモデルを必要としない場面も増えています。タスクごとに必要十分な性能のモデルを選択することで、コストと品質のバランスを取るという考え方が広がっているためです。実際に、Metelixにおいても複数の大規模言語モデルを対象に継続的な検証投資を行い、業務適性とコスト効率の両面から評価を重ねています。
このような市場動向を受け、Metelixではモデル選定の選択肢としてTencent Cloudの「TokenHub」を採用いたしました。複数のモデルを一元的に扱えるためです。ただし、状況や用途に応じてモデルを選び分けるには都度人手で判断するのではなく、仕組みとして自動化する必要があります。
用途に応じてモデルを選定する「RiN Gateway」の役割
Metelixが提供する「RiN Gateway」は、商用の大規模言語モデルからオープンウェイトモデルまで、複数のAIモデルの中から用途やコストに応じて適したモデルを自動で切り替え・制御する仕組みです。単一モデルへの依存によるダウンタイムリスクやコスト割高化を防ぎ、用途に応じたAIインフラを継続的に活用可能にします。
「TokenHub」の採用理由として、以下の3点を挙げています。
①高いコストパフォーマンス:実務に必要な性能を、低コストで利用できる点
②データ取り扱いに関する利用条件が明確:入力データの取り扱いに関する利用条件が公開されており、企業利用を検討する際の判断材料となる
③多様なモデルの迅速な活用:商用モデルからオープンウェイトモデルまで、複数のモデルを用途やコスト、ガバナンスに応じて組み合わせられる点
インフラ×AIの実践事例:AWS費用を最大70%削減する「AI FinOps Assistant」
セッションでは、ITインフラ構築・運用を手がける株式会社RHEMS Japanとの共同取り組み事例も発表されました。AWSなどのクラウド利用状況をAIが可視化・分析し、異常値の検知から無駄なコスト削減の提案までを自動化する「AI FinOps Assistant」を導入。これにより、特定環境においてAWS利用費用を最大70%削減(※)した実績が紹介されました。
※RHEMS Japanにおける実際の導入・運用実績値に基づく。削減割合は既存のインフラ環境や利用状況により異なります。
今後の展望
Metelixは今後もTencent Cloudをはじめとするパートナー企業との連携を強化し、単に「AIに質問する」段階から「AIがガバナンスを確保しながら、コスト効率よく業務を完遂する」段階への移行を強力に支援してまいります。
登壇者プロフィール
佐藤 マイベルゲン玲
株式会社Metelix 取締役CTO / RHEMS Japan 代表取締役 / Tencent Cloud Reseller
ライブドアにてインフラ専門のエンジニアとして従事し、大規模サービスの現場でインフラの基礎を築きました。以降、インフラ・セキュリティ分野で16年にわたり複数企業の経営に携わっています。株式会社RHEMS Japanを率い、AWSを中心とした大規模インフラの構築・運用で数千社の実績を持ちます。企業の「クラウドコスト肥大化」という課題に向き合い、コスト削減サービス「reducer」やFinOpsプラットフォーム「billsan」を開発してきました。現在はMetelixにて、そのインフラ最適化のノウハウをAIバディ「RiN」と統合し、「コスト最適化」から「業務全体の自動化・高度化」へと、企業のデジタル変革を推進しています。
イベント概要
◆イベント名:Tencent Cloud Workshop「AI in Action: Building Enterprise AI with Tencent Cloud MaaS」
◆開催日時:2026年7月10日(金)14:30〜17:30
◆会場:MSC御成門ビル 12階 イベントスペース(Community Hub)
◆主催:Tencent Cloud
◆登壇テーマ:「AIは『答える』から『業務を完遂する』へ。RiN Family × Tencent TokenHub」
株式会社Metelixについて
会社名:株式会社Metelix
設立:2019年6月
代表者:代表取締役CEO 久坂祐介
所在地:東京都渋谷区
認証:ISMS(ISO/IEC 27001:2022)
事業内容:企業向けAIアシスタントサービス「RiN Family」の開発・提供/企業がAIを活用できるようにするための導入支援/クラウドとAIを組み合わせたシステムの構築
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