【10月20日 頭髪の日 】「カットだけではなく髪も洗ってあげたい」訪問美容師の一言から開発が始まった京都の洗髪技術が誕生から10年

2016年熊本地震の洗髪支援を伝える新聞記事が京都の老舗美容室への導入のきっかけに。10年後、体験者の約9割が継続するヘッドスパで新たな価値を生む

株式会社ティ.アイ.プロス

京田辺市フミトータルビューティーサロンで、ラプレシャンプースチーマーをヘッドスパに活用する様子

理美容機器の開発・製造・販売を行い「お客様の欲しいモノ」を形にする株式会社ティ.アイ.プロス(京都府、代表取締役:杉本洋一)は、10月20日の「頭髪の日」に合わせ、訪問美容師の声から開発が始まった「ラプレシャンプースチーマー」の歩み。そして京都府京田辺市で1948年(昭和23年)の創業以来、祖母、母、そして現在の越村社長へと三代にわたり受け継がれてきた老舗美容室「フミトータルビューティーサロン」における新たな活用事例を紹介します。

開発の原点は、2015年夏に寄せられた、流水や排水設備がない訪問先でも「カットだけではなく、髪も洗ってあげたい」という訪問美容師の願いでした。翌2016年には、開発中の試作機を熊本地震の避難所へ無償貸与し、洗髪支援に活用いただきました。その支援を伝える新聞記事をきっかけに、訪問美容用として機器を導入したのが、「フミトータルビューティーサロン」です。

10年後の現在、同サロンではヘッドスパにも活用。担当者によると、体験した方の約9割が継続して利用する施術となっています。髪を洗うことが難しい方へ洗髪の機会を届ける技術が、美容師の工夫によって、日常の美容室で心地よいケアを提供する技術へと活用を広げています。

■ 原点は訪問美容師からの「カットだけでなくシャンプーもできないか」という相談

持ち運び可能なラプレシャンプースチーマー<MAタイプ:重さ6㎏> 主に訪問美容に活用

開発のきっかけは、2015年夏に訪問美容に携わる美容師から寄せられた相談でした。

美容室へ足を運ぶことが難しい方のもとへ出向く訪問美容では、カットはできても、その場所に流水や排水設備がなければ、シャンプーまで提供することが難しい場合があります。

そこで寄せられたのが、サロンでカラー剤やパーマ剤の浸透を助けるために使っていた当社のスチーマーを改良し、水場がない場所でも髪を洗えるようにできないか、という声でした。

当社はこの相談を受け、スチームを使った洗髪方法の開発に着手。座ったまま、あるいは寝たままでも髪を洗うことができる機器の試作を進めました。

「髪を切ることに加え、髪を洗う心地よさも届けたい」。

訪問美容の現場にあった願いが、ラプレシャンプースチーマーの出発点です。

■ 試作段階で発生した熊本地震。避難所の洗髪支援へ

熊本地震の際、県庁の職員同士で洗髪体験する様子
避難所で職員が避難者に施術をする様子

試作機を開発していた時期に、2016年の熊本地震が発生しました。断水などによって髪を洗うことが難しい避難生活の中で役立ててもらうため、当社は京都府との連携により、益城町と西原村の避難所へ機器を無償貸与。限られた水で行う洗髪支援に活用されました。訪問美容師の相談から始まった開発が、災害によって水場を使えなくなった方々の清潔を支えることにもつながりました。2016年の熊本地震から10年。髪を洗うことが難しい状況は、災害時だけでなく、身体の状態や生活環境によって日常にも生じます。本機器はその後、訪問美容や医療・介護の現場などへ活用の場を広げてきました。

■ 熊本での支援を伝える新聞記事が、京都の美容室への導入につながる

フミトータルビューティーサロンの訪問美容師が利用者に「ラプレシャンプースチーマー」で洗髪をする様子

京都府京田辺市の「フミトータルビューティーサロン」は、介護施設への訪問美容にも取り組む美容室です。1980年頃から施設を回ってボランティアでカットをしていました。2015年には地元の病院が新設された養護老人ホームの専属になり、ヘルパーの資格とハートフル美容師の資格を持った社員が担当しています。

同サロンがラプレシャンプースチーマーを知ったのは、2016年の熊本地震での洗髪支援を伝える新聞記事でした。美容室や洗髪場所への移動が難しい高齢者などへの訪問美容に役立つと考え、機器を導入。さらに現在は、サロンに来店することが困難になったお客様の自宅に訪問し、いつまでもきれいのサポートができる仕組みを作れるよう取り組んでいます。

開発の相談を寄せた訪問美容師と同サロンは別の存在ですが、訪問美容の現場から生まれた技術が、被災地での活用を伝える報道を通じて、別の訪問美容師のもとへ届いたことになります。

コロナ禍以前は、訪問美容でカット後のシャンプーを希望する利用者もいました。しかし、コロナ禍では接触時間を短くするためにカットのみの施術が増え、機器を使う機会が減少。訪問美容の再開後も、短時間での施術を希望する傾向が残りました。

こうした変化の中で、同サロンは機器の新たな使い方を検討。約1年前から、サロン内のヘッドスパにスチームを取り入れています。

■ 温かいスチームを計3回。体験者の約9割が継続するヘッドスパに

ヘッドスパに「ラプレシャンプースチーマー」の特殊なスチームを取り入れ施術をする様子

同サロンのヘッドスパでは、30分以上の施術の中で、合計約10分、計3回に分けて「ラプレシャンプースチーマー」の特殊なスチームを使用しています。最初に髪と頭皮へ特殊スチームを当て、スチームの熱で毛穴に詰った皮脂汚れやカラー剤などの残留薬剤を強力に浮かび上がらせてからシャンプーを行い、その後もクリームやトリートメントを塗布する工程に合わせてスチームを取り入れ、美容師の手技によるケアと組み合わせながら、シャワーのみのヘッドスパ以上に効果のある施術を提供しています。

ヘッドスパを施術するアシスタントの芝谷希純さん
ヘッドスパの仕上げに髪を乾かす芝谷希純さん

今回の取材で、ヘッドスパを担当するアシスタントの芝谷希純(しばたに きすみ)さんによると、利用者からは施術を受けた感想として、男性は「頭皮がスッキリした。」「頭皮の臭いが気にならなくなった。」という声、また女性からは「髪の毛がしっとり仕上がった。」「すごくツヤが出た。」「髪が柔らかくなったのに、しっかり根元は立ち上がっている。」という嬉しい声が寄せられているとのことです。※施術後の感想は個人の感想です。

同サロンでは、一度体験した方が継続して利用するケースが多く、担当者によると、その割合は約9割。多い日には1日5~6人が利用しているとのことです。

■ 美容師の願いを技術に、技術を新たな喜びに。開発と現場がつなぐ髪のケア

「フミトータルビューティーサロン」越村恭子社長(左)と
(株)ティ.アイ.プロス業務課長 杉本崇志(右)

越村社長が大切にしているのは、お客様の美しさと健康を支え、笑顔になっていただくことです。美容室に通うことが難しくなっても、いつまでもきれいでいたいという思いに応えたい。そのために、来店されるお客様への施術に加え、介護施設への訪問美容に取り組み、ご自宅でも美容のケアを届けられる仕組みづくりを進めています。

サロンでは、特殊スチームをヘッドスパに取り入れ、髪と頭皮を丁寧にケアする。訪問美容先では、水場や移動の制約がある方にも、スチームを使って髪と頭皮を洗う心地よさを届ける。場所や施術方法が変わっても、一人ひとりの状況に寄り添い、美容を通じてその人らしい美しさと笑顔を支えたいという思いは共通しています。

そして「フミトータルビューティーサロン」の事例は、美容師の願いから生まれた技術に、現場の工夫が新たな価値をもたらしたものです。お客様と向き合う美容師と、その声を形にするメーカー。両者のつながりが、機器の可能性を広げています。当社は今後も、訪問美容、美容室、医療・介護など、それぞれの現場の声に耳を傾け、「こんなことができたら」という願いを、独自の技術と発想で実現してまいります。「お客様の欲しいモノ」を形にする。その姿勢を大切に、使う人にも、ケアを受ける人にも喜ばれる製品づくりを続けてまいります。

■ ラプレシャンプースチーマーについて

ラプレシャンプースチーマー<AT>病院・介護施設用12㎏
ラプレシャンプースチーマー<MA>持ち運び用6㎏
ティ.アイ.プロス社が開発した特殊なスチーム(特許取得)
専用シャンプー剤

ラプレシャンプースチーマーは、

”近くは濡れて遠くは濡れない” 特殊なスチーム(2018年6月特許取得)と専用シャンプー剤、タオルによる拭き取りを組み合わせ、浴室や排水設備がない場所でも洗髪を行える機器です。

座ったまま、または寝たままでの洗髪に対応し、美容室への移動が難しい方への訪問美容や、医療・介護などの現場で活用されています。

今回紹介したサロン内のヘッドスパでは、シャンプー台での通常の洗髪・すすぎと組み合わせ、施術の各工程にスチームを取り入れることで、ナノスチームによる頭皮や毛穴の洗浄はもちろん、血流促進、毛髪の保湿、トリートメント剤の浸透を促進します。

★製品情報:https://www.tipros.co.jp/course/shampo/

■ 取材協力サロン

サロン名:フミトータルビューティーサロン

代表者:代表取締役社長 越村恭子

1948年(昭和23年)4月、現オーナーの祖母(越村文子)が「フミ美容室」を創業。2代目の母に続き、越村恭子代表取締役社長が3代目を継ぐ。現在、京田辺で一番歴史のある創業78年の美容室。店舗での美容施術に加え、介護施設への訪問美容も実施。美容組合の講習会で筆記・実技を受け、合格者に認定証が交付される「ハートフル美容師」の認定者がサロン内に2名所属。美しさと健康を支え、笑顔で帰っていただくことを重視。地域への感謝と、スタッフが長く働ける会社づくりを掲げる。

<越村社長が”道しるべ”として大切にしていること>

● 働いている人を大切にすること  ~そうすると働いている人はお客様を大切にしてくれる~

● 教育にはしっかり力を入れること ~人間としても美容師としてもしっかりと生きていけるように~

● 常にアンテナを張って新しい情報を取り入れながら自分の判断基準をしっかり持って選択すること


所在地:〒610-0361 京都府京田辺市河原受田44-1
電話番号:0774-62-3138
公式サイト:https://www.fumi-tbs.com/

■ 会社概要

企業名:株式会社ティ.アイ.プロス
代表者:代表取締役 杉本洋一
設立:1995年7月
本社所在地:〒610-0121 京都府城陽市寺田北山田86-5
宇治工場/事務所:〒611-0041 京都府宇治市槇島町落合144-7 プロニクスビル3F
事業内容:理美容電気機具・業務用電気機具の開発、製造、販売
公式サイト:https://www.tipros.co.jp/

ラプレ介護チャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCqmzHIZpt7xxUB-HWybxPBQ/featured

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会社概要

株式会社ティ.アイ.プロス

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URL
https://www.tipros.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
京都府城陽市寺田北山田86番地の5
電話番号
0774-52-3678
代表者名
杉本洋一
上場
未上場
資本金
-
設立
1995年07月