スマホ・SNS時代、若者をどう支えるか――研究者と実践者が議論する出版記念シンポジウムを11 月28日、大阪・上本町で開催
オンライン支援、ひきこもりとデジタル空間、ネットいじめ、テレワーク、EUのユースワークまで。明石書店から刊行予定の書籍を起点に、来場者参加型で学術と支援現場をつなぐ
特定非営利活動法人Wisa(ウィーサ、大阪市)は、2026年11月28日(土)、2026年12月に出版予定の『デジタル化時代の若者支援/ユースワーク――超学際的アプローチが架橋する学術と実践』の出版記念シンポジウムを開催します。

本シンポジウムは、社会福祉法人丸紅基金の助成を受けて取りまとめ、明石書店から刊行を予定している「デジタル・ユースワーク(オンラインを活用したユースワーク/若者支援)」をテーマとした書籍の出版を記念して開催するものです。
当日は、デジタル・ユースワークの実践、日本におけるユースワーク、EUでの取り組みなどについて、研究者と支援現場の実践者が報告します。また、一方向の講演だけではなく、後半には来場者が少人数のグループに分かれ、講演を聞いて感じたことや疑問を話し合います。各グループで生まれた問いに登壇者がその場で応答する「対話型」の構成とし、研究者、実践者、参加者がそれぞれの立場から「デジタル時代に若者を支えるとはどういうことか」を考えます。
スマホ・SNSが若者の日常になった今、社会と支援者はどう向き合うか
スマートフォンやSNSをはじめとするデジタル技術は、若者にとって友人とつながり、学び、情報を得、自分を表現するための日常的なインフラとなっています。一方で、オンライン上のいじめ、詐欺的な勧誘、いわゆる「闇バイト」への誘引、過度な利用など、スマートフォンやSNS以前にはなかったデジタル環境をめぐる新たな課題も生じています。
文部科学省によると、2024年度の小・中学校における不登校児童生徒数は35万3,970人となり、12年連続で増加しました。また、内閣府が2023年に公表した「こども・若者の意識と生活に関する調査」では、15~64歳の年齢層で、広い意味でひきこもり状態にある人は全国で約146万人と推計されています。
これら学校や職場などとの接点を持ちにくい若者にとっては、オンライン空間が社会や支援とつながる入口になり得ます。一方で、その使われ方やリスクへの対策、支援のあり方については、各分野や、アカデミアと現場での間で知見が共有されにくい、といった課題があります。
こうした社会状況の中で、本書とシンポジウムでは、「デジタル技術が若者を取り巻くメリット/デメリット」を複合的に捉え、各学術分野やアカデミアと現場を横断し、学び、居場所、コミュニケーション、就労、社会参加など様々な視点から検討します。
歴史学からデータサイエンスまで。9つの研究と6団体の実践を一冊に
刊行予定の書籍は、9つの章と、若者支援の現場で活動する6団体によるコラムで構成されます。章は、歴史学、社会福祉学、教育学、社会学、経営学、データサイエンス、政治哲学などを専門とする研究者が執筆しています。
一つの分野から若者支援を論じるのではなく、異なる研究領域と支援現場の知見を持ち寄る超学際的な視点が、本書の特徴です。
各章の内容と執筆者
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第1章 デジタル・ユースワークの現状と理論(両角達平)
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第2章 人間形成としての〈情報〉――近世ロンドンの出版文化にみる若者と社会福祉の概念史(横山泰三)
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第3章 主体性が現れる条件――デジタル/ユース・スタディーズへの社会教育的接近(梅原聡)
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第4章 ソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)再考――デジタル空間,LGBTQ+,若者,そしてポジティブな発達(ニーナ・ジダノビチ)
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第5章 ポスト・コロナ禍におけるテレワークの定着とこれからの研究課題(辺見佳奈子)
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第6章 「ひきこもり」とデジタル・ライフ――自己を作り出す足場/拡張された身体としてのデジタル・メディア(伊藤康貴)
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第7章 見えない投資の見える化――ノンフォーマル教育がもたらす社会経済的価値の定量分析(関大吉)
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第8章 スクリーンの向こうにあるいじめ――「ネットいじめ」の国際的研究の動向(王平・李超)
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第9章 操舵される世界で、新たに来る者たちを迎え入れるために――デジタル時代の政治と教育(奥井剛)
コラムを執筆する6団体
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認定特定非営利活動法人カタリバ
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認定特定非営利活動法人D×P
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公益財団法人京都市ユースサービス協会
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社会福祉法人大阪ボランティア協会
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一般社団法人プロフェッショナルをすべての学校に
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特定非営利活動法人Wisa
(※書籍の情報については、現時点での情報です。出版時に変更となる可能性があります)
研究発表だけで終わらない。参加者自身が「問い」をつくるシンポジウム
シンポジウム前半では、3人の登壇者が、それぞれ異なる角度からユースワークとデジタル社会について報告します。
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NPO法人Wisaの加藤里桜は、デジタル技術を活用した若者支援の実践について紹介。
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公益財団法人京都市ユースサービス協会の竹田明子氏は、そもそも「ユースワーク」とは何か、日本の支援現場からその考え方を説明します。
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慶應義塾大学特任助教のニーナ・ジダノビチ氏は、EUにおけるユースワークの事例を紹介します。
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後半は、参加者が4人程度の小グループに分かれ、講演への感想や自身の経験を共有しながら、登壇者に聞きたい「問い」をつくります。
その問いをもとに登壇者が応答するパネルトークを行い、専門家から参加者へ一方向に知識を伝えるだけではなく、会場全体で議論を深めます。
開催概要
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イベント名称:
『デジタル化時代の若者支援/ユースワーク――超学際的アプローチが架橋する学術と実践』出版記念シンポジウム
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日時:2026年11月28日(土)14:00~16:00(開場 13:30)
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会場:レンタルスペース min-pack
最寄り駅:大阪上本町駅/谷町九丁目駅
住所:大阪府大阪市天王寺区小橋町3-9 クラウンビル2F
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参加費:1,000円
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申込方法:こちらの参加申し込みフォームから
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主催:特定非営利活動法人Wisa
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助成:社会福祉法人丸紅基金「デジタル・ユースワークに関する成果の出版」
当日のプログラム
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14:00~14:10:開会・趣旨説明・本書の紹介/横山泰三
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14:10~14:25:講演1「デジタル・ユースワークの実践」/加藤里桜
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14:25~14:40:講演2「ユースワークってなぁに?」/竹田明子
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14:40~14:55:講演3「EUにおけるユースワーク:事例紹介」/ニーナ・ジダノビチ
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14:55~15:00:休憩・グループづくり
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15:00~15:25:参加者によるグループ対話
自己紹介、講演への感想共有、登壇者への質問づくり
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15:25~15:50:パネルトーク
各グループから出された質問に登壇者が応答
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15:50~15:55:クロージング/横山泰三
登壇者
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横山泰三:司会・本書編著者
国際機関専門家/京都大学 博士(総合学術)
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加藤里桜:特定非営利活動法人Wisa
助成事業代表
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竹田明子:公益財団法人京都市ユースサービス協会
本書コラム執筆者
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ニーナ・ジダノビチ:慶應義塾大学 特任助教
本書第4章執筆者
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増田 簡:ファシリテーター
社会教育士/特定非営利活動法人Wisa
(※プログラムの内容、登壇者などは変更となる場合があります。)
NPO法人Wisaについて
NPO法人Wisa(ウィーサ)は、デジタル技術の活用や教育・社会参加の機会づくりを通じて、若者の自己実現を支援するNPO法人です。
国内でのデジタルユースワークや地域活動支援に加え、海外での異文化交流、フィールドワーク、調査研究プログラムなどにも取り組んでいます。
NPO法人Wisa 公式HP:
出典
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文部科学省
「令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1302902.htm
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こども家庭庁
「こども・若者の意識と生活に関する調査(令和4年度)」
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