続く子どもたちの貧困。大人ひとりで子どもを育てる世帯の相対的貧困率44.7%——レポート「数字で見るひとり親家庭」を公開
「一刻を争う社会問題」を8つの図で可視化。公的統計から、ひとり親家庭に必要な支援を考える
2000年からウェブマーケティングを支援するユニインターネットラボ株式会社(本社:千葉県習志野市、代表取締役:嶋田きよの)は、ひとり親家庭を取り巻く状況を公的統計から読み解く「ひとり親支援なび レポート2026.8『数字で見るひとり親家庭』」を公開しました。
本レポートは独自アンケートではなく、厚生労働省が公表している「国民生活基礎調査」「全国ひとり親世帯等調査」「人口動態統計」のデータを、一般の方にも分かりやすいよう8つの図に整理・可視化したものです。
レポートURL https://hitorioya-navi.jp/report/2026-08

公的統計を横断してみると、母子世帯の母の86.3%が働いている一方で、母本人が働いて得た収入は平均236万円。さらに、子どもがいる現役世帯のうち「大人が一人」の世帯で暮らす人の相対的貧困率は44.7%となっています。つまり、この「大人が一人」の世帯で暮らす人の約半数が、相対的貧困の状態にあるということです。
本レポートは、ひとり親家庭が置かれている状況を、感覚ではなく数字から知っていただくことを目的に制作しました。
数字1 大人ひとりで子どもを育てる世帯、相対的貧困率は44.7%
厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」によると、子どもがいる現役世帯のうち母子・父子家庭を含む「大人が一人」の世帯で暮らす人の相対的貧困率は44.7%でした。
「大人が二人以上」の世帯では6.7%で、6倍以上の開きがあります。前回調査(2021年の所得)の44.5%から数値上はほぼ横ばいで、依然として高い水準が続いています。
※出典:厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」。相対的貧困とは、世帯の人数を考慮した手取り所得が、社会全体の中央値の半分に満たない状態を指します。
※「大人が一人/二人以上」は、世帯にいる大人の人数による分類です。「大人が二人以上」はふたり親世帯と同義ではなく、祖父母などと同居しているひとり親世帯も含みます。
※44.7%は世帯ではなく、そこで暮らす人を数えた割合です。

数字2 母子世帯の母、86.3%が働いても就労収入は平均236万円
厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査」では、母子世帯の母の86.3%が就業しています。5年前の調査(81.8%)より増えており、正規の職員・従業員の割合も44.2%から48.8%に増えました。
一方、母本人が1年間に働いて得た収入は平均236万円です。同じ「働く」でも雇われ方で大きく変わり、正規の職員・従業員(母の48.8%)は344万円、パート・アルバイト等(母の38.8%)は150万円でした。

※出典:厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査」(現在はこども家庭庁が所管)。収入は2020年の1年間、就業状況は2021年11月1日現在。
※236万円は母自身が働いて得た収入です。手当等を含む母自身の年間収入や、世帯の年間収入とは別の数字です。
数字3 1年間に親の離婚を経験した子どもは16万4,428人
厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」によると、2024年に離婚した夫婦は185,904組。そのうち約半数の95,436組に18歳未満の子どもがおり、親の離婚を経験した18歳未満の子どもは164,428人にのぼります。

この数字は、2024年の1年間に親の離婚を経験した18歳未満の子どもの人数です。現在ひとり親家庭で暮らすすべての子どもの総数ではありません。1年間に16万人を超える子どもが家庭環境の変化を経験していることは、離婚前後の子どもと保護者に、必要な支援情報を早く届ける大切さを示しています。
※出典:厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」上巻 離婚 第10.9表-1(2025年9月16日公表)。
※ここでいう「18歳未満の子」は統計上の「親権を行う子」です。この定義は2022年4月に20歳未満から18歳未満へ変わりました。2021年以前の数値とそのまま比べることはできません。
なぜ、制度紹介サイトが統計レポートを作ったのか
ユニインターネットラボ株式会社は2026年8月、ひとり親家庭が利用できる国や自治体の支援制度を紹介する「シングルマザーのためのひとり親支援なび」(https://hitorioya-navi.jp/)を本格始動しました。
サイトを制作する過程で公的資料を調べるなか、ひとり親家庭に関する重要な数字が、複数の調査・PDF・統計表に分かれて掲載されていることに気づきました。
行政や研究者にとっては基本的な統計でも、普段こうした資料を見る機会がない当事者にとっては、「自分たちを取り巻く状況がどうなっているのか」を一度に把握することは簡単ではありません。
そこで、公的統計を、数字の意味や調査年を確認できる形で、一つのページにまとめました。
本レポートでは、特定の結論を導くための独自分析ではなく、厚生労働省が公表したデータを分かりやすく整理して伝えることを重視しています。図はすべて、図の中にタイトルと出典を入れました。図だけを切り出して使う場合も、何の数字かが分かる形で作成しました。
代表コメント
「両親がそろっていても、働きながらの子育ては大変です。それが一人になったとき、どれだけのことになるか。しかも多くの場合、離婚に至る過程で気持ちも傷ついています。私自身も、その一人でした。
手続きのために役所へ行ったとき、さまざまな支援制度があることを初めて知りました。それだけで、少し心が和らいだのを覚えています。
同じ思いをしている働く母のために、このサイトをつくりました。その過程で、支援がどれだけ必要とされているのかを、あらためて確かめておきたいと考えました。そうして数字を並べてみて、驚きました。母子世帯の母の86.3%は働いています。それでも、母本人が働いて得た収入は平均236万円でした。一刻を争う社会問題だと思います。この数字が今後どう変化していくのか、注視していきます。
子どもは国の宝です。情報を発信し、人へつなぐ仕事をしてきた会社として、悩んでいるひとり親の方の役に立てればうれしく思います。」
ユニインターネットラボ株式会社 代表取締役 嶋田きよの

「ひとり親支援なび レポート2026.8」概要
名称:ひとり親支援なび レポート2026.8「数字で見るひとり親家庭」(第1号)
発行:ユニインターネットラボ株式会社「シングルマザーのためのひとり親支援なび」編集部
内容:厚生労働省の公表統計をもとに、ひとり親家庭に関する主要データを8つの図で紹介
公開:2026年8月
掲載している8つの図:
・1年間に親の離婚を経験した子ども
・子どもがいる世帯の相対的貧困率
・貧困率の推移
・母子世帯の母が働いて得ている収入
・世帯全体の所得・母子世帯の母の就業率
・暮らしの実感
・養育費の受給状況
図版の二次利用
公開している図版8点は、報道・行政・支援活動に限りご利用いただけます。利用時は、図中の統計出典を残したうえで、以下を明記してください。
出典:ひとり親支援なび レポート2026.8「数字で見るひとり親家庭」(ユニインターネットラボ株式会社) https://hitorioya-navi.jp/report/2026-08
本レポートの主な出典
厚生労働省「2025(令和7)年 国民生活基礎調査」
厚生労働省「令和3年度 全国ひとり親世帯等調査」(現在はこども家庭庁が所管)
厚生労働省「令和6年(2024)人口動態統計(確定数)」
※本レポートは当社による独自調査ではありません。各公的統計の調査対象・調査時点・定義は異なるため、数値を単純に比較できないものがあります。とくに厚生労働省「国民生活基礎調査」と厚生労働省「全国ひとり親世帯等調査」では「母子世帯」の定義が異なるため、両調査の世帯数は比較できません。
「シングルマザーのためのひとり親支援なび」について
ひとり親家庭が利用できる国や自治体の支援制度を紹介する情報サイトです。児童扶養手当、高等職業訓練促進給付金、医療費助成、住宅支援などについて、対象条件、支給額、申請方法などを会話形式で解説しています。
全国向けの制度情報に加え、東京都・千葉県の地域情報を掲載。Instagramと公式LINEでも、制度や手続きに関する情報を発信しています。
※サイト名は「シングルマザーのための」としていますが、掲載制度には父子家庭が対象となるものも含みます。
Webサイト:https://hitorioya-navi.jp/

会社概要
名称:ユニインターネットラボ株式会社(uni internet lab, Inc.)
所在地:〒275-0017 千葉県習志野市藤崎3丁目37番16号
東京営業所:〒101-0047 東京都千代田区内神田1-18-11 東京ロイヤルプラザ712
代表者:代表取締役 嶋田きよの
資本金:1,000万円
沿革:1996年 アトリエ「ユニラボ」創業/1999年 ウェブ制作事業「uni, internet lab.」開業/2000年4月 法人化
事業内容:オンラインマーケティング事業、ライブ配信事業、ソフトウェア開発事業、レンタルスペース事業
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