<蒲郡スタディ10周年記念イベント>蒲郡市と明治が包括連携協定を締結 「蒲郡スタディ」の振り返りやカカオ研究についての講演も実施

株式会社明治

愛知県蒲郡市(市長:鈴木 寿明)と株式会社 明治 中部支社(支社長:青森 晶)は、10年前の2014年に蒲郡市・愛知学院大学・明治の産学官で実施され、高カカオチョコレートの健康効果に注目が集まる契機となった、「日本初のチョコレート摂取による大規模研究」こと「蒲郡スタディ」(※1)の10周年を記念して、2024年11月24日(日)に高カカオチョコレート研究の原点である蒲郡市でイベントを開催いたしました。当日の内容を本レポートにてお伝えいたします。

■蒲郡市×明治 包括連携協定締結式

蒲郡市と明治は、蒲郡市の抱える健康課題の解決に向けて相互協力していくための包括連携協定の締結式をおこないました。

<蒲郡市長 鈴木 寿明 コメント(一部抜粋)>

この度、株式会社 明治様と蒲郡市が包括連携協定を締結することとなりました。心から感謝をし、大変うれしく思う次第でございます。

蒲郡市と株式会社 明治様とは、2014年、市民の皆さまのご協力のもとで、愛知学院大学様、株式会社 明治様の産学官の連携で高カカオチョコレートを毎日一定量摂取することで身体がどう変わっていくか、血圧や血液成分などの身体の状態がどのように変化するかを検証する研究から始まりました。これがいわゆる「蒲郡スタディ」と呼ばれているものです。この取り組みにより蒲郡市は研究の対象となりまして、健康志向が高まりました。そして「蒲郡スタディ」として高カカオチョコレートの効果が広く知られたことは、双方にとりましても喜ばしい結果になりました。

また、明治様は、食と健康のプロフェッショナルとしてあらゆる世代の健康な生活に貢献するというのが会社の方針でございます。そのことは、本市が目指す、市民の皆さまの健康や幸福感、つまりウェルビーイングというものを目指すうえで、大変心強いものとなっています。本日締結する連携協定を契機として、さらに市民の皆さまの健康や幸福につながることを進めてまいりたいと思います。


<株式会社 明治 執行役員 中部支社長 青森 晶 コメント(一部抜粋)>

「蒲郡スタディ」は、高カカオチョコレートの健康効果を科学的に検証する日本初の大規模研究として、10年前に蒲郡市で行われました。当時は、チョコレートはお子さまのおやつや、バレンタインデーの贈り物というイメージで、健康効果というものからは程遠い存在であったかと思います。しかし、蒲郡市民の皆さまのあたたかいご協力により、この研究は大きな成果を上げ、全国的にも注目されるものとなりました。

最近はスーパーなどのチョコレート売り場で高カカオチョコレートの商品が増えたように思います。これはまさに、「蒲郡スタディ」の検証結果によるものだと思います。「蒲郡スタディ」の結果がチョコレートの売り場を変えているというのが現実であります。

そして本日、この「蒲郡スタディ」の成果を基盤として、私たち株式会社 明治と蒲郡市様との間で包括連携協定を締結させていただくことになりました。この協定は、単に企業と自治体の連携にとどまるものではありません。これは蒲郡市民の皆さまの健康に貢献することを目的とした、新たなパートナーシップのスタートでもあります。

明治はこれまでも「おいしく楽しく健康を支える」という企業理念のもと、チョコレートをはじめとするさまざまな食品を通じて、健康づくりに取り組んでまいりました。今回の協定締結によって、蒲郡市と共にさらに深い連携を図り、具体的な活動を通じて地域社会に貢献していく所存です。







 



■市民向けセミナー<カカオポリフェノールと「からだの健康」>の関係について

愛知学院大学特任教授の大澤俊彦氏が、「蒲郡スタディ」の振り返りやカカオ研究の知見について、市民向けセミナーを行いました。

<セミナー内容(一部抜粋)>

セミナー冒頭、大澤先生は10年前の大規模研究である「蒲郡スタディ」を振り返り、実証された高カカオチョコレートの効果効能を改めてお話されました。

 まず、蒲郡市で行われた「チョコレートの生活習慣病に関する実証研究」の試験では、45~69歳の健常な男女347名が4週間、高カカオチョコレートを1日5枚(25g 150kcal カカオポリフェノール650mg)摂取し、理学的検査・血圧・血液生化学的検査・尿検査などをしたところ、以下のような結果が明らかになりました。

◆体重・BMI(肥満度)の変化は認められなかった。

◆正常血圧の人は変化が小さかったが、高血圧群の人は大きく血圧が低下した。

◆善玉コレステロールと呼ばれるHDLコレステロールの値が上昇した。

◆抗炎症マーカー(hs-CRP)と酸化ストレスマーカー(8-OHdG)の数値が高かった上位4分の1の方においては、それぞれの値が有意に低下した。

◆脳にとって重要な栄養分であるBDNFが有意に上昇した。

※(ご参考)「蒲郡スタディ」の研究結果は以下のサイトで詳細をご確認いただけます。

https://www.meiji.co.jp/chocohealthlife/news/research_final.html


 こうした結果を説明し、大澤先生は、高カカオチョコレートが人間の身体にもたらす可能性について、こう語りました。

「血圧が下がる、炎症マーカーが下がる、身体の酸化マーカーが下がる、そして善玉コレステロール値が上がる。こうした結果は、動脈硬化のリスクを下げるという一つの指標になります。また、高カカオチョコレートを摂取することで、精神的な健康度がアップする。さらに、高カカオチョコレートに含まれるカカオポリフェノールが、老化・認知症の予防、腸内環境改善にも期待できるとわかってきました」(大澤先生)

 

また、後半にはMCと大澤先生によるトークセッションも行われ、来場者は、大澤先生のお話に耳を傾けました。


―――MC:チョコはいつ食べるのがおすすめですか?

大澤教授:「蒲郡スタディ」では、1日5枚(25g)の高カカオチョコレートを、「何時食べてもよい」という設定にしました。しかし、朝起きた時には、糖(グルコース)が脳のエネルギーとして必要となりますので、朝食べることをおすすめします。


―――MC:カカオポリフェノールはどのくらい取ればいいですか?

大澤教授:「蒲郡スタディ」では1日あたり25gの高カカオチョコレート摂取により、650mgのカカオポリフェノール摂取の試験を行いましたが、この量の高カカオチョコレートを食べて、さらに普通の食事をしていれば十分なポリフェノールが取れるだろうということで、1日あたり25gの高カカオチョコレートという摂取量を決めました。


―――MC:カカオ(チョコ)と組み合わせると良い食べ物等はありますか?

大澤教授:チョコレートに脂肪分として含まれているカカオバターは、果物に多く含まれているカロテン類の吸収を助けます。オレンジやバナナ、パイナップルなどと一緒に食べると良いでしょう。また、イチゴやベリー類、干しブドウなどのようなアントシアニンを多く含む食品素材や、抗酸化成分を多く含むナッツ類との組み合わせもおすすめです。


―――MC:カカオ分が高いチョコレートの方が健康に良いのですか?

大澤教授:普通のチョコレートの場合はたくさん食べないと、カカオポリフェノールが取れませんが、高カカオチョコレートは普通のチョコレートの2、3倍の量のポリフェノールが入っていますので、高カカオチョコレートの方が有用成分を摂取しやすいと言えると思います。


■日本ホスピタル・クラウン協会 大棟理事長による講演&パフォーマンス

愛知県出身でNPO法人日本ホスピタル・クラウン協会の理事長である大棟耕介氏が講演とパフォーマンスを行いました。大棟氏は芸歴30年の道化師で、2006年からホスピタル・クラウン協会を立ち上げ、闘病中の子どもたちに笑顔と希望を届けています。また、東日本大震災や熊本地震、能登半島地震などの被災地でも数百回のパフォーマンスを行っています。来場者は、大棟氏の40分にわたるパフォーマンスと「笑顔」についてのお話に、大きな拍手を贈りました。

<講演内容(一部抜粋)>

「日本人は笑うことが下手です。でもコミュニケーション、職場づくり、街づくりにおいて、一番必要なのは笑顔や笑いだと僕は思います。怒っている人や無表情な人には近づけない。笑顔の人だから近づけるのです。」

「“笑っていると病気が治る”。これはアメリカのノーマン・カズンズという人が発見したと言われていて、アメリカでは膨大な研究結果が出ています。間違いなく、笑顔は健康に良いと僕も思います。」

「ただ僕は道化師なので、病気を治そう、健康にしようと思っているわけではありません。あくまでも道化師の軸を守り、コツコツとこの活動を続けていきたいと思っています。」

「先ほど、皆さんはチョコレートの健康効果のお話を聞かれたと思いますが、“笑い”も良いのではないかと思ってもらえたら嬉しいです」


■閉会挨拶

株式会社 明治の執行役員グローバルカカオ事業本部長である萩原秀和が閉会の挨拶を行いました。

<講演内容(一部抜粋)>

本日は蒲郡市と明治にとって大変意義深い1日になりました。それは、「蒲郡スタディ」から10年にわたる、チョコレートの研究成果を振り返ると同時に、新たな未来への一歩を踏み出す包括連携協定締結という、重要な節目を迎えられたからです。

2014年に行われました「蒲郡スタディ」は、高カカオチョコレートが健康に与える影響を調べた新しい試みでした。産学官が連携して、この研究で得られた多くの成果は、私たち明治にとって大きな財産となりました。この研究を通じて、チョコレートが「おいしいおやつ」であることだけではなく、健康を支える存在になりうることを、多くの皆さまにお伝えできたと考えています。

本日のイベントでは大澤先生から、カカオポリフェノールが身体にもたらす健康効果について詳しくお話をいただきました。また、大棟理事長によるパフォーマンスでは笑顔を通じて、心の健康の重要性も体感いただいたのではないでしょうか。

私たち明治はチョコレートを通じて、「こころとからだの健康」に貢献する活動を、今後も続けてまいります。本日を機に、皆さまがチョコレートを、“おいしいおやつ”だけではなく、日々の健康を支えるパートナーとして、取り入れてくださることを願っております。


■来場者へのお菓子プレゼント

イベント終了時には、イベントに参加された市民の皆さまにお菓子の詰め合わせをプレゼントいたしました。











■蒲郡市内の喫茶店でモーニング提供時に高カカオチョコレートを配布

モーニング提供時に高カカオチョコレート配布(イメージ)モーニング提供時に高カカオチョコレート配布(イメージ)

愛知学院大学 大澤特任教授が本イベントでも講演されていたとおり「食前に高カカオを食べることで、血圧低下・善玉コレステロールアップ・老化予防・認知症予防、腸内環境改善の効果が期待できる」とされていることから、明治は蒲郡市内の喫茶店(10店舗)に高カカオチョコレート3200個を提供。イベントの翌日となる11月25日(月)から、モーニングなどの提供時に「高カカオチョコレート」を1人1枚配布します。喫茶店での高カカオチョコレートの配布は、予定枚数に達し次第終了となります。


高カカオチョコレート配布予定店舗

・「喫茶メルヘン」(蒲郡市三谷北通2-192)

・「ヤミー ベーカリー&カフェ」(蒲郡市三谷町九舗47-12)

・「ドルフィン」(蒲郡市三谷町若宮235)

・「美楽」(蒲郡市三谷町六舗32)

・「Cafe さかゑや」(蒲郡市三谷町港町通21-2)

・「Cafe&BeerHall tetote」(蒲郡市港町18-27)

・「KOREAN DINING MONJO」(蒲郡市宮成町6-3 1F)

・「ふるさと」(蒲郡市中央本町11-7)

・「内田珈琲店」(蒲郡市旭町23-9)

・「自家焙煎珈琲 喫茶スロース sloth coffee」(蒲郡市神明町9-14)


<蒲郡スタディ10周年記念イベント 開催概要>

開催日:令和6年11月24日(日)

開催場所:蒲郡商工会議所 コンベンションホール

内容:

●蒲郡市×明治 包括連携協定締結式

・ 蒲郡市長 鈴木 寿明

・ 株式会社 明治 執行役員 中部支社長 青森 晶

・ 質疑応答

・ フォトセッション

●愛知学院大学 大澤特任教授によるセミナー

・ 愛知学院大学 特任教授 大澤 俊彦 氏

●日本ホスピタル・クラウン協会 大棟理事長による講演&パフォーマンス

・ NPO法人日本ホスピタル・クラウン協会 理事長 大棟 耕介 氏

●閉会挨拶

・ 株式会社 明治 執行役員 グローバルカカオ事業本部長 萩原 秀和


※1.蒲郡市内外の45~69歳までの347人(男性123人、女性224人)に4週間、カカオポリフェノールを多く含むカカオ分72%のチョコレートを毎日一定量(1日5gを5枚、約150 kcal)摂取していただき、摂取前後の血圧測定や血液検査などで身体の状態の変化を検証。蒲郡市は生活習慣病罹患者県内ワーストの状況を改善し、市民が健康を考えるきっかけの一つとなった。 

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会社概要

株式会社明治

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URL
https://www.meiji.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区京橋二丁目2番1号 京橋エドグラン
電話番号
-
代表者名
松田 克也
上場
-
資本金
336億4000万円
設立
1917年12月