すみやかな学校のICT環境整備と家庭・学校間のデジタル・デバイド解消を
~GLOCOM六本木会議が教育情報化の提言を公開~
このたび、GLOCOM六本木会議・教育分科会は、世界的にも遅れが著しい我が国の教育情報化にブレイクスルーをもたらすための5つの提言を公開しました。
人々が常に大量の情報を扱うこの社会において、日常的・持続的なICT機器の利用は、生活を営むうえで不可欠であり、児童・生徒の日常にも、またICT機器が広く普及しています。学習場面でも、学習者(児童・生徒)がICTを扱うことで学習の機会を確保し、学びの効果を飛躍的に高めることが期待されています。
しかしながら、日本の公教育では、世界的にみてもICT 環境整備・活用の遅れが顕著であり、結果として家庭・学校間に著しいデジタル・デバイドが生じたことで、今後の深刻な社会的悪影響が懸念される事態となっています。
こうした背景から、GLOCOM六本木会議(事務局 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター内、東京都港区、前川徹 所長)は、2017年11月より「教育情報化のブレイクスルー分科会」(主査:豊福晋平 国際大学GLOCOM 主幹研究員/准教授)にて、産官学からの多様な参画者とともに検討を進め、このたび、「1人1台学習者用コンピュータ整備の実現」や「デジタル・コミュニケーションの積極活用」を含む5つの提言をとりまとめました。
今後も、多くの方々からのご意見ご協力を得ながら、教育情報環境を活かしたカリキュラムや学習方略などについて、更に議論を深めてまいる所存です。
GLOCOM六本木会議
教育情報化のブレイクスルー分科会
http://www.glocom.ac.jp/news/4149
5つの提言(要旨) 1. 1人1台学習者用コンピュータ整備の実現を 日本の公教育のICT環境を、学習者1人1台コンピュータ配備の世界先端レベルへ引上げよう。 2. 学校への確実な情報環境整備と有効活用 児童・生徒中心の機器活用視点と実態に寄り添う仕様によって、機器死蔵率を低減させよう。 3. デジタル・コミュニケーションの抑制から活用へ 学校への私有機器持ち込みを認め、積極活用のためのデジタルシティズンシップ教育を行おう。 4. 教育分野のオープンデータ整備・活用の推進 学校や教育委員会の透明性のため、収集・所有するデータのオープン化と検索機能を提供しよう。 5. デジタルによるひらかれた学校づくり 円滑なコミュニケーションのため、保護者向けオンライン告知サービスや学校SNSを活用しよう。 |
■問い合わせ先
GLOCOM六本木会議 事務局(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター内)
TEL : 03-5411-6684(担当:小林・小島)
app@glocom.ac.jp
■活動・組織紹介
GLOCOM六本木会議
情報通信分野において、次々と登場する革新的な技術や概念に適切に対処し、日本がスピード感を失わずに新しい社会に移行していくための議論の場を提供すること/政策提言活動を行うことを活動意義として、2017年9月に設立。産官学民によるメンバーで構成され、各種勉強会、分科会活動などを行っている。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
1991年に設立された国際大学付属の研究所。設立以来、学際的日本研究や、情報通信技術の発展と普及に根ざした情報社会の研究と実践を活動の中心におき、産官学民の結節の場として、常に新しい社会動向に関する先端研究所であることを目指している。
所在地 : 東京都港区六本木6-15-21 ハークス六本木ビル 2F
設立 : 1991年7月
所長 : 前川徹
業務内容: 受託研究、共同研究、研究セミナー、会員事業 など
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