新製品発売のお知らせ「イヌ細胞シリーズ」3製品

コージンバイオ株式会社

 コージンバイオ株式会社(本社:埼玉県坂戸市、代表取締役社長:中村 孝人、以下、「コージンバイオ」という)は「Canine Amnion MSCイヌ羊膜由来間葉系幹細胞」、「CUVECイヌ臍帯静脈内皮細胞」および「Canine Umbilical Cord Fibroblastイヌ臍帯由来線維芽細胞」(以下「本製品」という)を2025年3月3日に発売することとなりましたので、ご案内申し上げます。

 なお、当該製品の発売に伴う当社業績への影響は軽微であります。

 これまで、新しい医薬品や農薬、化粧品の開発・研究の過程で、その有効性と安全性(毒性)を試す実験のためにマウス、ラット、モルモット、スナネズミ、ハムスター、フェレット、ウサギ、イヌ、ミニブタ、サルなど多種多様な動物が使われてきました。

しかしながら、動物愛護および3Rs※1の観点から、EUにおいて2013年に化粧品の開発における動物実験が禁止となり、アメリカでも2019年にEPA(環境保護庁)が「2025年までに哺乳類を用いた研究の要請および助成金を30%削減し、2035年までにそれらをすべて廃止する」という方針を公表するなど、動物実験の規制が進み、その動物実験の代替法の必要性と重要性が高まっております。

 ※1 3Rsとは、Replacement(動物を用いない方法への置換)、Reduction(動物の使用数の削減)、Refinement(動物に与える苦痛の軽減)

 この度当社は、穏やかで賢く、セラピー犬として優れた資質を持つ犬種「オーストラリアン・ラブラドゥ―ドル(以下、「AL」という)」の国内唯一のALAJ(日本オーストラリアン・ラブラドゥードル協会)認定ブリーダーである株式会社レイクウッズガーデン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:寺田 剛、以下、「レイクウッズガーデン」という)と動物実験代替のためのイヌ細胞シリーズの製品化について合意し、本製品を発売することとなりました。

オーストラリアン・ラブラドゥードル(AL)

 ALは繁殖犬全頭に遺伝子の検査を行っているため、安心できる血統であり、交配は認定ブリーダーにのみ許可されている(日本における認定ブリーダーはレイクウッズガーデンのみ)ことから、AL由来の細胞は、遺伝的に安定し、個体差が少なく、動物実験の代替として需要が高いと考えられます。 

 製品詳細は下記当社HPよりご確認ください。

Canine Amnion MSCイヌ羊膜由来間葉系幹細胞 

CUVECイヌ臍帯静脈内皮細胞 

Canine Umbilical Cord Fibroblastイヌ臍帯由来線維芽細胞 

イヌ羊膜由来間葉系幹細胞

 これまでレイクウッズガーデンでは、ALの出産時に排出される胎盤は廃棄していましたが、胎盤に付着する臍帯や羊膜には動物実験の代替として活用できる幹細胞が多く含まれており、この幹細胞は出産後に排出された胎盤由来であるため、細胞の取得のために犬を傷つけることは一切ありません。これまで廃棄していた胎盤を有効活用することでSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」、3R※2の観点から、ヒトや動物に貢献できると考え、この胎盤の提供に合意しました。

 ※2 3Rとは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)

 イヌ細胞シリーズの製品化にあたり、日本大学 生物資源科学部 獣医学科の枝村 一弥 教授がイヌの胎盤より分離した臍帯由来繊維芽細胞からイヌiPS細胞の作製に成功しており、その技術を活用することで、イヌ羊膜由来間葉系幹細胞、イヌ臍帯静脈内皮細胞およびイヌ臍帯由来線維芽細胞の分離に成功し、上市に至りました。

 本製品の上市により、これまで廃棄されていた胎盤を有効活用することで動物実験代替の一助となることに加え、ワンヘルスの理念の基、高品質な細胞を活用していただくことで、医薬品や農薬、化粧品などの研究開発の進展に貢献できることを期待しております。

                                    以 上

コージンバイオについて

コージンバイオ株式会社は、1981年4月に設立し、細胞培養用培地や体外診断用医薬品、細菌検査用培地の製造販売、細胞加工の受託を中心に事業展開を行っております。近年ではグローバルで再生医療の市場が急速に拡大しており、細胞の培養に使用される培養液の研究開発に注力するとともに、国内外で再生医療分野でのさらなる事業拡大に取り組んでおります。

* https://kohjin-bio.jp

レイクウッズガーデンについて

株式会社レイクウッズガーデンは、Family Care Homeシステムを通じて社会性を持った健全な繁殖管理に努めます。オーストラリアで人のケアのために産まれたアレルギーフレンドリーなソーシャルドッグALを大切に育みながら、犬と人間が共に幸せに暮らせる社会を目指し、心やすらぐ犬との暮らしを広めて参ります。

* https://www.al-site.net

日本大学 生物資源科学部 獣医学科 獣医外科学研究室 枝村 一弥 教授について

同大学付属動物病院の病院長で、運動器疾患の診療と手術を担当し、再生医療を含む高度医療の開発も行っています。

* https://hp.brs.nihon-u.ac.jp/~vetsurg/index.html

【本件に関するお問合せ先】

コージンバイオ株式会社

専務取締役営業統括 中村 雄一

TEL 03-5459-1575


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ビジネスカテゴリ
医薬・製薬化学
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会社概要

コージンバイオ株式会社

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URL
http://www.kohjin-bio.jp/
業種
製造業
本社所在地
埼玉県坂戸市千代田 5‐1‐3
電話番号
03-5459-1575
代表者名
中村孝人
上場
未上場
資本金
3億8750万円
設立
1981年04月