自動除菌ロボット「Mover UV-C」の実証実験を都内インターナショナルスクールにて実施

-東京ベイインターナショナルスクール- にて試験を実施

廣瀬無線電機株式会社

2022年4月12日 09時00分

廣瀬無線電機株式会社(本社：東京都千代田区外神田、代表取締役社長：廣瀬美智俊、以下当社)は、シグニファイジャパン合同会社(旧:ﾌｨﾘｯﾌﾟｽﾗｲﾃｨﾝｸﾞｼﾞｬﾊﾟﾝ合同会社）が製造・販売する、紫外線の一種であるUV-C(紫外線C波)照射機能を持つ「フィリップスUV-C除菌トロリー」とTHK株式会社が製造・販売する全方位移動台車である「SEED-Mover」を組合せ、自動除菌ロボット「Mover UV-C」を2022年3月26日より販売開始致しました。
この度「Mover UV-C」の実証実験をTokyo Bay International School 様のご協力により実施致しましたのでご報告致します。

東京ベイインターナショナルスクール（TBIS）様について -ケンブリッジ国際認定校-

Tokyo Bay International School (以降TBIS様）様は、どこの国でも通用するバイリンガル教育（英語はアメリカ人等のネイティブ講師）やインド数学、表現力を育成する演劇等の課外活動、最先端工学を楽しめる「未来研究室」等を使用したユニークな教育を行っております。

又、TBIS様は日本国内では現在10数校しかない「ケンブリッジ国際認定校」としても認証を得ております。
「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことを目的としたモンテッソーリ教育を行っており、現在160カ国以上に普及しているケンブリッジ国際教育を基本理念としております。

最先端技術を取り入れながらイノベーティブ・クリエイティブな思考を育み、また幼少期よりクリティカルシンキングを日常的に行いつつ同時に人間性を重視した教育方針を持つインターナショナルスクールで、開校わずか３年で現在の在校生徒数は数百名以上（2019年4月1日より開校）と日本国内で評判を呼び、設立とともに急成長を遂げています。
●公式HP：https://tokyobayinternationalschool.org/a/TBIS

現状での課題

感染拡大が世界中でなお続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はあらゆる業種に多大な影響を与えておりますが、その中でも学校や保育・養育施設は最も深刻な影響を受けていると言えます。

施設閉鎖を継続することは不可能である一方、児童生徒が毎日多数集まり施設内で過ごした後帰宅するという感染拡大が極めて起こりやすい環境であるジレンマを多くの学校や幼稚園・保育園が抱えているというのが現状です。

「Mover UV-C」実証実験内容

確実な除菌性能を持つUV-C技術と無人での自動運転を可能としたロボット技術により構成される「Mover UV-C」により、感染拡大がなお続く新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対して信頼度が高い対策を実施し生徒様とご家族並びに教職員の方々に「安心・安全」を提供したいというTBIS様のご期待により、施設内で照射実験を含めた実証実験を実施致しました。

●実証実験撮影動画（教室内の除菌)

「Mover UV-C」は、無人環境下でUV-C直接照射による除菌作業を予め行うマッピングにより完全自動運転で行います。マッピング時と違う障害物の存在も検知して避けながら移動し、万が一人間が作業空間に立ち入った場合でも人感センサーにより感知して照射を停止、人がいなくなったら所定の時間後に自動で照射作業を再開します。

無人での自動運転ですので、人手不足への貢献はもちろん今まで除菌作業に日々あたっていた教員・職員の方々の感染リスクとそれに伴う精神的ストレスからの軽減につながります。

またアルコール等薬液の一般的な除菌方法のみでは「拭き漏れ、拭き残し」の懸念がつきまといますがMover UV-Cでの自動除菌を取り入れることで、生徒様とご家族により確実な「安全・安心」をお届けすることが出来ます。

東京ベイインターナショナルスクール（TBIS）様からのコメント

TBIS 理事長のJahir Akira様からは以下のコメントを頂いております。
「今回UV-C技術とロボット技術を融合した『Mover UV-C』の実証実験を行えたことは、多くの児童をご家族から預かる上で安心・安全をお届けしたいという考えから始まっておりとても喜ばしいことです。当校の重点テーマであるロボット工学技術に幼少期から親しむという観点からもとても興味深い取り組みとなるでしょう」

まとめ

このようにUV-C直接照射による除菌作業はまさに「人間の代わりにロボットが代行し自動化することが望ましい」作業でありますが、コスト負担が今までよりも大きくなるようでは導入のハードルは高くなってしまいます。

「Mover UV-C」は既に製品化され実績のあるPHILIPS社「UV-C除菌トロリー」とTHK社「SEED-Mover」を組合せることにより追加での開発評価期間を最小限に抑えることが出来たため、同様の設備と比較して圧倒的低コストでご提供することが可能となりました。400㎡という広い対象スペースを想定した場合の試算では、今までの人による除菌作業と比較して約半分程度のコストで導入・運用が可能となります。

導入・運用全体での低コスト化により学校・養育保育施設はもとよりホテル等宿泊観光施設、公共施設、スポーツジムやフードコート等商業施設等幅広い業種・場面でお役に立てるものと確信致しております。

今後の活動について

今回「Mover UV-C」の製品紹介ページを下記弊社GBS事業部ブランドサイトに掲載致しました。
●Mover UV-C製品紹介ページ：https://gbs.hir.co.jp/infection/mover-uvc/

今後定期的にUV-C直接照射のメリット及び具体的な使用例のご紹介やエビデンスとなる測定・検証データ等を追加掲載する予定です。