IoT機器用メンテナンスフリー電源の体験ができる評価サンプルの提供を開始

フジクラ

株式会社フジクラ(取締役社長CEO 伊藤雅彦)は、日本ガイシ株式会社及びe-peas社(ベルギー)と共同で、環境発電デバイスである色素増感太陽電池(DSSC:Dye-Sensitized Solar Cell)を用いてメンテナンスフリー化した電源を開発し、評価サンプルの提供を開始しました。
5GやLPWAN(Low-Power Wide-Area Network)*などの通信技術の発展に伴い、IoT技術を用いた機器の利用が広がってきています。しかしながら従来型の電池を駆動用電源に用いる場合、点検・交換など電池メンテナンスの必要性から、運用の手間やコストが増大したりデータ収集が途切れたりしてしまうことが課題となっています。

この課題を解決するには、身の回りにある微小な光エネルギーを電気へと変換する光環境発電技術が有効です。この技術を用いた光環境発電電源は、当社が開発したDSSCのような高効率の光発電素子に、電圧変換IC、蓄電素子を適切に組み合わせて設計した場合に、初めて高い性能を発揮します。しかし、これらのデバイスを用意し、電源回路を設計・製作するには手間と時間がかかるため、これまでお客様にこのような電源技術を評価いただける機会が限られていました。

そこで当社は、このたび、蓄電デバイスメーカである日本ガイシ株式会社および電源ICメーカであるe-peas社と協業し、当社のDSSCと、電圧変換IC・蓄電素子とを一体にした薄型、コンパクトで、且つ安定的にDC3Vを出力するメンテナンスフリー電源を開発しました。既存の電池を本電源に置き換えることで、IoT機器の電池メンテナンス無く、途切れないデータ通信を長期動作させることが可能となり、よりきめ細やかな多点の遠隔センシングの実装を実現します。

 

当社のDSSCを用いたメンテナンスフリー電源を活用することで実現するメリット
▶ IoT機器の電池交換のメンテナンスから解放されます
▶ 無線通信の信頼性向上に伴う消費電力の増加をカバーします
▶ 電源に余力が出ればIoT機器上での演算処理なども可能となります
 

本メンテナンスフリー電源評価サンプル外観本メンテナンスフリー電源評価サンプル外観


当社は、これまで有効活用することが難しかった光エネルギーを電力に変換するデバイスを組み込んだIoT機器の技術発展とご提供を進め、環境に優しい快適な社会実現に貢献してまいります。

当社のIoTソリューション、並びに、本評価サンプルに関する情報を掲載する特設サイトも設けていますので、是非ご覧ください。
・IoTソリューション概要:https://eh-iot.fujikura.jp/
・本評価キット概要:https://dsc.fujikura.jp/


* LPWAN(Low-Power Wide-Area Network):低消費電力で長距離かつ広範囲の通信を可能とする技術

製品概要
・出力電圧: DC 3 V
・外形寸法: 44 x 85 mm
・板厚: 4.5 mm
・蓄電容量: 100 mWh (27 mAh)
・最大動作点電力: 165 μW (白色LED 200lx)
 

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社フジクラ

7フォロワー

RSS
URL
https://www.fujikura.co.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都江東区木場1-5-1
電話番号
03-5606-1030
代表者名
岡田 直樹
上場
東証1部
資本金
530億円
設立
1910年03月