未来を見据えた企業価値のリスク評価とサスティナビリティ戦略 ~評価されるESGの取り組みと情報開示のあり方~
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近年、気候変動や生物多様性の喪失など、環境に関連する新たなリスクが企業経営において重要な位置を占めるようになっています。本フォーラムでは、先進企業によるCO2の見える化や排出量削減といったESGの具体的な取り組みや、TCFDなどの情報開示の在り方を紹介するとともに、学識者による新たなリスクの影響分析やAIを用いたESG評価など最先端の動向をまじえて、長期的に企業価値を高めていくためのポイントを解説します。
【プログラム】
1 ESG経営の潮流とこれからの注意点
現状のESG経営の潮流は、欧州が環境面で世界のイニシアチブを握り、それに合わせた形でESG経営に取り組む形になっています。その中で勝ち抜くことを考えるべきか、独自の成長戦略を描くべきか――。会社が生き残るために不可欠な取り組みであることを見極め、最低限取り組むべきことと、戦略的に取り組むべき方策について解説します。ESG評価の浸透によって、ESG経営の形式化がどんどん進んでいるため、それを実質化するにはどうすればよいかを考えます。
■講師:國部 克彦氏 神戸大学大学院経営学研究科教授
2 ESG投資と環境リスクマネジメント~中長期的な企業価値への影響~
ESGに関わるリスクとは、具体的にどのような内容なのでしょうか。また、企業におけるESGに関するリスクマネジメントへの取り組みを、投資家はどのように見ているのでしょうか。本セッションでは、E(環境)、S(社会)、G(ガバナンス)のリスクの内容を理解した上で、特に環境リスクマネジメントの重要性について、説明します。
■講師:山本 高嗣氏 株式会社QUICK ESG研究所・フェロー ESGコンサルタント
3 事業成長につながるESG戦略~環境経営の実践とESG情報開示について~
リコーは、「ESGと事業成長の同軸化」の方針のもと、中期経営戦略において「持続的な企業経営価値向上を通じたESGグローバルトップ企業」になることを目標に掲げています。ESGの中でも、環境に関しては、「脱炭素社会の実現」、「循環型社会の実現」を目指し、具体的な中長期目標を策定し実践しています。 また、有価証券報告書へのTCFD情報の開示、TCFDレポート、CEレポート、ESGレポートを通じて積極的なESG関連情報開示に努めています。
■講師:羽田野 洋充 氏 株式会社リコー ESG戦略部 ESGセンター ESG推進室 室長
4 味の素グループにおけるサステナビリティ(環境)への取り組み
味の素グループは、「アミノサイエンス®で人・社会・地球のウェルビーイングに貢献する」という志(パーパス)のもと、2030年アウトカム「環境負荷50%削減」実現に向けてグループ一丸で取り組んでいます。サステナビリティ環境課題は、気候変動、生物多様性、プラスチック、フードロスなど多岐にわたりますが、いずれも密接に関連しています。特にサプライチェーン上流は負荷、依存が大きく、今後の対応が重要になると考えています。これらを含む味の素グループの現在の取り組みと今後の方向性について紹介します。
■講師:豊崎 宏 氏 味の素株式会社 グローバルコミュニケーション部
5 企業が脱炭素に取り組む方法とは
~脱炭素の計画策定から具体策の実行まで~
脱炭素の流れが国内外で加速しており、日本でも多くの企業が取り組みを開始しています。脱炭素に取り組みたいが、「何から始めれば良いかわからない」「費用対効果がわからない」というお悩みはありませんか。関西電力は、企業さまの脱炭素に向けて、トータルでサポートします。いつ、なにをすべきか、という計画策定から、太陽光発電の導入や空調の省エネなどの具体策まで、幅広いサービスを提供しています。本セッションでは、脱炭素の進め方やサービスの概要、実際にご採用いただいた企業さまの事例を紹介します。
■講師:米光 嘉次郎氏 関西電力株式会社 法人プロモーショングループ 課長
6 最新の先進事例からみえる「CO2見える化×ESG 経営戦略」
脱炭素やネットゼロへ向けた動きは地球規模で加速しており、上場企業やグローバルに事業を展開する大企業は気候関連財務情報の開示、Scope 3・サプライチェーンを含むCO2見える化・削減が求められるようになっています。本セッションでは、CO2排出量見える化・削減クラウドサービス「アスエネ」、サプライチェーン調達のESG評価クラウドサービス「アスエネESG」、カーボンクレジット・排出権取引所「Carbon EX」のサービスを展開する、脱炭素・ESG経営のプロが、日本企業における脱炭素の取り組みやESG経営の具体的手法、最新事例を解説します。
■講師:西和田 浩平氏 アスエネ株式会社 Co-Founder & 代表取締役CEO
7 気候変動や生物多様性などの新たなリスクの意味と企業価値への影響分析の試行~社会的価値と経済的価値の両立を長期時間軸で考える~
気候変動や生物多様性などの新たな環境リスクへの関心が高まっています。米国では投資家にとって企業価値評価における伝統的な会計情報の参考度合いは、極端なケースでは10%程度にまで低下したとも言われ、気候変動や生物多様性など環境への取り組みを含めた非財務情報開示の重要性が高まっています。一方で、こうした環境リスクへの取り組みは、企業にとっては短期的にコストに跳ね返るものの、経済的な価値向上にはすぐには結びつきません。またこの種のリスクに対し、将来の価値変動の予測を過去の多数のデータから統計的に導き出す伝統的リスク管理手法は有効とは言えません。企業はこのような新たなリスクにどうアプローチすればよいのでしょうか。新しいリスクマネジメントへの模索が続く中、その挑戦の意義やアプローチの視点について解説します。
■講師:後藤 茂之 氏 有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部リスク管理戦略センター 顧問
対象:経営層、経営企画、ESG・サステナブル部門、リスクマネジメント、コンプライアンス担当者など
オンライン配信:2024年3月28日(木) 10:00~16:00(予定)
各セッション終了後から2024年4月30日(火)まで、同じURLからご視聴いただけます。
主催
株式会社新建新聞社/リスク対策.com
新建新聞社 リスク対策.com
セミナー・イベント運営事務局
〒102-0083 東京都千代田区麹町2-3-3 FDC麹町ビル 7F
TEL. 03-3556-5525 / E-mail: riskinfo@shinkenpress.co.jp
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