GSG Impact JAPAN National Partnerにおいて、インパクト指標に関する対話・ワークショップを開催
社会変革推進財団(所在地:東京都港区、理事長:大野修一)が事務局を務めるGSG Impact JAPAN National Partner(旧称:GSG国内諮問委員会)(以下、「GSG Impact JAPAN」)は、「インパクト指標を題材とした投資家とインパクト企業との対話・議論ワークショップ」(以下、「本ワークショップ」)を、2024年10月から11月にかけて、計3回開催しました。
本ワークショップは、2024年5月にGSG Impact JAPANにより公開された「インパクト企業の資本市場における情報開示及び対話のためのガイダンス 第1版」(以下、「ガイダンス」)※を、企業や投資家の方により実践的に活用いただくことを目的として開催されました。
※インパクト企業の資本市場における情報開示及び対話のためのガイダンス 第1版
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000063932.html
本ワークショップは、未上場・上場を含む様々な業種の企業、投資家、インパクト測定・マネジメント(IMM)(以下、「IMM」)に関わる専門家の3者により構成され、(1)参加された企業による事前課題の提出、(2)当日の企業からのプレゼン、(3)投資家や専門家の方との対話、(4)対話を踏まえての投資家・専門家の方からのフィードバック、(5)後日、参加者全員による総括振り返りと、気づきや学びの共有という5つの流れで実施されました。
本ワークショップでは、ガイダンスのフレームワークを活用したことで、社内の関係者間や、企業と投資家間で、情報の整理が進み、建設的な議論が可能になったという手応えが得られたなどの成果が共有された他、投資家・専門家から各参加企業への対話デモでは、取り組む社会環境課題や目指すインパクトについてより解像度を上げる質疑応答が多くなされ、インパクトに向き合う真摯な姿勢の重要性が改めて確認されました。
目指すインパクトの解像度を上げた上で、投資家からは、「企業の創出したいインパクトと事業の関係性について理解を向上させるために、インパクトと収益の連動性のより詳しい説明が必要」といった観点に基づき、インパクトと収益の関連性に関する質疑応答が繰り広げられました。
また、参加者の多様性がIMMの実践やインパクトIPOの実現の議論を補強するという意見があげられる一方で、スタートアップ企業と大企業におけるIMMを実践する上での課題、開示可能な情報、フレームワークの使い方などの違いが浮き彫りになりました。
GSG Impact JAPANは、本ワークショップを通じて、ガイダンスの有効性を認識しており、今後も、インパクト企業と投資家および資本市場関係者が、共通のフレームワークに沿って、自社のインパクト、収益、企業価値向上のポジティブフィードバックの実現に向けて、対話を通じて課題や手法を共有し、ガイダンスの更新に向けた実践知を蓄積したいと考えています。
参加者から寄せられた実践的な提案や気づきを基に、GSG Impact JAPANは、今後も、インパクト企業の経営および資本市場へのインパクト軸の組み込みを進めていきたいと考えます。
<ワークショップ概要>
開催日時:
2024年10月3日(木) 9:10-10:10
2024年11月7日(木) 9:00-13:20
2024年11月21日(木) 10:00-11:30
全3日
主催:GSG Impact JAPAN National Partner
事務局:SIIFインパクト・エコノミー・ラボ
<参加者>
● 企業
○ 未上場企業:株式会社ミライロ、株式会社ファーメンステーション、ヒューマンライフコード株式会社
○ 上場企業:アサヒグループホールディングス株式会社、株式会社丸井グループ
● 投資家・証券会社・専門家
○ 井浦広樹氏(りそなアセットマネジメント株式会社)
○ 岩谷渉平氏(アセットマネジメントOne株式会社)
○ 野村裕之氏(株式会社かんぽ生命保険)
○ 和田正嗣氏(みずほ証券株式会社)
○ 今田克司氏(一般財団法人社会的インパクト・マネジメント・イニシアチブ)
○ 須藤奈応氏(Impact Frontiers)
投資家とインパクト企業の対話を促進する「インパクト指標」ワークショップ開催報告
https://impactinvestment.jp/news/20241225.html
GSG Impact JAPAN National Partner