GLG『2023年世界CEO調査』の調査結果を発表

世界中のCEO 458名への意識調査。2022年までの楽観視から悲観視への逆転

グローバル・インサイト・ネットワークである、株式会社 Gerson Lehrman Group（以下、GLG、本社所在地：東京都港区、代表取締役社長：橋本勇人）は、『2023年世界CEO調査』日本語版の調査結果を発表したのでお知らせいたします。

■世界CEO調査とは
『2023年世界CEO調査』は、GLGが発行する第4回目の世界CEO調査です。
GLGでは毎年、世界のCEOに過去一年間のビジネスの状況（グローバル市場の変化を起因としたビジネスへの影響や収益の変化）と、今後一年のビジネスの優先事項、投資の注力分野、課題、収益の見通しなどについて調査を行い、全世界のビジネスの傾向やグローバルリーダーのインサイト共有のために全世界に向けて結果を公開しています。 
本調査は、GLGのサーベイチームによって実施、解釈、分析されています。調査パネルは、GLGの世界最大級の有識者ネットワークの中から、様々な業界、国のCEO（GLGアドバイザー）を含むよう選定されています。 

2023年世界CEO調査（日本語版）ダウンロード　http://bit.ly/41mZ6BN

■主要な調査結果　 
2022年までの調査では、その大半がコロナ禍で実施されているにもかかわらず、世界のCEOは自社の収益増や世界経済の成長を楽観視していました。2023年の調査では一転し、今年自社の収益が「増加する」と確信しているのは46％（昨年比22ポイント減）にとどまりました。また、50％のCEOが世界経済は「減速する」と回答しており、世界的な景気後退や不安定な社会情勢を背景に、悲観的な意見が目立つ結果となりました。 

 

1. 困難な時代の中での成長 
いくつもの世界的な課題が同時に発生しているにもかかわらず、調査に回答したCEOの半数以上が「2022年に収益が増加した」と回答しています。減少が見られたのはわずか26%でした。 

 

2. 揺らぐ自信 
GLGのこれまでの調査で見られた楽観的な見方から一転して、2023年に収益が増加すると考えているかについて「非常にそう思う」または「そう思う」と回答したCEOは46%のみでした。

3. 予想される険しい道 

前年の調査では、世界経済に対して多くのCEOが前向きな見通しを示していました。しかし、今年の調査では世界情勢への懸念が経営幹部の心に重くのしかかっていることが明らかになりました。 回答者のちょうど半数が2023年に世界経済が「減速する」と予想しているのに対し、成長を見込んでいるのはわずか17%でした。

 

 

4. 世界的な懸念事項のシフト 
GLGの過去2年の調査では、ビジネスに最も影響を与える可能性が高い要因として「新型コロナウイルス感染症」が挙げられていました。今年は、約90％のCEOが「地政学的な不透明感」を最大の懸念事項として挙げています。言うまでもなく、これにはロシアのウクライナ侵攻が影響しています。　

　

5. 顧客体験の重要性が増大 

2023年の最優先事項について、調査に参加した世界各国のCEOから最も多くの回答を集めたのは「顧客体験」（60%）でした。 　　

6. 在宅勤務の持続 

回答者したCEOの4分の3近くが、「何らかの形で在宅勤務制度を導入している」と回答しました。昨年の79%からわずかに減少しました。 

 

 

7. 2023年の投資 
2023年の投資分野として、「営業」と「マーケティング」が最も高くなりました。一方、下落幅が最も大きかったのは「人事（人材の配置、確保、開発）」でした。 

本調査結果には、定量的な調査結果のみならず、世界の各業界のCEOの定性的なコメントが含まれています。
全文は、以下のリンクよりダウンロードしてご覧ください。 

2023年世界CEO調査（日本語版）ダウンロード  http://bit.ly/41mZ6BN

■代表コメント 

代表取締役社長　橋本 勇人 
2022年は、誰もが予想していなかった厳しい年になりました。世界情勢の混乱や不透明性、それらのビジネスに対する影響への不安が、今回の調査結果には明確に表われています。このような厳しい時代におけるビジネスリーダーの戦略や決断がビジネスの成功を左右し、採用や従業員エンゲージメントに影響をおよぼすことは言うまでもありません。成功への確実性を高めるため、経験に基づく有識者のインサイトを頼り、自信を持った意思決定を行っていただくことがGLGのミッションです。様々な課題を乗り越え力強く前進していく企業や組織のため、今年も貢献していきたいと考えています。 

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【調査概要】 
調査方法：インターネット調査 
調査地域：全世界 
有効回答数：458名  
回答地域：北米150名、EAMA（ヨーロッパ、中東、アフリカ） 158名、APAC （アジア太平洋）150名 
調査実施時期：2022年11月 
調査実施機関：GLGサーベイチーム 
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GLG（株式会社 Gerson Lehrman Group）について（https://glginsights.com/ja/） 
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