東芝情報システム「自動アノテーションサービス」の提供を開始
高精度な教師データを短期間で大量に作成する
「自動アノテーションサービス」の提供を開始
― 東芝情報システム独自技術により高精度な教師データを自動作成、
手作業では非常に時間のかかる教師データ作成を短期間で実現 ―
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● 少量の教師例から教師データを自動作成
● ベンチマークで精度 (mIoU※1) 84.7 %を達成
● 1日で9,600枚の教師データを作成可能
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東芝情報システム株式会社(本社:神奈川県 川崎市、取締役社長:渡邉 一正、以下 東芝情報システム)は、高精度な教師データを自動作成する「自動アノテーションサービス」の提供を、2023年1月18日より開始します。
自動運転における画像認識をはじめ、さまざまな分野でAIの活用が進む中、AI開発の大部分の時間が、AIの学習に必要な教師データの作成に費やされていると言われています。 これは、大量の教師データを、手作業で作成していることが主な原因です。
「自動アノテーションサービス」は、お客様の教師仕様に基づいた教師例と教師対象データをお預かりして、高精度な教師データを自動作成し、短期間でご提供するサービスです。
本サービスは、手作業による教師データ作成の中でも特に時間を要する、画像のセマンティックセグメンテーションを対象としています。 ポイントは以下のとおりです。
- 少量の教師例から教師データを自動作成
- ベンチマークで精度 (mIoU※1) 84.7 %を達成
さらなる精度の改善にも「自動アノテーションサービス」で作成する教師データをご活用いただくことで、手作業の修正量を大きく削減することができます。
ベンチマークで作成した教師データを、後述の「『自動アノテーションサービス』で作成した教師データ例」に示します。 遠方の車種、重なり合った物体、植生の複雑な境界などを、高い精度で認識、識別しています。
<認識対象の18クラス>
乗用車、トラック、バイクや自転車、車道、歩行者、空、車線、歩道、縁石、ガードレール、
道路標識、植生、電柱、建物、障害物、駐車場、自車、その他(認識対象では無い物)
- 1日で9,600枚の教師データを作成可能
手作業で作成した場合は、1日 (8時間)で16枚の教師データしか作成できない(※3)ことから、99%以上の作成時間削減を実現します。
東芝情報システムは、自動運転における画像認識など、画像のセマンティックセグメンテーションについて、質の高い大量の教師データを必要とするお客様に「自動アノテーションサービス」を提供し、お客様のAI開発の期間短縮に貢献します。 さらに、画像のセマンティックセグメンテーション以外の教師データについても「自動アノテーションサービス」を対応させ、さまざまなAI開発に携わるお客様の事業発展に貢献していきます。
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※1:mIoU (mean Intersection over Union) は、画像認識で活用されている精度指標の1つ。
対象画像に対してセマンティックセグメンテーションが正しく行われていると、高い数値となる。
※2:以下の実行環境による実測値
CPU : AMD EPYC Rome 7402 / CPU数 2個 / CPUメモリ 256GB
GPU : GeForce RTX 3090 / GPU数 1個 / GPUメモリ 24GB
※3:教師データを1名の作業者による手作業で作成した場合(自社調べ)
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■東芝情報システム株式会社について
東芝グループの一員として、組込みソフトウェア開発とLSI設計の分野で、お客様のニーズに最適なソリューシ
ョンを提供しています。
URL: https://www.tjsys.co.jp/
■東芝情報システム株式会社のエンベデッドソリューション事業について組込みソフトウェア分野において長年培
ってきた豊富な経験と実績をベースに、アプリケーション領域からプラットフォーム領域までの幅広い開発と、
多彩なIP商品やサービスを提供し、お客様の製品開発をトータルにサポートします。
URL: https://www.tjsys.co.jp/embedded/
■「自動アノテーションサービス」の紹介ページ
https://www.tjsys.co.jp/embedded/auto-annotation/
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