アキュリスファーマとメディカルノートが睡眠関連疾患啓発で業務提携
~経済損失年間約15兆円に上る日本の睡眠課題解消に向けた「睡眠エコシステム」構築を目指す~
神経・精神疾患領域における革新的な治療薬の開発と商業化を推進するアキュリスファーマ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長兼 共同創業者:綱場 一成、以下「アキュリスファーマ」)と、国内最大級のヘルスケアメディアである株式会社メディカルノート(東京都港区、代表取締役CEO:梅田 裕真、代表取締役:井上 祥、以下「メディカルノート」)は、この度、睡眠関連疾患の早期発見と受診、及び適切な疾患管理と患者さんのQOL向上を目的とした情報発信における業務提携を開始することをお知らせします。
■アキュリスファーマとメディカルノート提携の背景
メディカルノートは3,100名以上のKOL医師が参画し、2014年の創業以来2,800以上の疾患・症状辞典や、6,500を超える医師インタビュー記事を提供してきた国内最大級の医療情報メディアです。
病院、学会、協会、官公庁、自治体、医療系企業との幅広い連携により、主要な病気から難病・希少疾患まで広く疾患啓発活動を行ってきました。
アキュリスファーマは睡眠に関わる問題を、関連疾患を抱える患者さんだけでなく広く一般生活者に関わる社会的課題と捉え、その解決に取り組んでいます。そのためには正しい睡眠に関する知識を普及することが必要です。また、同社が治療薬の開発を進めるナルコレプシーや閉塞性睡眠時無呼吸症候群の主な症状の一つに「日中の過度の眠気」がありますが、日中の眠気は睡眠不足や他の要因と疾患の見分けが難しく、患者さん自身が病気に気づかず、適切な診断や治療が遅れ、生活の質や日中のパフォーマンスが低下することが問題となってきました。
そこでメディカルノートとアキュリスファーマが協力し、患者さんやそのご家族、学校、職場を含む社会全体に対して、疾患の早期発見につながる正しい情報を広く伝える睡眠関連疾患の啓発活動を開始することと致しました。今後はインターネット上の医療情報発信をリードしてきたメディカルノートの知見を活用し、未診断の患者さんや周囲の人々が睡眠関連疾患を疑うべき症状やリスクを正確に理解し、診過ごされている患者さんの早期受診・診断の実現を目指します。また、治療中の患者さんに対しては適切な疾患管理や最新の専門治療情報を発信することで生活の質を向上させることに貢献します。
■提携業務内容(予定)
主な活動:メディカルノートの一般向け情報サイト内に睡眠関連疾患に関する特設サイト構築
対象: 睡眠関連疾患が疑われるが、病気の自覚がない未診断の患者さん
上記患者さんの親御さん、担任や養護教諭、職場の同僚、上司等
提供情報:睡眠不足と疾患の見分け方、睡眠関連疾患の種類
症状や治療法、セルフチェックシート、病院検索
日常生活での留意点
公開タイミング:2023年9月頃
■アキュリスファーマが目指す睡眠に関わる社会課題の解決に向けた包括的な「睡眠エコシステム」構想
「睡眠エコシステム」では、睡眠の重要性を啓発しながら課題を顕在化し、疾患のリスクがある方には受診行動を促すことで医療へのアクセスを確保します。また治療開始後も日常的に症状をモニタリングすることで、個人差の大きい睡眠の状況を可視化し、ひとり一人、その時々に最適な対応が可能となる環境づくりを目指します。
以上
■睡眠関連疾患(*)の社会的課題について
睡眠に関連する諸問題が日本社会に及ぼしている影響は甚大です。睡眠不足に伴うプレゼンティーズム(健康問題による出勤時の生産性の低下)やアブセンティーズム(健康問題による欠勤や病欠)によって、GDPの約3%、およそ15兆円相当(年間)の経済損失が生じているとの調査報告もあります(1)。諸外国に比べて日本人の睡眠時間は短く、その背景にストレスや睡眠に関する正しい知識の不足などがあることから、国が推進する「21世紀における第2次国民健康づくり運動【健康日本21(第2次)】」においても睡眠は主要なテーマの一つに掲げられ、啓発の強化が謳われています(2-3)。
また、適切な睡眠と日中の覚醒を妨げる要因として、睡眠関連疾患に関わる問題も挙げられます。睡眠関連疾患や、睡眠関連疾患に伴う合併症(心血管疾患やうつ病など)に対し、適切な医療的介入が遅れることにより、医療費等のコストが増大することが報告されています(4-7)。患者さんのQOL、生命予後、生産性の改善を図り、社会的な損失を低減するために、関連疾患が疑われる方を早期に発見し、適切な医療を届けることが求められています。
(*)不眠症、睡眠関連呼吸障害(OSASなど)、中枢性過眠症(ナルコレプシーなど)など、眠りに関わる病気の総称
■株式会社メディカルノートについて
株式会社メディカルノートは、「医師と患者をつなぐ」というビジョンを掲げ、すべての人が“医療”に迷わない社会を目指す企業です。患者向け医療・ヘルスケアプラットフォーム「Medical Note」や医療情報検索サービス「Medical Note Expert」、医学教育支援サービス「Medical Note Conference」、地域医療連携プラットフォーム「Medical Note Link」など、医療機関、学会、行政、企業と連携し、あらゆる方向から医師と患者をつなぐ多様なサービスを展開。リアルとデジタルを融合することで医療をより身近なものとし、誰もが最適な医療を選択できることで、国や医師、医療従事者だけでなく、すべての人の力で“医療”を支え、発展させ続ける社会を実現します。
会社名:株式会社メディカルノート
所在地:東京都港区北青山二丁目9番5号 スタジアムプレイス青山5F
代表取締役CEO:梅田 裕真
代表取締役:井上 祥
設立:2014年10月
URL: https://medicalnote.co.jp/
■アキュリスファーマ株式会社について
アキュリスファーマ株式会社は“Catalyst to Access”(革新的な医療への橋渡しを担う)という理念から創られたAculysを社名とする日本発の製薬ベンチャーです。神経・精神疾患領域において革新的な医療手段への橋渡し役となり、患者さんとご家族、医療関係者、社会により良い医療を届けるため、欧米諸国から革新的で優れた医薬品を導入し、開発・販売を担い、さらに疾患を取り巻くさまざまな課題に対するソリューションを提供します。
会社名:アキュリスファーマ株式会社 [英語名:Aculys Pharma, Inc. ]
所在地:東京都港区北青山2-14-4 The ARGYLE Aoyama
代表者:綱場 一成
設立日:2021年1月
出典:
1. Hafner M et al. Why Sleep Matters-The Economic Costs of Insufficient Sleep. Cambridge, UK: RAND Europe; 2016
2. OECD (2009), Society at a Glance 2009: OECD Social Indicators, OECD Publishing, Paris.
3. 2019年 国民健康・栄養調査報告(厚生労働省)
4. Lyons MM, et al. Global burden of sleep-disordered breathing and its implications. Respirology 2020 Jul;25(7):690-702.
5. Skaer TL, Sclar DA. Economic implications of sleep disorders. Pharmacoeconomics 2010;28(11):1015–23.
6. Leger D, Bayon V, Laaban JP, et al. Impact of sleep apnea on economics. Sleep Med Rev 2012;16: 455–62.
7. Flores NM, Villa KF, Black J, Chervin RD, Witt EA. The humanistic and economic burden of narcolepsy. J Clin Sleep
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https://prtimes.jp/a/?f=d114032-5-98f92fd64c2119307e7c93bda6c58523.pdf
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