CGD、CHICONY POWER、CAMBRIDGE UNIVERSITY TECHNICAL SERVICESがGANエコシステムを形成
エネルギー効率の高いGaNベースのパワー・デバイスを開発し、環境に優しいエレクトロニクスを実現するファブレスのクリーンテック半導体企業であるCambridge GaN Devices(CGD)( https://camgandevices.com/ )は台湾のChicony Power Technology Co., Ltd(TWSE: 6412)、英国のCambridge University Technical Services(CUTS)とGaNを使用した先進的で効率的な高電力密度アダプターやデータセンター用パワー製品のコンセプト作成/開発に関する三者提携を結んだと発表しました。Chicony PowerはノートPC、デスクトップPC、ゲーム機器、サーバー/クラウド・ソリューションなど、さまざまなアプリケーション向けの電源とアダプターを中心とするパワー・エレクトロニクス・システムのトータル・ソリューション・プロバイダーとして高い評価を受けています。CUTSからはケンブリッジ大学のHVMS(High Voltage Microelectronics and Sensor)グループ責任者のFlorin Udrea教授がリード・コンサルタントを務めます。ケンブリッジ大学のHVMSグループはパワー・デバイスの設計、TCADシミュレーション、特性評価において25年の実績があります。3者のコラボレーション・プロジェクトにおける技術テーマは「先進的なGaNソリューションによる革新的な低消費電力/高出力SMPS(スイッチ・モード電源)」です。
CGDはCEOのGiorgia LongobardiとCTOのFlorin Udreaがケンブリッジ大学と以前からつながりを持っています。イノベーションの最先端を行くスイッチ・モード電源の世界的リーダーであるChicony Power、パワー半導体デバイスの研究とイノベーションで有名なケンブリッジ大学のHVMSグループとのコラボレーションにより、システム、アプリケーション、研究、デバイスの専門家集団から成る重要なGaNエコシステムが誕生します。このプロジェクトではChicony Powerがリードする市場におけるノートPC向けの高効率、高密度アダプター用SMPSプロトタイプと、データセンターやAIサーバーのアプリケーション向けのチタン+高効率/高電力密度(>100W/インチ3)CRPS、OCP電源シェルフユニット(3kW~6kW)を提供する予定です。
Giorgia Longobardi : 最高経営責任者、CGD
「Chicony Powerは世界有数のSMPSメーカーです。今回、提携に合意したことは効率的なパワー・デバイス技術をお客様と社会に提供するというCGDのミッションに向けた大きなマイルストーンとなります。世界的に有名なケンブリッジ大学HVMSグループと私たちのビジネスの強みの相乗効果により、広範なアプリケーションにおける高電力密度パワー・ソリューションの開発と採用が加速します」。
Peter Tseng氏: プレジデント、Chicony Power Technology
「Chicony PowerはGaNの深い専門知識を有するCGD、HVMSと提携します。CGDは堅牢性と使いやすさの面でトップクラスの性能を持つICeGaN™ HEMTデバイスの第2弾を提供済みです。また、CGDはケンブリッジ大学をルーツとし、現在も強固な関係を保っているため、25年にわたる学術的な知見を活用することができます。これは大半のGaNメーカーにない利点です」。
最近、CGDはICeGaN™ 650 V窒素ガリウムHEMTファミリで2番目となるシリーズを発売しました。H2シリーズICeGaN HEMTは一般的なeモードGaNの弱点を事実上排除するCGDのスマート・ゲート・インターフェースを採用しており、過電圧に対する堅牢性の大幅な向上、ノイズを発生しない高いしきい値、dV/dt抑制、ESD保護を実現します。新しい650V H2 ICeGaNトランジスタは前世代と同様に、市販の産業用ゲート・ドライバで容易に駆動可能です。また、H2 ICeGaN HEMTはシリコン部品と比較して10倍低いQGと5倍低いQOSSを特長としています。
そのため、スイッチング損失が大幅に小さく、小型化と軽量化につながります。
Cambridge GaN Devicesについて
Cambridge GaN Devices(CGD)はエネルギー効率と小型化において飛躍的な進化をもたらすGaNトランジスタとICを設計、開発、販売している企業です。CGDはエネルギー効率の高いGaNソリューションを提供することで、日常生活にイノベーションをもたらすというミッションを掲げています。CGDはICeGaN™テクノロジーが大量生産に適していることを実績によって示しており、製造パートナーシップと顧客パートナーシップを急速に拡大しています。ファブレス企業のCGDはケンブリッジ大学からスピンアウトした企業です。創業者兼CEOのGiorgia Longobardi博士とCTOのFlorin Udrea教授は同大学の世界的に有名なHigh Voltage Microelectronics and Sensors(HVMS)グループと強い結びつきを持っています。CGDのICeGaN HEMTテクノロジーはイノベーションへのコミットメントで獲得した継続的に拡大する強力なIPポートフォリオによって保護されています。CGDチームが持つ技術的、商業的な専門知識とパワー・エレクトロニクス市場での豊富な実績は同社の独自技術が市場で受け入れられる基盤になっています。
Chicony Power Technologyについて
Chicony Power Technology(Chicony Power)(TWSE:6412)は世界トップクラスの電源メーカーとして業界で高い定評を得ています。Chicony PowerはノートPC、デスクトップPC、サーバー/クラウド・アプリケーション、スマートホーム/AIoT製品、衛星通信、消費者製品などのワンストップ電源ソリューションを提供しています。2022年の売上高は約411億台湾ドルで、2009年から2022年までに8.4%の年平均成長率を達成しており、オーガニックグロースにより台湾における多くの同業他社を凌いでいます。トップクラスのエネルギー・マネジメント技術を持つChicony Powerは「スマートな生活とグリーン省エネ」につながる環境に優しい製品とソリューションに積極的に取り組んでおり、製品の設計と企画に社会的/環境的責任の要素が組み込まれています。また、Chicony Powerはサプライチェーン企業との長期的な協力関係の構築にも前向きであり、サプライチェーン内で社会的責任の価値を共同で創造しようとしています。
CUTSとケンブリッジ大学HVMSグループについて
Cambridge University Technical Services(CUTS)はケンブリッジ大学の全額出資を受けているCambridge Enterpriseの子会社です。High Voltage Microelectronics and Sensors(HVMS)グループはパワー・デバイスとセンサを専門としています。博士課程の学生、ポスドク、フェローなど10〜20人のメンバーで構成されています。
過去10年間で600以上のジャーナル投稿論文や国際会議論文(IEEE、IEE、Phys.Rev、JAP、APL、ISPSD、IEDM)を発表しており、パワー・エレクトロニクス業界内でも多くのコラボレーションを積極的に行っています。
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