夏の里山で浸る、ロベール・クートラスの世界。

６０年代パリ。ユトリロの再来と目されその才能を開花させた画家ロベール・クートラスの絵画展を栃木県にて初開催。

Gallery HANNA ー絆和ー

2024年7月23日 09時07分

「Nature morte aux pinceaux et aux fruits」46 x 66

クラフト＆アートを主とした展示企画を展開するギャラリーハンナ-絆和-（栃木県宇都宮市）は、2024 年８月９日(金)から８月１８日(日)までフランス人画家「ロベール・クートラス展」を、田園風景の広がる栃木県塩谷郡に残る築１５０年の古民家にて開催します。

近年世界的に評価の高まるロベール・クートラス。1960年代、パリ画壇に登場するや「ユトリロの再来」と目されその才能を開花させました。

60年代のパリの時代の空気を切り取ったかの如き瑞々しい雰囲気に満ちた初期作品の意匠は、晩年の象徴的、寓意的な作品群にはみられない、時には野心に満ちた、若くみずみずしい感性の表出そのものです。

ロベール・クートラス展

Robert Coutelas Exhibition

【展示詳細】 - 日程：2024年8月9日（金）～8月18日（日）

- 時間：11:00～17:00（無休）

- 入場料：無料

- 会場：栃木県塩谷郡（アクセス：宇都宮市から車で約40分）

- http://galleryhanna.com/webexhibition/

世界でも類をみない展示の試み

本展では、クートラスの遺された作品の中でも作例の少ない抽象画をはじめ、大型の油彩や華やかなガッシュ、かろやかなデッサンなど、カルトシリーズ（小さな紙片作品）以前の若きクートラス作品に焦点を当てています。クートラスのカルトシリーズは国内外の美術館でも注目を集めていますが、本展では敢えて新たな試みを行い、クートラスの作品の幅広さを紹介します。

出展作品：　1960年代油彩を中心とした水彩、ガッシュ、テラコッタ作品約20点　

障子越しのやわらかな光の中でみるクートラス

今展では展示会場に、栃木県塩谷郡に位置する築１５０年の古民家での開催となります。障子越しのやわらかな光の中で見るクートラス作品は、時間の流れとともにその表情をも変化します。長閑な景色に囲まれた地での、作品と空間をゆっくり楽しんでいただければと思います。

会場について

会場：栃木県塩谷郡（アクセス：宇都宮市より車で約40分、JR矢板駅よりタクシー約30分）

竹工芸研究/収集家斎藤正光氏が歳月をかけながら改装した古民家別邸となります。里山の風景の中に建つこの家は、国内外からの来客や、竹工芸蒐集家の友人達を迎える場として使用されています。

来場申し込み

・来場をご希望の方はファームにてお申込みをいただいた後、住所をご案内します。

・普段は個人宅として使用しているため、日程期間外の来場は固くお断り申し上げます。

申し込みフォーム：https://forms.gle/4EEgKtjn9iUfJuKk7　

画家ロベール・クートラス

Robert Coutelas (1930-1985)

1930年3月17日パリに生まれる

1942年　12歳から鍛冶職人としてドイツの工場で働く。

1944年　フランスに帰る。

1950～53年　20～23歳、石工として働く。

大聖堂の修復でブールジュに1年滞在。その後、ルーアン、ブロアに住む。

1953年　リヨンに移住。リヨン美術学校入学

1958・59年　フェネオン賞候補、クリティック賞候補、オーソン・フリッツ賞受賞。パリのロマネ画廊と契約。

1961年　ロマネ画廊との契約解除。

1968年　ヴェルセル画廊と契約。

1972年　ヴェルセルとの契約解除

1985年　パリで逝去。ペールラシェーズ墓地に埋葬

2012年　シャルトル市立美術館（Musee des Beaux-arts-de Chartres）「クートラスの世界（LE MONDE DE ROBERT COUTELAS）」展

2015年　渋谷区立松濤美術館「没後30年　ロベール・クートラス展　夜を包む色彩」展

2016年　静岡県ベルナール・ビュフェ美術館「僕は小さな黄金の手を探す」展

Gallery HANNA-絆和-について

宇都宮の中心地、２０１２年にオープンしたクラフト＆アートギャラリーです。モノ、人、空間をとおし、健やかな暮らしを提案し、各地から多彩なジャンルのアーティストを迎え各月の企画展を開催しています。作品をモノとしてだけではなく、作家のストーリーを伝えることで、お客さんとの絆きずな「絆」を築くことをコンセプトに掲げています。また手仕事のクラフト＆アートを通して、ワークショップ・教室も開催しています。

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