「Global Startup Ecosystem Report 2026」で、東京世界12位にランクインーエコシステム価値の拡大続くも順位は3年連続の後退

中国勢が軒並み沈むアジアで底堅さ、Startup GenomeとGENがViva Tech2026にてスタートアップエコシステムに関する世界で最も包括的なレポートを発表

Startup Genome Japan株式会社

スタートアップ・エコシステムに関する世界調査のパイオニアレポートである『Global Startup Ecosystem Report 2026(GSER2026)』が6月17日にパリで開かれているViva Techにて公開されました。世界のスタートアップエコシステムがAIと地政学によって再編される中、東京は世界第12位(前年比1ランクダウン)にランキングされ、アジアでは5位になりました。東京の順位はGSER2024以降、3年連続で1ランクの後退を続けていますが、エコシステムの実体価値は拡大を続けており、順位後退にも関わらず成長が見られます。

①世界の動き ― AI集中と国家の関与

GSER2026は、世界のスタートアップ・エコシステムがAI・地政学・国家の役割拡大という3つの力で再編されつつあると指摘します。AIはもはや一つの「分野」ではなく、経済全体に作用する汎用技術となっています。資本は米国・中国に集中し、北米のエコシステム価値はGSER2025比で+51%(世界全体は+33%)と加速。シリコンバレー単体の価値は3兆ドルを超え、次点エコシステムの約3倍に達しました。各国政府も規制者にとどまらず、投資家・顧客・基盤設計者として、AIインフラ・半導体・防衛・量子といった戦略分野で関与を強めています。また、資金面では世界全体が緩やかな回復局面にあり、レイトステージはAI関連の大型調達が牽引しました。

■グローバル・スタートアップ・エコシステム ランキング トップ20(GSER2026)

※6位・13位は同列、7位・14位はその分繰り上げ。前年比はGSER2025との比較。出典:GSER2026・GSER2025(Startup Genome)

②アジアの動き ― 上昇はシンガポールのみ

アジア全体の順位後退が顕著になりました。GSER2026のトップ40に入るアジアの12エコシステムのうち、前年から順位を上げたのはシンガポール(+1、世界8位)のみとなりました。無錫が新規ランクインした一方、北京・上海・ソウル・東京(各−1)、深圳・香港・デリー(各−2)、広州(−3)、杭州(−5)と10都市が後退し、ムンバイはトップ40から脱落。対照的に北米はトップ40入りの8都市が上昇し(オースティン+12、ダラス+11など)、資本のAI集中が北米全体を押し上げました。東京は1ランク下げ、世界12位・アジア5位となりました。

③ 東京の立ち位置 ― 順位後退の裏で実体は拡大

東京は世界12位・アジア5位となりました。順位はGSER2024の10位から11位、12位へと、3年連続で1ランクずつ後退しています。一方で、実体面はむしろ拡大しており、エコシステム価値は590億ドル(直近期 H2 2023–2025、地域平均の約2.4倍)となりました。前回基準期間(H2 2018–2020)比では+23%の成長となり、AIネイティブ領域も48億ドル(直近2期比+16%)に伸びています。資金モメンタムはアジア3位、AIネイティブ集積はアジア5位、人材は世界トップ10に位置しています。世界の資本がAIを軸に米国・上位拠点へ集中するなかでの相対的な後退であり、東京固有の失速とは言い切れません。

東京都は「スタートアップ戦略2.0」のもと、SusHi Tech TokyoとTIB(Tokyo Innovation Base)を連動させています。2026年のSusHi Tech Tokyoでは、750社超のスタートアップ、約1万件の商談、6万人の参加者を記録しました。都の関連予算は、2024年の3.25億ドルから4.48億ドルへ拡大しています。国レベルでも、2025年に成長戦略会議が設置され、17の戦略分野で官民投資が推進されています。また、スタートアップビザの全国展開により、外国人起業家の最長2年滞在も進んでいます。

AIと国家の関与が勝敗を分ける新局面において、東京は官民連携と「Born Global」志向を軸に、アジアの主要拠点としての地位固めを進めています。今後の焦点は、拡大を続けるエコシステムの実体価値を、世界順位の再浮上へと結びつけられるかにあります。

グローバル・スタートアップ・エコシステム・レポート2026は、世界をリードするイノベーション・エコシステムに関する重要な知見を提供し、起業家の成功を形づくるトレンド、資本の流れ、政策アプローチに光を当てるパイオニア調査であり14年の歴史を誇ります。昨年の分析を発展させ、本レポートではAI-Native要因を新興エコシステムにも拡大し、競争優位におけるAIの役割の高まりを反映しました。14年にわたる独立調査と、65か国以上に広がるグローバル・コンソーシアムに裏打ちされた本レポートは、スタートアップ活動と投資動向をデータに基づいて詳細に示し、政策立案者、エコシステム・リーダー、創業者が経済成長を促進するための実践的な戦略を得られる内容となっています。

「東京は、AI、ロボティクス、クリエイティブ産業が交差する、世界でも数少ない都市として、テクノロジーの未来がまさに生み出されている場所であることを一貫して示しています。東京都がスタートアップとスケールアップの双方に焦点を当て、スタートアップ・エコシステムへの投資を継続していることが、この勢いを持続的かつ拡張性のあるものにしています」
— Startup Genome Japan代表 西口尚宏

Global Startup Ecosystem Report 2026レポートダウンロード先

https://startupgenome.com/gser2026

6/19 10:00 オンラインローンチイベント開催

GSER2026の発表にあわせ、Startup Genome創業者兼CEOのJF Gauthierによるオンラインローンチイベントも開催されます。イベントの詳細・参加登録は以下よりご確認ください。

https://luma.com/nwrfmr4t

Startup Genome(SG)について

イノベーション・エコシステムに関する調査とアドバイザリー業務で世界をリードするパイオニアであり、これまでに6大陸71か国で221のクライアントと協働してきました。当社は、スタートアップの成功とエコシステムの成長を促進し、すべての都市と国がニューエコノミーにおける正当な機会を獲得できるよう支援しています。Startup Genomeの戦略クライアントのエコシステム価値は、同等のエコシステムと比較して59%速いペースで成長しています(41%対25%)。また、平均92億ドルの初期エコシステム価値から、クライアントは平均して年間14億ドル多いエコシステム価値を生み出しています。当社のエビデンスに基づくエコシステム調査、アドバイザリー、スケールアップ・プログラムは、世界最大級のAIキュレーションによるスタートアップデータセットと、10年以上にわたる一次調査から開発した独自の手法を基盤としています。

https://www.startupgenome.com

Global Entrepreneurship Network (GEN) について

米国ワシントンDCに本部をもち、世界200カ国でアントレプレナーシップ普及のための多様なプログラムを展開している非営利団体です。日本拠点のGEN Japanは、日本のイノベーションエコシステム構築のためには、スタートアップエコシステム構築と共に、既存組織におけるイノベーション・マネジメントシステムの構築と実践が必要との考えに基づき、ISO56001に基づく大企業からのイノベーション創出の加速支援を行っています。
https://www.genglobal.org/

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会社概要

Startup Genome Japan株式会社

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URL
https://startupgenome.com/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区虎ノ門1丁目17番1号 虎ノ門ヒルズビジネスタワー15階CICTokyo
電話番号
-
代表者名
西口尚宏
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年10月