くうねあ(広島市)が保育士等スタッフのAI利用実態を調査。AI利用経験は6割超、全国調査の約1.9倍に。
文章整理やアイディア検討で利用が進む一方、連絡帳や保護者対応は慎重な姿勢

「子育て応援企業」として広島で5つの保育園・認定こども園を運営する株式会社くうねあ(本社:広島県広島市、代表:堀江宗巨)は、くうねあで働く保育士をはじめとするスタッフ46名に、保育園でのAIの利用状況についてアンケート調査を実施しました。
調査の結果、AIを利用したことのあるスタッフは6割を超えました(63%)。また保育現場では「文章の整理」や「アイディア検討」などで利用が進む一方、「連絡帳」や「保護者対応」などについては、AIに任せることへの慎重な姿勢も明らかになりました。
▪️調査背景
近年のAIの普及に伴い、保育現場においても「AIをどのように利用すべきか」が新たなテーマとなっています。
広島市で5つの保育園・認定こども園を運営するくうねあは、園で働くすべてのスタッフに会社用の携帯電話を貸与しており、日々の業務の中でAIを利用しやすい環境を整えています。そこでくうねあで働くスタッフが実際にどのような場面でAIを利用し、どのような効果を感じているのか、またどのような業務でのAI利用に抵抗を感じているのかなどを知り、スタッフがより安心してAIを使える環境を整えるために、2026年6月〜7月に園内アンケートを実施しました。
本調査の結果が、保育現場におけるAIとの向き合い方を考えるきっかけとなり、全国の保育園関係者の皆さまがAI活用を検討する際の一助となれば幸いです。
▪️調査結果サマリー
今回の調査では、保育士等スタッフによるAI利用について、以下の傾向が見られました。
▪️AIの利用経験があるスタッフは、全国調査の約1.9倍に。
AIを利用したことのあるスタッフは全体の63%となり、全国調査(33.4%)を大きく超える結果となりました。
▪️最もよく使われているAIサービスは、「ChatGPT」
最も利用されているAIサービスは「ChatGPT」(87%)でした。他のAIサービスと比べて利用率が突出していることが分かりました。
▪️AIの主な利用用途は、「文章作成」と「アイディア検討」
AIを使ったことのある業務で最も多いのは、「行事や遊びのアイディア検討」(23.9%)で、次いで「連絡帳やクラスだより」(21.7%)となりました。
▪️最もAIに任せることに抵抗がある業務は「連絡帳」
「AIに任せることに抵抗がある業務」に関しては、第1位「連絡帳」(43.5%)。第2位が「保護者対応」(32.6%)、第3位が「写真の選別」(30.4%)となりました。子どもや保護者との関係、個人情報、安全等に関わる業務では慎重な姿勢が見られました。
▪️アンケート結果
① 6割以上のスタッフが保育業務にAI利用経験あり。全国調査を上回る結果に。

「保育業務に関して、AIを使っているか」という質問に対しては、6割以上(計63%)のスタッフが「AIを使っている」と回答しました。
2026年のユニファ株式会社の調査によると(*1)、「保育業務における生成AIの利用経験者は33.4%」と報告されています。調査対象や設問などが異なるため単純な比較はできませんが、今回の結果からくうねあのAI利用経験者の割合は約1.9倍となり、比較的高い水準にあることがうかがえます。
(*1)「【AI活用実態調査】3人に1人の保育者や保育関係者がAIを活用」・ユニファ株式会社(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000152.000031858.html )
② 最もよく使われているAIサービス・機能は「ChatGPT」

最も利用経験のあるAIサービス・機能は、「ChatGPT」(87%)でした。また日常的に使用している携帯やアプリに搭載されたAI機能を利用しているケースも見られます。
③ 約半数のスタッフが「AIにより業務時間は減った」と実感。

AI利用による業務時間の短縮を実感しているスタッフは、約半数(47.8%)でした。
④ AIを使ったことのある業務で最も多いのは、「行事や遊びのアイディア検討」

AIを利用したことのある業務として、最も多かったのは「行事や遊びのアイディア検討」(23.9%)でした。次いで「連絡帳やクラスだより」(21.7%)、「会議メモ・議事録」(15.2%)となりました。「その他」(32.7%)には個別指導計画の作成や外国語の翻訳などがあり、スタッフがさまざまな工夫をしながらAIを利用していることがわかりました。
⑤ AIを使うことで最もよくなったことは「アイディアが出しやすくなった」こと。

「AIを使ってよかったこと」として最も多かった回答は、「アイディアが出しやすくなった」こと(39.1%)でした。AIは単なる時短のための道具ではなく、考えを整理することや、表現の選択肢を広げるためにも利用されています。
具体的な事例として、「ドキュメント作成の際に文章が長くなってしまう時」や「保護者向けのお手紙の文章の作成や添削」「流行っている感染症についてまとめる時」などのコメントもありました。
⑥ AI利用に抵抗がある業務第1位は「連絡帳」

AI利用に抵抗がある業務の第1位は、「連絡帳(43.5%)」でした。次いで、「保護者対応(32.6%)」、「写真の選別(30.4%)」などとなりました。文章を整える補助としてAIの利用は進んでいますが、「連絡帳」や「保護者対応」、「写真の選別」など個人情報や安全、専門的な判断を伴う業務については慎重な姿勢が見られました。
実際に、回答者からは「AIを全て鵜呑みにして使ってしまうと、自分が保育士として大切にしたいことや考えたことが反映されなくなってしまうことに、少し怖さを感じた。」などのコメントもありました。
▪️代表コメント
株式会社くうねあ 代表取締役社長・大園長 / 堀江 宗巨
今回の結果を見て、スタッフの皆さんが業務の中でAIを積極的に活用しているのだと感じました。私自身、AIは日々の仕事を助けてくれる「便利なツール」のひとつだと捉えています。そのため、このような新しいツールが出てきた際には、まずは使ってみて、自分たちの仕事に合うのか、今後も使い続けていくのかを早い段階で判断することが大切だと思っています。そうした意味でも、今後くうねあにおいて8割、9割のスタッフがAIを日常的に活用している状態が理想的だと感じています。
一方で、保育業界全体を見ると、新しい技術やツールの導入には慎重になりやすく、業務の効率化がなかなか進まないという課題もあると感じています。今回のリリースが、全国の保育士の皆さんにとって、好奇心を持ってAIを活用してみるきっかけになれば嬉しいです。
▪️調査概要
調査名称: くうねあ 保育業務におけるAI利用に関する園内アンケート
調査対象: くうねあに勤務するスタッフ46名(保育士、栄養士・調理担当、看護師等)
調査方法: Googleフォーム
調査時期: 2026年6月〜8月(6〜7月:アンケート、8月:集計・分析)
■株式会社くうねあについて
株式会社くうねあは、子どもにとって最も基本的で大事なこと「食う・寝る・遊ぶ」を軸に、子育てのインフラづくりと子育てしやすい社会の実現を目指しています。現在、広島市で5つの保育園や認定こども園を運営しており、約250名の園児が在籍しています。他にも、気軽に立ち寄って自由に過ごすことができる広島市公募型常設オープンスペースの運営や家事代行サービス、約100名の登録児童がいるベビーシッター事業も行っています。
<会社概要>
・会社名 :株式会社くうねあ
・所在地 :広島県広島市安佐南区祇園4-7-3
・代表取締役:堀江宗巨
・HP :https://qoonea.com/
・設立 :2011年7月
・事業内容 :
- 保育園(認可保育所・事業所内保育所等)の運営、相談、アドバイス
-ベビーシッター事業(訪問保育、病児保育等)
-イベント保育、スポット保育のご相談と実施
-子育てに関する研修、講演活動
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