超高速 .NET スプレッドシート「ReoGrid V5」をリリース ― 完全仮想化で100万行を即描画、メモリも従来の18分の1、WinForms・WPF に加え Mac・Linux にも対応

〜 描画も検索も「画面に見えている範囲」だけで処理。100万行でも1画面6.5ミリ秒、2,000万セルをメモリ312MB。Windows / macOS / Linux で同一コードが動作 〜

UNVELL株式会社

UNVELL株式会社(本社:北海道勇払郡厚真町、代表取締役:入澤 靖)は、.NET アプリケーション向けスプレッドシートコンポーネント ReoGrid®(製品名:ReoGrid V5)の新世代バージョン V5 の提供を開始いたしました。

V5 は既存バージョンの改良版ではなく、「完全仮想化」を設計の起点に据えてコアから作り直した全面再設計版です。同一マシンでの実測において、従来設計にあたるReoGrid V4と比べメモリ使用量で最大18.2倍、処理時間で最大27.9倍の改善を確認しました。

あわせて、クロスプラットフォーム UI フレームワーク Avalonia への対応を新たに開始しました。これにより、同じソースコードのまま Windows・macOS・Linux の3つのデスクトップ環境で動作します。UI を持たないヘッドレス実行にも対応し、Linux サーバー上でのバッチ処理やファイル変換にも同じエンジンをご利用いただけます。

発表の背景

業務アプリケーションを取り巻く環境は、近年2つの方向で変化しています。

ひとつは、扱うデータ量の増大です。 基幹システムやデータ分析の現場では、数十万行から100万行規模のデータを画面上で確認・編集したいという要望が一般化しました。従来のスプレッドシート部品は「値の入ったセル1つにつき1つのオブジェクトを確保する」設計が主流で、この規模になるとメモリと応答性の両面で限界を迎えます。

もうひとつは、開発・運用環境の多様化です。 開発者の作業機が Mac である例は珍しくなくなり、官公庁や教育機関では脱Windows の動きが進み、そしてサーバー側は Linux が前提となりました。一方で「Excel のような画面」を必要とする業務は変わらず存在し続けています。

ReoGrid V5 は、この2つの変化に同時に応えるバージョンです。

特徴1:完全仮想化により、処理量が「データ量」から切り離されました

V5 では、描画・入力・書式評価・検索・ファイル入出力のすべてを、シート全体ではなく「いま画面に見えている範囲」だけを対象に処理する設計としました。

その結果、シートが何行あっても、1画面あたりの処理量は一定のままです。 実測では、データが10万行のシートと100万行のシートで、1画面の描画にかかる時間が 6.51ミリ秒と6.55ミリ秒(差0.6%)と、ほぼ同等となりました。行数を10倍にしても、描画の負荷は同じままです。

60fps を保つための1フレームの持ち時間は16.7ミリ秒です。100万行のシートを最終行までスクロールした状態でも8.23ミリ秒であり、この持ち時間の中に収まります。

セルの値は16バイトの値型として格納し、書式と文字列は共有(インターン)します。値の入っているセルの分だけを保持するため、宣言だけが大きいシートは軽いままです。

従来設計との比較(実測値)

従来設計にあたる ReoGrid V4 を同一マシン・同一ランタイムで動作させ、比較しました。

V4 は「1セル=1オブジェクト」という、スプレッドシート部品として業界標準的な実装です。

上表の計測環境:AMD Ryzen 9 9900X / Windows 11 / .NET 10.0.10 / Workstation GC / 3回計測の中央値(2026年8月25日実測)。1画面の描画時間は Apple M4 Pro / macOS / .NET 10 / Avalonia + Skia、1600×900 のグリッドで200回描画した中央値(同日実測)。V4 側は公式に案内している一括ロード経路(イベント抑止・数式再計算オフ)を用い、最良の条件で計測しています。

なお、Excel ファイル(xlsx)の読み込みについても、オープンソースの主要ライブラリ(NPOI・ClosedXML・EPPlus・NanoXLSX・MiniExcel)と同一ファイル・同一マシンで比較した結果を公開しています。

特徴2:Windows・macOS・Linux で、同じコードが同じように動きます

V5 では、クロスプラットフォーム UI フレームワーク Avalonia 向けのコントロールを新たに提供します。Windows・macOS・Linux のいずれでも、同じソースコードがそのまま動作します。 OS ごとに画面を作り分けたり、特定の OS では機能を削ったりする必要はありません。

Avalonia 版は、WinForms 版・WPF 版と同一のコアエンジンを利用しています。エンジンと画面を設計段階から分離しているため、特徴1で述べた完全仮想化による性能も、Excel 互換の数式・書式といった機能も、そのまま3つの OS に渡ります。前掲の「1画面あたり約6.5ミリ秒」という描画時間も、macOS(Apple M4 Pro)の実機で計測した値です。100万行のシートを Mac や Linux で開いても、Windows と同じ速度で表示されます。

これにより、次のような構成が追加の作り込みなしで成立します。

  • 開発機は Mac、配布先は Windows — 同一のプロジェクトをそのままビルドでき、開発チームの端末を揃える必要がありません

  • 脱Windows/Linux デスクトップへの移行 — 官公庁や教育機関で進む Windows 以外の端末でも、「Excel のような画面」を必要とする業務をそのまま移行できます

  • Linux サーバーでのバッチ処理 — UI を持たないヘッドレス実行に対応し、ワークブックの生成・再計算・XLSX/PDF 変換をサーバー上で実行できます。画面側と同じエンジンのため、サーバーで生成した帳票とデスクトップでの表示が一致します

日本語入力(IME)は3つの OS で同じ挙動

セルエディタは Avalonia の入力メソッド機構に対応しており、日本語を入力すると変換中の候補ウィンドウがカーソル位置に追従します。macOS の日本語入力でも、Linux の Fcitx/IBus でも挙動は同じです。キーボードショートカットも、macOS では Cmd キーというように各 OS の作法に従います。日本語での業務入力が前提の画面を、OS を問わず同じ操作感で提供できます。

PDF 出力も、macOS・Linux で日本語のまま

PDF 出力は外部ライブラリに依存せず、日本語フォントを内蔵して埋め込みます。macOS でも Linux でも、システムにインストールされたフォントの有無にかかわらず同じ日本語 PDF を出力でき、出力後のテキストは検索・コピーが可能です。用紙サイズや余白、印刷タイトル、ヘッダー/フッターの設定も Windows 版と共通のエンジンを使用するため、Windows で作成した帳票レイアウトが Linux 環境でもそのまま再現されます。

特徴3:Excel と同じ操作感を、そのまま組み込めます

V5 は性能だけの製品ではありません。業務アプリケーションで「Excel のような画面」を実現するために必要な機能を、標準で備えています。

  • Excel 帳票をそのまま再現します
    Excel で作成した帳票やレイアウトを、フォント・罫線・塗り・数式・通貨書式まで保ったまま表示・編集できます。xlsx ファイルの読み込みと保存に対応しているため、既存の Excel 資産をそのまま業務アプリケーションへ持ち込めます。

  • 数式エンジンは122関数に対応します
    SUM・AVERAGE・VLOOKUP・IF など Excel 互換の関数を搭載し、シートを跨いだ参照や名前定義も扱えます。再計算は変更されたセルに関係する範囲だけを対象とするため、大きなシートでも入力の手応えが鈍りません。

  • 日本の業務帳票にそのまま使えます 
    数値・通貨・パーセント・日付の表示形式に加え、和暦(元号)表示に対応します。「令和8年6月10日」のような表記はもちろん、元号の1年目を「元年」と表示する書式も指定できます。セル結合による請求書や申請書のレイアウト、行や列の多階層グループ化、大きな表をスクロールしても見出しを保つウィンドウ枠の固定も備えています。

  • 入力用の部品も標準で備えます
    ボタン・チェックボックス・ドロップダウン・ハイパーリンク・プログレスバー・スパークラインといったセル型を組み込み済みで、独自のセル型を追加することもできます。表を「見せる」だけでなく「入力させる」画面としても使えます。

このほか、条件付き書式、データの入力規則、シート保護、並べ替えと絞り込み、Undo/Redo、印刷・ページ設定、PDF/CSV/JSON の入出力に対応します。これらはすべて WinForms・WPF・Avalonia の3プラットフォームで共通です。

特徴4:導入とライセンスをシンプルに

  • 1パッケージ=1 DLL、外部依存ゼロ
    コアエンジン、数式エンジン、XLSX/PDF 入出力、UI コントロールをすべて含んだ自己完結アセンブリを、参照1つ追加するだけで導入できます(Avalonia 版のみ、利用側と同じ Avalonia を参照します)。

  • ライセンスは1本で、全プラットフォーム・全バージョンをカバーします
    WinForms / WPF / Avalonia / ヘッドレス(UI なし)のすべてが対象で、プラットフォームが増えてもライセンスは1本のままです。従来バージョン向けに発行済みのライセンスキーも、そのまま V5 でご利用いただけます。

  • 買い切り型で、年間更新の状態にかかわらず動き続けます

    初回購入で永続ライセンスを取得いただき、2年目以降の年間更新は任意です。更新を停止された後も、お手元のバイナリは永久に動作し、出荷済みアプリケーションの配布も継続できます。

    長期運用が前提の基幹システムに組み込んでいただく製品として、「支払いを止めた時点で出荷済みの製品が止まる」設計を避け、手元のバイナリが永久に動く形を選びました。

製品概要

製品名   :ReoGrid V5(.NET スプレッドシートコンポーネント)

バージョン :5.0.0

対応フレームワーク:WinForms / WPF / Avalonia(Avalonia は V5 より対応)/ヘッドレス(UI なし)

対応 OS  :Windows / macOS / Linux(macOS・Linux は Avalonia 版およびヘッドレス実行)

動作要件  :.NET 10 以降

主な機能  :Excel 互換の数式エンジン(約85関数)、条件付き書式、データの入力規則、シート保護、並べ替え・絞り込み、Undo/Redo、印刷・ページ設定、XLSX/PDF/CSV/JSON 入出力

提供形態  :NuGet パッケージ/ダウンロード

公式サイト https://reogrid.net/jp

ReoGrid について

ReoGrid は、Excel のような表計算画面をアプリケーションに組み込むための .NET 向けコンポーネントです。2014年の登場以来、日本・アメリカ・ドイツ・イギリスを含む 12カ国以上のプロジェクトで採用され、NuGet 経由の累計ダウンロードは 180,000件を超えました。金融システムのように信頼性が重視される領域での導入実績もあります。

V5 の設計判断の多くは、この10年余りのあいだに開発現場からお寄せいただいたご要望の蓄積から生まれています。

ReoGrid は日本国における登録商標です(登録第7052809号)。

UNVELL株式会社について

UNVELL株式会社は、「Keep Simple, Keep Smart」をコンセプトに掲げるソフトウェア開発企業です。最先端技術を積極的に採用し、スプレッドシートコンポーネント「ReoGrid」をはじめとする開発者向け製品を開発・提供しています。

会社名:UNVELL株式会社(UNVELL Inc.)

代表者:代表取締役 入澤 靖

所在地:北海道勇払郡厚真町新町105

事業内容:ソフトウェア製品の企画・開発・販売

会社サイトhttps://unvell.com

本件に関するお問い合わせ

UNVELL株式会社 

E-mail: info@unvell.com

Web: https://reogrid.net/jp/contact

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会社概要

UNVELL株式会社

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URL
https://unvell.com
業種
情報通信
本社所在地
北海道勇払郡厚真町新町105
電話番号
-
代表者名
入澤 靖
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2022年05月