世界遺産・白川村と岐阜最大の酒蔵・渡辺酒造店が共同で新たな酒蔵「白川村の蔵」をつくるプロジェクトを開始
白川村が世界に誇る特産品をつくり、地元に新たな雇用を生み出す挑戦
岐阜県最大の日本酒の酒蔵・有限会社渡辺酒造店(本社:岐阜県飛騨市、代表取締役:渡邉久憲、以下「渡辺酒造店」)は世界遺産の岐阜県・白川村と共同で、新たな酒蔵を新設します。
酒蔵は今は廃校となった白川村の小学校跡地に建設します。白川村を代表する名産品となる酒をつくります。さらに、白川村に新たな雇用を創出するなど、地元の経済の発展をはかります。さらに酒粕は豚の餌とする計画で、世界遺産・白川村の環境にも配慮した蔵となります。
「日本酒が売れない時代」と言われて、久しくなっています。ですが渡辺酒造店は倒産の危機に瀕しながらも経営方針を全面的に見直した結果、年商7倍まで成長させた実績を持っています。今回の新たな酒蔵には、こうした渡辺酒造店の培ってきたノウハウをすべて投入します。
新たな酒蔵をつくることになった背景
観光庁の調査によりますと、2023年の訪日外国人消費額はコロナ禍前の2019年と比べて10.2%増の5兆3065億円にとなり過去最高を記録しています。訪日外国人1人当たりの旅行支出も同34.2%増の21万3000円と大きく伸びています。
ですが世界遺産の白川村は、必ずしもこうした訪日外国人客の増加の恩恵を受けられずにいます。というのも、白川村には土産物店もあるのですが、販売されているのはほとんどが白川村「以外」でつくれたものだからです。これではせっかく観光客が増えても、地元の発展につながるとは言い難いものがあります。
そこで白川村の成原茂村長から「世界に誇れるような酒蔵を白川村につくり、蓬莱のような素晴らしい日本酒を世界中の人たちに味わってもらいたい」との相談を受け、渡辺酒造店として、2026年に新たな酒蔵をつくることを決定しました。
白川村と共生・発展させる新たな酒蔵像
・白川村で採れた酒米・山田錦を「日本最高値」で買い取ることを確約
酒造りに用いる酒米は、白川村産の山田錦を買い取ります。買取価格は「日本で最も高い値段」を確約しました。これは「白川村の酒米づくりを発展させたい」という渡辺酒造店の強い決意です。この買取価格を持続可能なものとするために、後述のように新たな酒蔵では「最高品質の日本酒」をつくります。
・白川村の雇用創出
酒蔵で働く社員の半数以上を、白川村で新たに雇用する予定です。これまでは白川村で暮らしたいと思っても、働く場が満足にない状態でした。そこで、新たん酒蔵は地元での雇用創出にも取り組みます。採用はほとんどが日本酒づくりの未経験者となる見通しです。新たな酒蔵の稼働までに、渡辺酒造店で経験を積んでもらいます。
・酒粕はすべて地元で飼育されているブランド豚の餌とする計画
日本酒を作る際に生じる酒粕は、すべて白川村で飼育されている豚の餌とする計画です。この計画が実現すれば、新たな酒蔵からは酒粕の廃棄が一切、生じないことになります。
渡辺酒造店のノウハウをすべて投入
・右肩下がりの日本酒業界で急成長
日本酒の課税移出数量は1973年度の176万6000キロリットルをピークに下降の一途をたどり、2020年には41万4000キロリットルと76.6%減、4分の1以下となっています。
渡辺酒造店もこうした逆風のなかで、2000年代には4億円だった売上が、半分の2億円台まで落ち込みました。ですが現在の社長である渡邉久憲が経営の舵取りを担うようになってから、業績は急成長。コロナ禍のなかでも成長を続け、今では年商14億円を超えるまでになりました。
成長の原動力となったのが「エンタメ化経営」を打ち出し、「お客様が喜ぶユニークな酒造り」を徹底していることです。
エンタメ化経営1:お客様をファンに変えるイベント
2007年からは「蔵まつり」を開催。無料の振る舞い酒や地元グルメの屋台、吉本興業の芸人を招いたお笑いライブのステージを行っています。初回の参加者は地元の方々を中心とした500名程度でしたが、今や全国から1万人を超えるファンの皆様が集まる、飛騨古川で屈指の人気イベントに成長しています。併せてスポーツ新聞をもじったチラシ「飛騨スポ」などを通じて、お客様との絆を強めることにも注力しています。
エンタメ化経営2:品質への妥協なき姿勢
お客様の目も舌も厳しくなっている時代だけに、絶え間なく品質の向上に挑み続けなければ、すぐに見放されてしまいます。こうして品質の向上に徹底的にこだわり抜いた結果、国内外の日本酒コンテストで高く評価されています。昨年は渡辺酒造店の最高峰商品である「蓬莱 純米大吟醸 極意傳」が岐阜県新酒鑑評会にて主席知事賞を、名古屋国税局酒類鑑評会の「純米吟醸酒の部」にて名古屋国税局長賞を獲得しています。昨年の日本酒コンテストの受賞実績をポイント化して集計した「世界酒蔵ランキング」でも第5位に入賞しています。
エンタメ化経営3:エンタメ性あふれる商品開発力
「色おとこ」「Sakeday Night Fever」「超ドS」など、従来の日本酒にはない斬新なネーミング、さらに瓶を新聞紙で巻いて秘蔵感を演出した「蔵元の隠し酒」、店頭には並ばない来賓用の日本酒を商品化した「非売品の酒」、上智大学の学生と"イタリア料理に合う日本酒"をめざして共同開発した「Sui.Sui.Sui」など、ユニークなヒット商品を連発しています。
今回の新たな酒蔵には、日本酒業界で急成長を実現した渡辺酒造店の持てるノウハウやネットワークをすべて注力します。
白川村の蔵 概要
・稼働開始予定 2026年9月
・住所 岐阜県大野郡白川村鳩谷(旧白川村小学校跡地)
・面積
土地:約3678.00㎟(1112.5坪)
建物:延床189106㎟(572坪)
(1F 工場:1068.18㎟、1F 事務所・ショップ:295.25㎟、2F 見学コーナー・倉庫:230.40㎟)
酒蔵のロゴ
ふるさと納税の返礼品として事前スタート
「白川村の蔵」プロジェクトのスタートを記念し、ふるさと納税の返礼品として「2026COMING SOON」」純米大吟醸、純米吟醸の2種の提供を開始します。
商品名:「白川村の蔵 2026 COMING SOON」 純米大吟醸720ml、純米吟醸720ml
購入方法:ふるさと納税サイト「ぎふちょく」
https://gifuchoku.jp/projects/shirakawa/kura
渡辺酒造店 概要
代表取締役社長:渡邉 久憲
本社:岐阜県飛騨市古川町壱之町7-7
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