アリピン株式会社( AlleyPin ) 、シリーズ A ラウンドで 250 万米ドルを調達 ! 医療機関のデジタルトランスフォーメーションを推進し、グローバル展開へ
デジタルイノベーションソリューションを通してクリニックの競争力を強化。休診時間中も継続的なサービス提供を実現、医療従事者と患者の信頼関係を最優先に
台湾の革新的な医療 DX スタートアップ、アリピン株式会社(以下「 AlleyPin 」)は、2024 年 10 月にシリーズ A ラウンドで 250 万米ドル( 約 3 億 7,530 万円 )を調達しました。11 月末に開催された初のメディア発表会では、同社の製品イノベーション、現在の市場導入状況、将来の発展計画、そして国際市場戦略について発表しました。
「 人 」を中心に据えた企業理念を掲げる AlleyPin は、スマート医療技術を活用した医療 DX ソリューションを提供し、医療機関のデジタルトランスフォーメーションを支援することで、医療機関の運営効率を向上させることに加え、患者の満足度と信頼を高め、患者様との長期的な関係を築くことに取り組んでいます。
今回の資金調達を契機に、AlleyPin は事業拡大の新たなフェーズに入りました。今後は特に日本市場の開拓に注力し、調達資金を市場開発、製品研究開発、多様な人材の採用に活用し、アジア地域のスマート医療の発展を推進しつつ、国際化を目指します。
AlleyPin、250 万米ドルの資金調達を完了し、国際スマート医療市場への進出を加速
2024 年 10 月、AlleyPin はシリーズ A ラウンドでの資金調達を正式に発表しました。本ラウンドでは、基石創投( Cornerstone Ventures )がリードし、CDIB Cross Border Innovation Fund II LP( 中華開発跨境創新基金、開発創新管顧および日本の Cool Japan Fund が共同管理 )、AVA エンジェル投資( AVA Angels )、凱威創投( Kyber Capital )、上游創投( Uphill Ventures )などの投資家から総額 250 万米ドルを調達しました。
基石創投のマネージングパートナーである林子樸氏は、次のように述べています。
「AlleyPin の医療デジタル化分野でのポテンシャルは非常に高く、特に同社が持つ革新的な技術の応用力と、クリニックの実際のニーズに対する深い理解は、スマート医療を現場に浸透させる上で重要な役割を果たすと確信しています。」
現在、AlleyPin は台湾で 1,200 以上のクリニックに導入され、患者管理プロセスの最適化を実現しています。この支援は歯科、内科、美容医療などの多様な診療科目を網羅しており、5,000 名以上の医師との連携を通じて、累計 4,000 万人以上の患者にサービスを提供してきました。
最近では、日本市場でも初期の成功を収めています。チームと現地パートナーである Ambii および MedrockSEO の協力により、わずか 2 か月間で 20 以上のクリニックが AlleyPin のソリューションを導入し、さらに 50 以上のクリニックが現在交渉中または試用中です。これにより、日本市場における AlleyPin のソリューションへの高い関心が裏付けられています。
AlleyPin の共同創業者兼 CEO である Ethan Chou( 周翊軒 )氏は、次のように述べています。
「日本と台湾は両方とも全民健康保険に似たシステムを持ち、診察プロセス、運営、経営方法が非常に似ています。私たちの医療 DX ソリューションが日本市場に進出して以来、現地の医療機関から高い評価を受けています。このため、日本を海外市場進出の第一歩と位置付けました。今回調達した資金は主に日本市場の開拓、製品の研究開発、多様な人材の採用に充てる予定です。また、私たちは台日間の産業協力を積極的に推進しており、現地のパートナーの支援を受けながら、電子処方箋、多言語問診、EMR( 電子カルテ )システムの統合を計画しています。これにより、台湾の患者が日本で診察を受ける際の言語や手続き上の障壁を解消します。さらに、患者の許可を得て病歴や投薬記録を日本の医師と共有することで、より正確な診察と投薬を支援します。」
技術でクリニックの効率を向上させ、医療体験を改善、医療従事者が治療提供に専念できる環境を実現
世界保健機関( WHO )の調査によると、職業的倦怠感、人材不足による高い空席率、人口構造の変化などの要因から、2030 年までに世界で 1,000 万人の医療従事者が不足すると予測されています。また、コモンウェルス財団( Commonwealth Fund )の研究では、先進国の医師の 90% が、仕事の負担やワークライフバランスに不満を抱えていることが示されています。これらの課題に対応するため、医療機関はテクノロジーを活用して行政業務の効率を向上させ、医療提供をより効果的に行う必要があります。
AlleyPin の共同創業者兼 COO である Kenneth Lo( 羅偉誠 )氏は、次のように述べています。
「 デジタル化の波と患者ニーズの変化に伴い、AlleyPin は医療機関の DX を支援するサービスプロバイダーとして、『 ワンストップ 』のデジタルサポートを提供しています。これにより、クリニックがスムーズにデジタル化を進め、運営効率を高めることが可能になります。その結果、医療従事者の負担を軽減し、医療業務が本来の『 人 』を中心としたサービスに立ち戻ることを目指しています。同時に、デジタルツールを通じて良質な医療体験を提供し、患者との距離を縮め、医師と患者の関係を強化するとともに、クリニックの競争力を向上させます。」
クリニックの競争力を強化:予約件数 30% 増加、再診率 70% 達成、休診時間中もサービス提供を実現
AlleyPin は、デジタルイノベーションソリューションを通じてクリニックの競争力向上を支援しています。同社のコア製品「 1.Talk ( ワン・トーク ) 」は、医療機関と患者の関係管理( PRM )システムとして、健康保険予約、自費予約、予約リマインダー、診療後の再診フォローアップといった機能を統合し、クリニックの運営プロセスを効率化します。
内部データによると、このシステムを導入したクリニックでは再診率が 72% に達し、患者からの推薦率も 88% に上っています。また、「 1.Talk 」は 2024 年の日本グッドデザイン賞( Good Design Award )を受賞し、国際的に認められた革新的な製品となりました。
導入事例として、新明クリニックの院長である謝天仁医師は次のように述べています。
「『 1.Talk 』を導入してから、毎月 300 〜 400 人の慢性疾患患者に対する SMS や電話での連絡コストと時間を削減できました。その結果、患者の健康ニーズにより集中できるようになり、クリニックの運営効率と患者満足度が大幅に向上しました。」
AlleyPin はクリニックの日常運営効率の最適化に加え、患者の利便性向上にも注力しています。その一環として、「 PinMed 」を通じてオンライン予約や相談サービスを提供しています。データによれば、「 PinMed 」を導入し、「 Reserve with Google 」機能を有効化したクリニックでは、初診件数が 8 倍に増加し、総予約件数が32%増加しました。また、直近 30 日間のデータでは、「 PinMed 」と「 1.Talk 」を通じたオンライン予約が総予約数の 37% を占め、そのうち 40% がクリニックの休診時間中に発生していることが分かりました。この結果は、営業時間外におけるデジタル予約サービスの需要を裏付けています。
さらに、2024 年 7 月に「 Reserve with Google 」機能をリリースした後、「 PinMed 」は台湾と日本の市場において、全診療科を対象にこの機能をサポートする唯一のブランドとなり、患者が Google Maps を通じて直接オンライン予約を完了できるようになりました。
現代の医療機関が専門化・精密化に向かう傾向を踏まえ、AlleyPin の「 医療ブランドコンサルティングサービス 」は、デジタル医療ブランドの運営支援を提供しています。このサービスには、医療ブランドマーケティング、ソーシャルメディア運営、SEO 最適化、データ分析などの専門リソースが含まれ、医療機関や医師が患者に寄り添う専門的なブランドイメージを構築できるよう支援しています。
現在、このサービスは 100 人以上の専門医と協力し、競争の激しい医療市場での影響力構築をサポートしています。これにより、患者との距離を縮め、信頼関係を強化することを目指しています。
アリピン株式会社( AlleyPin Co.,Ltd )について
AlleyPin は 2017 年設立、医療分野に特化した台湾の MedTech サービスプロバイダーです。弊社の PRM システム- 1.Talk ( ワン・トーク ) は台湾で LINE 公式アカウントの『 ゴールドパートナー 』認定も受けています。顧客は內科、歯科、美容医療など、さまざまな診療科にわたり、 1,200 以上のクリニックでの導入実績があります。
AlleyPin は、『 良好な医療と患者の関係を築く 』ことをビジョンとしています。マーケティングによる顧客獲得から運営最適化まで一貫したサービスを提供し、医療機関のデジタルトランスフォーメーションを推進して、医療と患者の距離を縮めることに努めています。
お問い合わせ
AlleyPin 公式サイト|https://www.alleypin.co.jp/jp
AlleyPin Japan LINE 公式アカウント|@alleypinjp
Email でお問い合わせ|jpteam@alleypin.com
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