外国人と接点が“ほぼない”現場で意識変化——運送会社で、外国人採用の前に“現場の意識”を整える参加型研修を実施
特定技能制度で対象追加された運送業界において、現場の認識整理とコミュニケーション体験を通じた“受け入れ土壌づくり”を実施
外国人材の採用・定着支援を行う株式会社barca(所在地:大阪府大阪市、代表取締役:末光フェレイラ伊芙季、以下「barca」)は、合同サービス配送有限会社(本社:大阪府大阪市、以下「合同サービス配送」)の2026年度 経営指針発表会にて、外国人材の受け入れを見据えた社内研修を実施いたしました。本研修は、外国人採用に関する制度説明を行うものではなく、現場における認識や前提に気づくことを目的とした参加型プログラムとして実施されました。

■ 物流業界を取り巻く背景
物流業界では、ドライバー不足や高齢化、2024年問題への対応などを背景に、人材確保が大きな課題となっています。国土交通省の試算では、2030年度に輸送能力が約34%不足する可能性が示されており、運送業界全体で持続的な人材確保や業務改善が求められています。
こうした状況を受け、2024年にはトラック運送業分野においても特定技能制度の対象追加が行われ、外国人材の受け入れに対する関心が高まりつつあります。

■ 背景:採用強化の中で見えてきた“次の課題”
合同サービス配送においては、採用LPの制作やSNS発信などを通じた採用広報の強化に加え、若年層アルバイト採用などにも積極的に取り組んできました。
一方で、外国人材の採用については、社内において具体的なイメージや経験が十分に蓄積されておらず、いきなり社員として受け入れることに対しては心理的・実務的なハードルが存在している状況です。
こうした背景を踏まえ、本取り組みでは、外国人材の受け入れを検討する前段階として、現場における認識や前提を整理し、組織としての受け入れ土壌を整える機会が求められていました。
■ 取り組み:外国人の前に「自分たちの前提」に向き合う
本研修では、「外国人採用」というテーマから入るのではなく、まず参加者自身が「運送業」に対してどのようなイメージを持っているかを言語化するワークからスタートしました。
そのうえで、これまでの経験や周囲の環境によって形成された認識を整理し、「人手不足」という課題の背景にある“人が育ちにくい構造”について現場視点で考察しました。
具体的には、教える時間の不足や伝え方のばらつき、暗黙知の多さといった日常的な課題を共有し、「人がいない」という外的要因だけでなく、「人が育ちにくい状態」が存在していることへの理解を深めました。

■ 体験:外国人と“伝わらない”を実感する
後半では、NPO法人DeepPeopleの協力のもと、留学生3名がコミュニケーションサポートとして参加しました。
やさしい日本語を活用したクイズやワークを通じて、「ちゃんとやって(曖昧な表現)」「指示の前に作業しないで(二重否定)」といった日常的に使われる日本語が意図通りに伝わらない場面を体験し、参加者は自身の伝え方を見直すきっかけを得ました。また、研修後の懇親会では、参加した留学生と自然に会話を交わす様子も見られ、外国人とのコミュニケーションをより身近に感じる機会となりました。
■ 研修後アンケートから見えた変化
研修後に実施したアンケートでは、参加者の多くが、これまで仕事やプライベートにおいて外国人と接する機会が少なかったことがわかりました。

研修を通して実際に対話や体験を通じて外国人と接することで、「まずは知ってみたい」「理解してみたい」という前向きな変化が見られた一方、不安を感じている参加者も一定数存在しており、今後は単発の研修だけでなく、継続的な対話や受け入れ設計の重要性も示唆される結果となりました。
■ 参加者の声
・「日本人・外国人で文化や言葉の違いはあれど、仕事に対しての意欲は同じだと感じた」
・「やさしい日本語を使うことは、外国人向けだけでなく、新人教育や若い世代へ指導する際にも大切だと思った」
・「’’伝わらない原因は相手ではなく、自分の伝え方だ’’ということが、日々の業務でも活かせる考え方だと思った」
・「日々の業務の中で’’なんで理解できないんだ’’と感じる事が多くあったが、相手の立場になって考えられるようにしたい」
■ 合同サービス配送 代表取締役 樋谷羽津美様 コメント

今回、この「外国人」というテーマを入れたのは、これからの会社のあり方を考えたときに、避けて通れないテーマだと感じていたからです。 今後採用強化し、更に多くの方が働ける会社にしていきたいと考えています。日本の人口が減少していく中で、 これまでと同じやり方だけではなく、いろんな価値観や背景を持った人たちと、一緒に働いていくことが大事になってくると思っています。 言葉や文化の違いもあって、難しさや不安を感じる部分もありますが、それを「できない理由」にするのではなく、 どうしていくかを考えることが大事だと考え、この研修を実施しました。
今回の研修を通して改めて感じたのは、外国人採用は単なる人手不足対策ではなく、これからの組織づくりそのものだということです。合同サービス配送では現在、経営戦略の中で「外国人雇用など多様で柔軟な働き方の環境整備」や、「異文化理解を深めながら海外とのつながりをつくること」を具体策として進めています。
今回の研修では、制度を学ぶ前に、まず自分たちの“伝え方”や“受け入れる姿勢”を見つめ直す大切な機会になりました。これからも、「期待される社員像」や助け合いの精神を土台に、国籍や文化の違いを越えて、一緒に成長できる仲間づくりを進めていきたいと考えています。
■ まとめ:外国人採用は“組織づくり”である
今回の研修を通じて、外国人採用は単なる人材確保ではなく、いまの組織の在り方やコミュニケーションを見直す機会であるという認識が共有されました。
barcaでは今後も、外国人材の受け入れにおける「定着」や「組織づくり」「受入れ体制づくり」に焦点を当てた支援を行ってまいります。
■ 同様の研修・ご相談について
外国人採用に向けた意識づくりや、現場での受け入れ体制に関するご相談を承っております。
ご興味のある企業様はお気軽にお問い合わせください。
(お問い合わせ先: info@barca-j.com )
■ 会社概要
barcaは今後も、外国人材の採用から定着までを一貫して支援し、企業と外国人材双方にとって持続可能な雇用環境づくりに貢献してまいります。セミナーや研修の開催に加え、個別相談や伴走支援も行い、地域企業の人材課題解決をサポートしてまいります。
企業名:株式会社barca (バルカ)
設立日:令和3年11月1日
代 表:末光 伊芙季
所在地:大阪府大阪市北区梅田一丁目11−4 大阪駅前第4ビル9階923
理 念: 「個の存在価値を最大化させる」
1人1人の存在価値は、国籍や言語、人種や文化の違いによってユニークに形成され、そして柔軟にカタ
チを変化させながら社会に存在している。 多様でユニークな個の存在は、疎外されるものではなく、embrace(包容)されるものであるはず 。 その価値を最大化させることが私たちの役割です。
有料職業紹介事業許可番号:44-ユ-300207
登録支援機関登録番号:25登-011930
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