大阪・関西万博のスペイン館、来場者数100万人を突破 開幕からわずか56日で達成
2025年の大阪・関西万博に出展しているスペイン館は、6月7日(土)に100万人目の来場者を迎えました。記念すべき100万人目となったのは、東京からお越しのイトウ様ご夫妻です。
当初の来場者予測は4月13日の開幕から10月13日までの6ヶ月間で約280万人とされていましたが、開幕からわずか2か月足らずで当初予測の35%以上を達成するという、予想を大きく上回るペースです。

この数字は、建築デザイン、展示内容、そして食の魅力が、日本のSNS上で日々話題となっていることを反映しています。
館内では、サグラダ・ファミリアのセラミックも手がける工房によるセラミックが使われており、色のグラデーションが美しい大階段は、夕陽が映る浜辺を思わせる風景を演出します。写真映えするこの階段は、来場者に人気の撮影スポットのひとつです。
また、6月2日には、スペイン館内で撮影された子どもの写真が、万博の公式Instagramアカウントで「ベストフォト」に選ばれました。

大阪・関西万博におけるスペイン館は、16世紀にアジアからアメリカへの往復航路を可能にした海流「黒潮」をテーマにしています。
この海流によって、マニラとアカプルコを250年間にわたり結んだ交易路「マニラ・ガレオン貿易」が築かれました。
訪問者は「太陽の広場(Plaza del Sol)」と呼ばれるエリアから館内に入り、そこではスペインの現代アーティストによる映像作品が大画面で上映されています。また、すでに大好評の迫力あるフラメンコをはじめスペインから参加するアーティストによる600回を超えるパフォーマンスが繰り広げられます。
展示エリアでは、来場者が海流や、スペインのブルーエコノミー(海洋経済)の豊かさ、そしてカナリア諸島における藻類を活用したバイオ燃料・化粧品・食品の生産に関する研究について学べる没入型空間としてデザインされています。
風力発電のセクションでは、ドン・キホーテの名場面を想起させる風車のホログラムが映し出されます。
また、展示では、1609年の千葉県御宿沖でのスペイン船「サン・フランシスコ号」乗組員救出や、1613年の支倉常長によるメキシコ、キューバ、スペイン、バチカンへの渡航など、スペインと日本の歴史的交流において、黒潮と海の果たした役割も紹介されています。
スペインの水中文化遺産に関する課題は、パコ・ロカの漫画『黒い白鳥の財宝』の一連のコマと、その作品を原作としアレハンドロ・アメナーバルが監督したテレビシリーズの場面が、軽快かつわかりやすく説明しています。
展示の最後にはスペインの海辺を彷彿とさせる黄色い空間へと来場者が導かれ、多くの時間、多くの人たちを結んだスペインの観光絵はがきが現代のSNSの投稿(ポスト)と重ね合わされながら紹介されています。
館内のレストランではスペイン17の自治州とセウタおよびメリリャの味を一度に楽しめる、18種類のタパスコースを提供。味覚を通じてスペイン全土を旅する体験ができます。
スペイン館および大阪・関西万博におけるスペインの展示活動は、国際博覧会におけるスペインの出展を統括する公的機関「アクシオン・クルトゥラル・エスパニョーラ(AC/E)」が主催しています。
建築と展示設計は、2023年にAC/Eが実施した公開コンペにより選ばれた建築・デザイン事務所であるモンテネグロ、エノルメ・スタジオ、スマート&グリーン・デザインが担当しています。
大阪・関西万博 スペインパビリオン 広報担当 090-7654-6058
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