Niantic SpatialとSnapが戦略的パートナーシップを締結

現実世界に適した次世代マップを、ARとAIの未来のために共同構築へ

Niantic Spatial

Niantic Spatial Inc. と Snap Inc. は、ARグラスやAIエージェントが現実世界を理解・ナビゲート・インタラクトするための次世代マップを共同構築するため、複数年にわたる戦略的パートナーシップを締結しました。また、Snapは地理空間AIスタートアップであるNiantic Spatial Inc. に対して追加の資金投資を行います。

現実世界に適したAR体験を: 
Niantic SpatialのVPS(Visual Positioning System)を活用することで、数百万の実在ロケーションにARコンテンツをセンチメートル精度で配置できるようになります。これらの体験はSnapchatやSpectaclesを通じて楽しむことができます。

次世代マップの拡張:
Snapchatユーザーや開発者は、新たなロケーションのスキャンと地図拡張を行うことができるようになり、AR体験を提供できる場所がさらに広がります。

空間インテリジェンスの進化:
この共有されるマップは、現実世界を理解しインタラクトするための新しい能力を提供します。


今年後半には、Niantic Spatialのスキャン技術とVPSがLens Studio・Snapchat・Spectaclesへと統合される予定です。これにより、40万人のAR開発者が数百万の場所で新しいデジタル体験を創出できるようになり、9億人のSnapchatユーザーがそれらを体験し、マップ拡張に参加できるようになります。

Niantic Spatial CEOのジョン・ハンケは次のように述べています:

「私たちが目指すのは、人とマシンが現実空間を理解・移動・関与するための空間インテリジェンスの構築です。Snapと共に、ARグラスから物理世界のAIエージェントまで支える技術の土台として、空間コンピューティングに投資できることを誇りに思います。」

Snap CEOで共同創業者のエヴァン・シュピーゲル氏も次のように語っています:

「デジタル体験が物理世界と自然に統合され、より人間中心のコンピューティング体験が可能になると信じています。Niantic Spatialとの協業により、開発者がこれまでにない直感的かつ没入的で、現実とつながる体験を創出できると確信しています。」


地図の構築に加えて、Niantic Spatial の Visual Positioning System(VPS)とスキャン技術は、

開発者が現実世界と意味のあるかたちで、かつ持続的に結びついたSnapのARレンズ(Lens)を構築することを可能にします。

SnapのARレンズでは、開発者は数百万の実世界のロケーションに対して、AR体験をセンチメートル単位の精度でアンカー(固定)することができます。これは単にカメラビューにエフェクトを重ねるという意味ではなく、その体験が本当に現実世界の中に存在するということを意味します。たとえば、都市の広場でバーチャルコンサートが始まったり、特定の公園のベンチに近づいたときだけポータルが開くようなレンズを作成することも可能になります。VPSはそれを実現し、複数の人が同じ場所・同じ時間に、同じAR体験を共有することを可能にします。これは、公共空間を創造性のキャンバスへと変えるための、非常に強力な新しいツールです。

AI主導の体験においては、VPSが空間インテリジェンスを解放し、AIエージェントが現実世界を理解できるようにします。これは、常時オンのローカライゼーション、精密なナビゲーション、周囲環境に対する文脈的認識をAIに提供することで実現します。その結果、AIはGPSシステムというよりも人間のように世界を認識し、思考する力を持つことができるようになります。

従来のナビゲーションツールとは異なり、AIコンパニオンは、単に場所を認識するだけでなく、その場所の特性、たとえば最も心地よいベンチ、日当たりの良い歩道、隠れた中庭などを理解できるようになります。

それによって、私たちは世界をただ「移動する」のではなく、「体験する」ことができるようになります。

Niantic Spatial Inc. は、2024年5月にジョン・ハンケのリーダーシップのもと独立し、地理空間AI分野でのさらなる加速と拡張を可能にしました。

Snapからの投資に加えて、すでに2億5,000万ドルの資金調達も完了しています。

Niantic Spatialについて

Niantic Spatial は、地理空間AIの分野で先駆的な取り組みを行っており、人と機械が物理空間をまったく新しい方法で認識し、理解できるテクノロジーを開発しています。

私たちのコア技術は、第3世代デジタルマップを基盤に構築されており、Visual Positioning System(VPS)によって、現実の空間でセンチメートル単位の高精度な位置特定を実現しています。

さらに現在は、Large Geospatial Model(LGM)の開発に取り組んでおり、現実世界の地理空間を、意味的に豊かで一貫性のあるかたちでAIが理解できるようにする、新しいモデルの構築を目指しています。

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会社概要

URL
https://www.nianticspatial.com/
業種
情報通信
本社所在地
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電話番号
-
代表者名
村井説人
上場
未上場
資本金
-
設立
2025年04月