ニューマチックケーソン工法の自動運転に関する実証実験を実施
衝突防止・障害物回避と6時間の長時間運転を達成
オリエンタル白石株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:照井 満、以下「オリエンタル白石」)は、株式会社DeepX(本社:東京都文京区、代表取締役:冨山 翔司、以下「DeepX」)と共同で研究開発を進めているニューマチックケーソン工法(注1)の自動運転開発において、実際の施工現場で「ケーソンショベルの自動運転システムに関する実証実験(以下「本実証実験」)」を実施しました。
本実証実験では、監視員配置のもと、衝突防止機能・障害物回避の動作の確認と1日の稼働時間に相当する6時間の長時間連続自動運転を達成いたしました。
今後は本実証実験の結果を踏まえ、自動運転システムを複数現場へ段階的な導入に向け取り組みを進めるとともに、ニューマチックケーソン工法の完全自動化に向け、排土設備の自動化を含めた開発を進めて参ります。

実施の背景
建設業は50歳以上の労働者が全労働者の50%以上となる(注2)など、業界として高齢化が進行しており、働き手不足が大きな課題の一つとなっています。その解消のため、近年、省人化や自動化を推進する動きが強くなっています。その中でも、デジタルツイン技術(注3)を活用したICT施工や建設機械の自動運転は、省人化や自動化、安全性の向上につながり、建設業の大きな課題を緩和・解消しうるとして期待されています。オリエンタル白石は、DeepXと共同でケーソンショベルの自動運転開発に取り組んでおり(注4)、今回その自動運転システムを用い、実際の施工現場で機能検証をするため本実証実験を行いました。
実施概要
本実証実験は、掘削面積の小さい橋梁基礎の施工現場で、ニューマチックケーソン下部の地下作業空間に設置された3台のケーソンショベルによる「衝突防止機能・障害物回避の動作」と「3台同時・6時間連続自動運転」を確認しました。
具体的には以下の検証を行いました。
1.衝突防止機能・障害物回避の動作
狭隘な空間に設置された3台のケーソンショベルに自動運転中の衝突リスクが生じた際、ケーソンショベルを自動停止させる機能が正常に動作すること、および作業空間の天井に設置された棚などの備品を障害物として設定した状態で自動運転を実施し、障害物への接近時に自動で回避する機能が正常に動作することを確認しました。

2.3台同時・6時間連続自動運転の達成
実際の施工現場にて3台のケーソンショベルを同時に自動運転させる実験を実施しました。この実験では監視員配置のもと、1日の作業時間相当である6時間強の連続稼働を達成することができました。
上記1の機能もあり、本実証実験での稼動中には衝突などの重大な事故が発生することなく実験を完了しております。
【実際の自動運転の様子】
今後の展開
ニューマチックケーソン工法の土運搬作業に関する自動運転システムは、本実証実験結果などを踏まえ、生産性向上のための開発や、安全性と運用方法について対策を講じつつ、複数現場への段階的な導入を進めて参ります。
また、ニューマチックケーソン工法の完全自動化に向け、排土設備の自動化を含めた開発を進めることで、現場の安全性・生産性の更なる向上を目指します。
(注1)地上で鉄筋コンクリート製の躯体を構築し、躯体下部に設けた作業室に地下水圧に見合った圧縮空気を送り込むことで地下水の侵入をふせぎながら、掘削・排土し、躯体を沈下させることで地下構造物を製作する工法(詳細はニューマチックケーソン工法よりご確認ください)
(注2)「労働力調査(2024年)」(総務省)
(注3)現実世界の物理的な環境・物体・プロセスから収集したデータを活用し、仮想空間上に「双子」のように精巧なモデルを再現する技術
(注4)過去の開発実績(https://www.orsc.co.jp/toppickup/tec2407_01.html)
株式会社DeepXについて
株式会社DeepXは、「あらゆる機械を自動化し、世界の生産現場を革新する」というミッションを掲げて活動する、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップです。多くの産業で問題となる労働力不足、熟練作業者不足、過酷作業等の現場の課題の解決を目指し、AIをはじめとするさまざまな技術を駆使し、あらゆる機械を自動化し、幅広い作業の自動化を推進してまいります。
【会社情報】
本社所在地 東京都文京区湯島三丁目21番4号第一三倉ビル3階
設立 2016年4月22日
代表者 代表取締役 冨山翔司
事業内容 機械自動化や現場作業自動化の支援、AI技術を活用した事業開発、ソフトウェア開発、R&D
URL https://www.deepx.co.jp/ja/
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