『病院が地域に飛び出した!』まちに活気と健康を。運動器ケアしまだ病院【大阪府羽曳野市】が藤井寺駅前の商店街に「はぁとふる地域予防ラボ」を開設
運動器ケアしまだ病院は、商店街・大学・地域情報アプリと連携し、商店街に「はぁとふる地域予防ラボ」を開設しました。病院を飛び出し、まちに「動く・話す・気づく」場をつくる、地域共創型の予防医療モデルです。



なぜ病院が外に出て活動を実施するのか?
2026年度診療報酬改定が示すように、多くの医療機関は収入が増えても利益が確保しにくい「増収減益」という厳しい経営環境に直面しています。また、羽曳野市・藤井寺市では高齢化率が約30%に達しており、今後も医療・介護ニーズのさらなる増加が見込まれます。一方で、2040年には全国で約69万人の介護職員が不足すると推計されており、人材確保は地域医療・介護における大きな課題となっています。
こうした状況の中で、これまでのように「人を増やす」ことだけでは課題解決が難しい時代を迎えています。だからこそ求められるのは、医療機関だけで完結するのではなく、行政、企業、教育機関、地域団体、そして住民の皆さんと手を取り合いながら、地域全体で健康づくりと予防に取り組む新たな仕組みづくりが必要と考えたからです。
「人を増やせない中で、いかに地域とつながるか」――。
その問いに対する一つの答えとして、私たちは新たな挑戦をスタートしました。地域の力を結び、誰もが健康でいきいきと暮らし続けられるまちづくりへ。その取り組みが、今、動き出します。
「この取り組みが届く人たちは」――。
膝の痛みを抱えながら「病院に行くほどでもない」と外出を控えていた70代女性が、商店街でたまたまラボに立ち寄り体を動かした。その後「ちゃんと診てもらおう」と来院するきっかけになった——地域予防ラボが生み出したい変化は、こういう小さな一歩の積み重ねです。
来街者の減少に悩む商店主にとっても、「健康目的で人が集まる場所」は新たな集客の核になります。患者・住民・商店主、それぞれの課題をひとつの「場」で同時に解決します。
はぁとふる地域予防ラボとは

四天王寺大学が藤井寺一番街商店街内に設置する地域連携拠点「エリアデザイン・ラボ」を活用し、月1回数時間程度の出入り自由な交流の場を開設します。医療行為や数値による評価を目的とするのではなく、地域の皆さまが気軽に立ち寄り、「気づき」と「会話」を通じて健康や暮らしについて考えるきっかけづくりを目指します。
また、運動器ケアしまだ病院1階で開設している「はぁとふる保健室」をラボにて出張開催。週1回、病院スタッフがラボに常駐し、地域の困りごとを聞く。商店街での買い物や散歩の途中にふらりと立ち寄り、少し体を動かし、誰かと会話を交わす。そんな日常の延長線上に、自然と予防や健康づくりにつながる接点を生み出します。地域・学生・医療機関がゆるやかにつながりながら、誰もが参加しやすい新しい地域予防のかたちを育んでいきます。
CiPPoアプリ連携とは

CiPPo(シッポ)は、2023年のマイナポータルハッカソンにおいてデジタル大臣大賞を受賞した地域情報プラットフォームです。現在、全国約60地域で展開されており、羽曳野・藤井寺エリアでは約4,000人のユーザー・SNSフォロワーを有する地域密着型の情報基盤として成長を続けています。運動器ケア しまだ病院は、CiPPoの共同運営者として参画し、地域住民と医療をつなぐ新たな情報発信の仕組みづくりを進めています。
具体的には、健康講座やリハビリ教室などの開催情報をプッシュ通知で配信するほか、「地域予防ラボ」の開催告知や活動レポートの発信を通じて、地域住民の健康意識向上と参加促進を図ります。
さらに、地域加盟店と連携した職員向け優待サービス(福利厚生パス)への展開など、地域経済の活性化にも寄与する取り組みを今後進めていきます。医療機関が地域情報プラットフォームの運営に関わることで、健康づくりの情報をより身近なものとし、住民・商店街・大学・医療機関をつなぐ新たな地域共創モデルの構築を目指します。
また、CiPPoの普及促進にも積極的に取り組み、デジタルとリアルの双方から地域のつながりを支える仕組みづくりを推進していきます。
はぁとふる地域予防ラボ・第1回目
四天王寺大学経営学部のご協力のもと、第1回目となる「はぁとふる地域予防ラボ」を開催しました。

開催日:令和8年7月23日(木)
開催場所:四天王寺大学エリアデザイン・ラボ
参加費:無料(定員10名)
講師:乾 友紀子
アーティスティックスイミング元日本代表選手。オリンピック3大会連続出場(ロンドン・リオ・東京)。2016年リオデジャネイロオリンピック デュエット・チーム銅メダル。世界選手権2大会連続金メダル。運動器ケアしまだ病院 Eudynamics ヴィゴラススタッフ。

当日の様子(参加者10名)








参加者アンケート結果

役割分担と連携体制
本事業は、病院だけで抱え込むのではなく、関係する四者がそれぞれの強みを持ち寄る共同モデル。

院長コメント
病院は、地域の皆さんに支えていただいて、はじめて成り立つ存在です。だからこそ私たちも、地域に出ていきたいと考えてきました。商店街で顔を合わせ、話をし、一緒に体を動かす。一見すると当たり前のことかもしれませんが、そうした日常の積み重ねこそが、医療の最も大切な入口だと私は信じています。「困ったときに来てください」ではなく、「元気なうちから、ともに歩む」。地域予防ラボは、その思いを形にした場です。
「その人がその人らしく生きる」ことを支える――それが私たちの使命です。私たちの医療は、診察室の中だけにとどまりません。このまち全体が、私たちの医療の場だと考えています。

担当者コメント

「動いて治す」これは、私たちしまだ病院が大切にしてきた医療の信念です。でも、その言葉は病院の中だけで叫んでいても、本当に届けたい人には届きません。
商店街で誰かと立ち止まり、大学生と笑い合い、ご近所の方と一緒に体を動かす。そういう日常の小さな積み重ねが、いつか誰かの人生を変える。私はそのことを、本気で信じています。
藤井寺・羽曳野のまちそのものを、「動くことが楽しい場所」「健康になれる場所」にしたい。地域予防ラボとCiPPoとの連携は、その夢に向けた第一歩です。一緒にまちを元気にしていきましょう。
しまだ共創チームとは

主な役割と活動内容
現場と経営、そして地域をつなぐ架け橋として、主に以下の活動に取り組んでいます。
《現場起点の課題解決》
定期的な現場ラウンドやスタッフとの対話を通じ、部署を横断する課題の把握と解決を推進します。
《方針の浸透》
院長方針を現場へ浸透させ、具体的な施策として具現化します。
《地域・外部連携》
自治体や地域機関との連携窓口となり、院外イベントや患者会の統括、病院の価値発信(広報)を強化します。
《プロジェクト推進》
年度重点計画の達成に向けたプロジェクトの立ち上げや管理、新規施策の意思決定支援を担います。
しまだ共創チームは、対話と協働を通じて、地域に根ざしたより良い医療・サービスを提供できるよう活動しています。

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