2032年以降の卒FIT後の売電収入見通し試算支援サービスの開始について
概要
電力・再エネ関連コンサルティング・インサイト提供に強みを持つ株式会社Beyond Next Energy(東京都港区、代表取締役:山口浩一、以下「BNE」)はこの度、発電事業者様向けに2032年以降の卒FIT後の売電収入見通し試算支援サービスを開始しました。
背景
2012年から太陽光や風力発電など再生可能エネルギーで発電した電気を電力会社が20年間固定価格で買い取るいわゆるフィード・イン・タリフ制度(以下FIT)が導入されました。FIT制度導入の初期は買い取り価格が40円/kWhと高く設定されていたこと等から国内で特に太陽光発電が一気に拡大する契機となりましたが、20年後にあたる2032年から順次期限が到来し、電力会社による固定価格での買い取りが終了します(=卒FIT)。2032から2033年だけで、太陽光発電を中心に約7GW規模の卒FIT案件が出てくる見通しです。
FIT再エネ発電所を保有する発電事業者様がとりうる選択肢
電力会社による固定価格に買い取りが終了した場合、FIT再エネ発電所を保有する事業者様の対応としては以下の選択肢があります。
・現状のまま売電継続し、JEPXの卸電力市場への売電や小売電気事業者等への売電、最終需要家へのコーポレートPPAでの環境価値の提供
・追加投資(リパワリングや蓄電池の設置)を行った上で、JEPXの卸電力市場への売電(アービトラージを含む)に加えて需給調整市場や容量市場への参加、小売電気事業者等への売電、最終需要家へのコーポレートPPAでの環境価値の提供 等
・他社への売却
・発電所の廃止
卒FIT後の売電収入見通し試算における「30分単位」の予測値の有用性
上記のどの選択肢をとるかの判断に際しては、FIT期間終了後の売電収入の試算が必要であり、そのためには将来の卸電力市場価格予測値が必要です。弊社では、この「将来の卸電力市場価格予測値」を「30分単位」でご提供いたします。
将来の売電収入の試算だけであれば、30分単位ではない(月平均などの)市場価格予測値でも行うことができますが、例えば、蓄電池を追加設置した際の検討を行う場合、JEPXの卸電力市場でのアービトラージ収入の想定等を行うためには「30分単位」の卸電力市場価格予測値が必須となります。また、その後の小売電気事業者等への売電、最終需要家へのコーポレートPPAでの環境価値の提供の交渉・協議をする場合も、根拠に基づいて価格の交渉・決定を行うことが可能となります。
弊社の「卒FIT後の売電収入見通し試算支援サービス」の内容
弊社では、卒FIT後の売電収入見通しを試算するための以下のサービスをご用意しております。ご関心をお持ちの発電事業者様からのお問合せをお待ちしております。
① FIT期間終了後十数年にわたる(原則2050年まで。それ以降が必要な場合はご相談)長期電力市場価格予測(30分単位)のご提供(沖縄を除く全国9エリアが対象)
(価格)1エリアあたり120万円(税抜)
② 上記価格予測値を用いた個別発電所ごとの将来の売電収入見通し(蓄電池を設置した場合のアービトラージ収入、需給調整市場、容量市場からの収入含む)(原則2050年まで。それ以降が必要な場合はご相談)
(価格)お客様のニーズに基づきご相談
以 上
<別紙>長期卸電力市場価格予測の手法
電力市場価格の決定メカニズムである「メリットオーダーモデル」を用いて将来の電力市場価格を予測しますが、単純に限界費用の安い電源から並べるメリットオーダー(注)ではなく、出力調整の困難なベース電源(原子力等)や周波数維持に必要な火力の最低出力をマストラン電源として扱う他、エリア間連系線の流入・流出も考慮した実態に近いモデルを採用いたします。電力広域的運営推進機関(広域機関)が示している長期電力需要予測や、各エリアの電源稼働状況に加え、今後のCO2対策費も反映した30分ごとの市場価格予測をお示しいたします。予測データは1年ごとに更新いたします。
本サービスは、単なる過去の傾向から推計した予測データではなく、根拠ある需要予測、電源見通し、限界価格想定に基づき、実際の価格決定メカニズムと同じ仕組みで算出した予測データであり、将来の売電収入予測を作成する上で説得力あるデータとなるものと自負しております。
注:メリットオーダーモデル:発電所を限界費用(1kWhあたりの追加発電にかかるコスト)の安い順に並べて、需要に応じて順番に稼働させるモデル。例えば、風力や太陽光は燃料費ゼロなので限界費用が低く、優先的に稼働。需要が増えると、燃料費のより高い石炭火力・LNG火力などが順次稼働。

お問い合わせ先
・電話:03-5843-8695(代表)
・メール:contact@beyondnextenergy.co.jp
【会社概要】
会社名:株式会社Beyond Next Energy
代表者:代表取締役 山口 浩一
所在地:東京都港区新橋3-9-10 2階
設 立:2020年5月
資本金:10,000,000円
事業内容
・電力・再生可能エネルギー・蓄電池ビジネスに関する実践的コンサルティング及び業務受託
・中長期卸電力卸市場価格の予測
・中長期FIT非化石証書価格の予測
・データセンターや蓄電池等の送配電系統への接続サポート
・電力市場価格動向および今後の見通しに関する分析・インサイトの提供
・エネルギー制度・規制動向の情報提供
・蓄電池・再エネの導入シミュレーションの実施
URL:https://beyondnextenergy.jp
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