80歳で20本の歯を保つ人は61.5%に増加、一方で歯周病のある人は47.9%。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、厚生労働省の2つの統計を突き合わせて分析。
歯は残るようになりましたが、歯ぐきの状態は改善していません。8020達成者は51.6%から61.5%へ改善した一方、歯周ポケット4mm以上の人は47.9%で「改善していない」と記載されています。
医療法人令徳会が運営するユアーズデンタルクリニック(北海道札幌市中央区、理事長:湯口晃弘)は、厚生労働省が公表した歯科疾患実態調査の2つの指標を突き合わせて分析しました。80歳で20本以上の歯を持つ人の割合が61.5%に達した一方で、歯周ポケットが4mm以上ある人の割合は47.9%と改善していません。歯が残るようになったことと、その歯が健康であることは別であるという結果になりました。分析の内容は情報サイト「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/8020-and-perio/)でも公開しています。

分析の概要
・調査主体:厚生労働省(統計の出典)/分析は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析)
・調査対象:令和6年歯科疾患実態調査、および令和4年歯科疾患実態調査
・対象期間:令和6年調査(2025年6月26日公表)、令和4年調査
・集計方法:公表資料に記載された2つの指標(8020達成者の割合、歯周ポケット4mm以上の者の割合)を突き合わせ
・分析日:2026年9月
・出典:厚生労働省「歯科疾患実態調査」
背景
「8020(はちまるにいまる)」は、80歳になっても自分の歯を20本以上保とうという運動です。1989年に厚生労働省と日本歯科医師会が提唱しました。
歯が20本あれば、ほとんどの食べ物を噛めるとされています。 厚生労働省が2025年6月26日に公表した令和6年歯科疾患実態調査によると、この8020を達成している人の割合は61.5%でした。前回の令和4年調査では51.6%で、2年前の調査から改善しています。
一方、同じ調査で歯周ポケットが4mm以上ある人の割合は、令和4年時点で47.9%です。おおよそ2人に1人にあたります。厚生労働省の資料では、この割合について「改善していない」と記載されています。 つまり、歯は残るようになりましたが、その歯が健康な状態で残っているとは限りません。
2つの統計が示していること
・8020達成者率:61.5%(令和6年調査・2025年6月26日公表)
・前回の8020達成者率:51.6%(令和4年調査)
・歯周ポケット4mm以上の人:47.9%(令和4年調査)
・歯科検診を過去1年間に受けた人:63.8%(令和6年調査・前回は58.0%)
歯の本数は増えています。検診を受ける人も増えています。しかし歯周病のある人の割合は改善していません。
なぜこの差が生まれるのか
歯周病は、歯を支える骨が失われていく病気です。骨が減っても、歯そのものはしばらく残ります。抜けるのは、支えが限界を超えたときです。
そのため、本数だけを数えると「歯が残っている」ことになりますが、その歯が今後も使えるかどうかは別の話になります。8020という指標は歯の本数を数えるものであり、その歯が健康かどうかまでは表しません。
歯を失う原因の上位は歯周病です。本数が増えたことと、歯周病が改善していないことが同時に起きているのは、この構造によるものと考えられます。

この分析について
8020という指標は歯の本数を数えるものです。歯周ポケットの深さは、歯を支える組織の状態を示すものです。2つは別々の指標であり、片方が改善しても、もう片方が同じように動くとは限りません。
今回の分析は、公表されている2つの指標を並べて、その差を確認したものです。個別の症状や治療について述べたものではありません。
分析の全文は、情報サイト「Save Your Teeth.」(https://save-your-teeth.jp/columns/8020-and-perio/)で公開しています。
出典
・厚生労働省「令和6年歯科疾患実態調査の結果について」(令和7年6月26日公表)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59190.html
・厚生労働省 医政局歯科保健課「歯科口腔保健の推進に向けた取組等について」(2025年3月10日)
※令和6年調査から全国補正値(人口構成に合わせた重み付け集計)が導入されており、前回調査との単純比較には注意が必要です。歯周ポケットの数値は令和4年調査の値です。
監修者について
湯口晃弘(ゆぐち あきひろ)/医療法人令徳会 理事長、ユアーズデンタルクリニック 院長
・2010年〜2015年 石川県金沢市のなぎさ歯科クリニックにて船登彰芳氏に師事
・2015年 ユアーズデンタルクリニック開院(札幌市中央区)
・2022年 米国カリフォルニアの歯科スタディグループ OSCSC にて英語講演
・2023年 日本臨床歯周病学会 第41回年次大会 新進気鋭セッション 最優秀賞
・2024年 EAO(European Association for Osseointegration)認定医、日本歯周病学会 認定医 取得
・2025年 5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター就任
・2026年5月 米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に、筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)

医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックについて
札幌市中央区・大通駅直結の自由診療専門の歯科医院です。2015年開院。歯周外科、歯周組織再生療法、歯肉移植(根面被覆)、インプラント治療、審美歯科を診療科目としています。院長の湯口晃弘は日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。
医院名:ユアーズデンタルクリニック
運営法人:医療法人令徳会
設立:2015年9月
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
理事長:湯口 晃弘
診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
ユアーズデンタルクリニック 公式サイト:https://yours-dental.com/
歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/
本件に関するお問い合わせ
医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック
電話:011-206-8241
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F

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