千葉に業務用空調機のテクニカルセンター開設、約64億円投資
業務用空調機据付工事現場の生産性向上・労働負荷軽減・環境負荷低減に貢献するサービスを展開 2024年2月、開設・稼働予定
※1 加湿器等オプションの取付、板金製作・加工、塗装改装等、※2 テクノロジーとロジスティクスを掛け合わせた鴻池運輸が考案した造語
現在、KONOIKEグループは、「⼈と技術のシナジーで時代とともに変化する『期待を超える価値』を創造しよう」を基本⽅針に掲げ、「中期経営計画」(2023年3月期~2025年3月期)※3を推進しています。
K-MVSは、中期経営計画の重点4項目の一つ「⾰新への挑戦:技術の活⽤とDXならびに協業による挑戦」の一環で取り組んでいるサービスで、空調機メーカー、サブコンが業務用空調機を据え付ける場合の工事現場における人材不足、納入車両待機時間、余剰在庫、CO2削減等さまざまな課題解決に対応します。これまで、鴻池運輸の既存拠点で提供してきましたが、今般、首都圏の堅調な再開発を背景とする業務用空調機改装業務の需要増加見込みに加え、益々深刻化する工事現場の生産性向上、労働負荷軽減、環境負荷低減に対する取り組み強化として、K-MVS の提供体制を増強するため、K-MVSを主軸に担うテクノロジス®幕張を開設することにしました。
※3 「新中期経営計画説明資料」 https://ssl4.eir-parts.net/doc/9025/ir_material_for_fiscal_ym2/118440/00.pdf
■K-MVSについて
空調機メーカーが、業務用空調機をオフィスビルや商業施設等に施⼯する場合は、サブコンが各ベンダーと連絡を取りながら、空調機本体、配管、配線等の部材を調達、工事現場で組み立てながら据え付けるのが⼀般的です。しかし、この⽅法では、現場で空調機の配管や配線工事が必要なことに加え、部材の余剰在庫や保管場所確保、納品車両待機時間によるドライバーの負担やCO2排出量増加、各種煩雑な手配業務の発生等さまざまな課題があります。これらの課題を一挙に解決するサービスが、K-MVSです。K-MVSは、空調機据付に必要な配管・配線工事等すべてを鴻池運輸の拠点で一括して行い、工事現場に納品するサービスです。
(K-MVS導入前)
(K-MVS導入後)
<ご参考:作業イメージ>
従来、空調機据付工事現場で行っていた作業を、あらかじめテクノロジス®幕張で実施後、
工事現場に納品
・空調機を取り付ける架台組立
・架台に空調機を設置
■テクノロジス幕張(イメージ)
・名称:テクノロジス®幕張
・延床面積:24,670㎡
・規模:鉄骨4階建 免震構造
・特徴:・業務用空調機改装、プレハブ工法が対応可能なモノづくり
・改装機能に機軸を置いた保管・配送機能を併用するセンター
・10トン天井クレーン1基、2.8トン天井クレーン1基、塗装ブース、400V電源を各フロア完備、
気密検査、垂直搬送機、貨物用EV2基、垂直搬送機2基
・敷地内の舗装路面に廃PET活用高耐久アスファルト改質剤使用
・太陽光発電および蓄電技術を活用し、CO2排出ゼロを目指す
・稼働開始予定:2024年2月
・所在地:千葉県習志野市芝園2-3-1
■テクノロジス幕張(イメージ)
環境面においては、「2030 年ビジョン」※4の非財務目標の一つとしてCO2削減目標(2019年3 月期比35%減)を掲げ、その実現に向けた「2023年3月期~2025年3月期 中期経営計画」においても、重点事項の一つに「サステナビリティの追求」を定め、CO2削減目標(同20%減)を設定しています。今回のテクノロジス幕張の開設他、さまざまな施策を通じて、業務効率化や労働環境改善に加え、脱炭素社会や持続可能な社会の実現に貢献していきます。
※4 「2030 年ビジョン紹介」 https://www.konoike.net/vision/
<ご参考:鴻池運輸の空調機関連事業について>
鴻池運輸は、40年以上にわたり、業務用空調機のオプション・機能部品製作・加工、取付け、電気改装、塗装等の業務を提供し、あらゆる業務用空調機を特別仕様にする改装業務の実績を積み重ね、高度な知見・ノウハウを蓄積してきました。現在、空調機改装業務は、テクノサービス大阪営業所(大阪市大正区)、豊橋営業所(愛知県豊川市)、テクノサービス草加営業所(埼玉県草加市)の3拠点で展開しています。
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