シードステージのマテリアルテックスタートアップに投資するファンドを設立

東洋紡、日本曹達、三井化学が参画

日本材料技研株式会社（本社：東京都中央区　代表取締役社長：浦田　興優、以下「当社」）は、当社が代表社員を務めるJMTCキャピタル合同会社（以下「JMTCキャピタル」）を無限責任組合員として、「JMTCケミカル&マテリアルズ投資事業有限責任組合」（以下「当ファンド」）を組成し、起業直後のシードステージにあるマテリアルテックスタートアップへの投資活動をスタートしました。2021年5月19日時点の有限責任組合員は、東洋紡株式会社、日本曹達株式会社、三井化学株式会社です。

 化学・素材産業は、これまで多くのマテリアル・イノベーションを生み出すことで、人類社会の持続的発展に貢献してきました。現代においても、Society 5.0の実現に向けたデジタル・イノベーション、AI・バイオ・量子等の先端技術の強化、SDGsやパリ協定の長期目標の達成、資源・環境制約の克服、安全・安心社会の実現等の社会課題解決に至るまで、マテリアル・イノベーションは決定的に重要な役割を果たします。さらには、新型コロナウイルス感染症対策にも、マテリアルの研究開発による貢献は必須です。

 こうしたマテリアル革新力の強化に向けては、産官学による取り組みに加え、スタートアップによるイノベーション創出も重要な原動力となります。しかし、近年ではマテリアルテックスタートアップに対するベンチャーキャピタル等からの投資も拡大してはいるものの、特に起業直後のシードステージにあるスタートアップに対する資金供給には、なお大きな課題があります。当ファンドは、シードステージのマテリアルテックスタートアップに特化して、ファンドを通じた資金提供を行うとともに、出資者である化学・素材企業各社の技術的強みを活かした協業による支援を行い、マテリアルテックスタートアップの成長加速に貢献します。

 当社は、ファブレス型機能材料メーカーとして、国内企業や大学・研究機関等で開発された革新的技術について、ライセンスアウトやカーブアウトを通じた事業化に取り組んでいます。当ファンドの設立を通じ、当社が蓄積してきた事業化ノウハウも活用しながら、志を同じくするマテリアルテックスタートアップの起業家を支援することで、マテリアル革新力の強化に貢献してまいります。またJMTCキャピタルでは、機能材料の潜在的ユーザーにあたるハードテックスタートアップに投資するベンチャーファンドも2017年から運営しており、今般の当ファンドを設立することによって、当社は機能材料に関するシーズおよびニーズの双方向にわたり、次世代の市場動向や技術動向に対する知見を深めることができます。こうした将来トレンドに対する独自のアンテナ機能を最大限に活用することで、さらに当社の新事業創出のスピードアップにつなげてまいります。

【日本材料技研株式会社 概要】
■会社名 ：日本材料技研株式会社
■設立 ：2015年8月
■資本金 ：1億円 ※資本準備金を含む
■代表者 ：代表取締役 浦田 興優
■事業内容 ：機能材料事業
■企業ホームページ ：https://www.jmtc.co.jp

【JMTCキャピタル合同会社 概要】
■会社名 ：JMTCキャピタル合同会社
■設立 ：2017年2月
■代表社員 ：日本材料技研株式会社
■事業内容 ：ベンチャーキャピタル事業
■企業ホームページ ： https://capital.jmtc.co.jp/