董振華 聞き手・編/高野ムツオ 監修『語りたい俳人 師を語る友を語る ―24人の証言 上・下』新発売!

24名の俳人が24名の師や友を本音で語り迫真のドラマが展開される〝語られる俳句史〟が誕生!

株式会社コールサック社

株式会社コールサック社(本社:東京都板橋区、代表取締役:鈴木比佐雄)は、『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 上』『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 下』の2冊を2025年3月7日に新発売いたしました。

◆『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 上・下』の画期的な特徴

1.昭和から平成を生きた24名の有名俳人を、現在活躍中の24名の俳人が語り尽くす。

〈上巻〉[312頁・A5判・上製本]

上巻目次

監修者まえがき・高野ムツオ

まえがき・董振華

第1章・中原道夫が語る福永耕二

第2章・仁平勝が語る攝津幸彦

第3章・松尾隆信が語る上田五千石

第4章・西村和子が語る清崎敏郎

第5章・奥坂まやが語る飯島晴子

第6章・岸本尚毅が語る田中裕明

第7章・小澤實が語る藤田湘子

第8章・保坂敏子が語る福田甲子雄

第9章・長谷川櫂が語る川崎展宏

第10章・安西篤が語る阿部完市

第11章・筑紫磐井が語る加藤郁乎

第12章・森澤程が語る和田悟朗

〈下巻〉[336頁・A5判・上製本]

下巻目次

第13章・津川絵理子が語る鷲谷七菜子

第14章・仲村青彦が語る岡本眸

第15章・井上康明が語る廣瀬直人

第16章・仲寒蟬が語る大牧広

第17章・西村我尼吾が語る有馬朗人

第18章・山田貴世が語る倉橋羊村

第19章・角谷昌子が語る鍵和田秞子

第20章・三村純也が語る稲畑汀子

第21章・中岡毅雄が語る友岡子郷

第22章・井上弘美が語る大石悦子

第23章・井口時男が語る齋藤愼爾

第24章・片山由美子が語る鷹羽狩行

監修者あとがき・高野ムツオ

あとがき・董振華

2.現代俳句協会会長・現在NHK俳句選者も務める俳人・高野ムツオが監修。

同じく現在NHK俳句選者を務める堀田季何(俳人・歌人)の帯文、推薦。

金子兜太・晩年の中国人の弟子、董振華が聞き手を務め、一人語りの文章に編集。

左から、堀田季何・高野ムツオ・董振華。

【上巻表帯】

本書が、これからの俳句を探る得難いヒントの宝庫であると信ずる。昭和百年、戦後八十年の今年を記念すべき二冊として、一人でも多くの俳句愛好者に読み味わってもらうことを心から願っている。

(高野ムツオ「監修者 まえがき」より)

【下巻表帯】

俳人の人生が死によって完成するならば、その真の姿は、死後の証言によって見えてくるだろう。弟子や友であった24名の俳人たちが語った、愛憎・恩讐・葛藤・苦悩・収穫・結実・栄光の姿が、現代の私たちにいきいきと浮かび上がってくる。

(堀田季何)

3.各語り手が選んだ、語られる俳人の代表句20句が収録され、俳句入門にも最適。

(以下、20句選から1句を引用)

【上巻12名】

新宿ははるかなる墓碑鳥渡る  福永耕二

サーカスの子等横浜の雲となる  攝津幸彦

もがり笛風の又三郎やあーい  上田五千石

口曲げしそれがあくびや蝶の昼  清崎敏郎

さつきから夕立の端にゐるらしき  飯島晴子

冬景色なり何人で見てゐても  田中裕明

蠅叩此処になければ何処にもなし  藤田湘子

濡紙に真鯉つつみて青野ゆく  福田甲子雄

炎天へ打つて出るべく茶漬飯  川崎展宏

木にのぼりあざやかあざやかアフリカなど  阿部完市

昼顔の見えぬひるすぎぽるとがる  加藤郁乎

春の家裏から押せば倒れけり  和田悟朗

【下巻12名】

滝となる前のしづけさ藤映す  鷲谷七菜子

春の都電光りて中の夫見えず  岡本眸

日脚伸ぶ母を躓かせぬやうに  廣瀬直人

三月十一日以降の海を信じない  大牧広

人影のアウシュヴィッツへ行く花野  有馬朗人

坐禅了へ淡きおぼろの中にゐる  倉橋羊村

鶴啼くやわが身のこゑと思ふまで  鍵和田秞子

今日何も彼もなにもかも春らしく  稲畑汀子

ただひとりにも波は来る花ゑんど  友岡子郷

春の夜の闇を遊のはじめとす  大石悦子

ががんぼの一肢が栞卒業す  齋藤愼爾

葛の花むかしの恋は山河越え  鷹羽狩行

4.いきいきとした話し言葉(一人語り)で俳句初心者も読みやすい。証言者や遺族提供の貴重な写真も多数掲載。

――まず福永さんは一言で言うと、やっぱり薩摩隼人の血が継がれています。南九州の人には西郷隆盛とかのような人たちは薩摩隼人とは言わないようです。要するに政府側に付いたか付かないか、言い換えれば中央に対する背を向いた側じゃなくて、支持する側の方で、そういう人たちを美化して薩摩隼人という言い方をするようです。だから福永さんに〈橙やうすれうすれし隼人の血〉という句がありますね、自分を自嘲した句だと思うんです。自分は若いときにはそういう猛々しいというか、熱気盛んな薩摩隼人の血を継いでると思っていたんだけれど、東京へ来て何年も経つと「うすれてしまった隼人の血」という気分を吐露したのだと思います。――

(第1章・中原道夫が語る福永耕二より引用)

5.俳人・黒田杏子の「証言文学」の思想を現代に生かす。

黒田杏子 聞き手・編者
『証言・昭和の俳句 増補新装版』

2023年3月13日に亡くなった黒田杏子『証言・昭和の俳句 増補新装版』(コールサック社・2021年)で、聞き手・編者を務め、語り継ぐ国民文芸〈俳句〉の力を後世に伝えた。

今回聞き手・編者を務めた董振華は、「証言文学」という黒田杏子の思想を現代に生かし、本書や前著『語りたい兜太 伝えたい兜太 ― 13人の証言』『語りたい龍太 伝えたい龍太—20人の証言』を刊行している。

なお、コールサック社は黒田杏子の功績を顕彰し後世に伝えるためにも、髙田正子編「黒田杏子コレクション全4巻」()を刊行している。

黒田杏子の再初期の句を読むことができる第一句集『木の椅子』増補新装版も好評発売中である。

黒田杏子コレクション1 螢
黒田杏子コレクション2 月
黒田杏子コレクション3 雛
黒田杏子コレクション4 櫻
黒田杏子第一句集『木の椅子』増補新装版
『語りたい龍太 伝えたい龍太—20人の証言』
『語りたい兜太 伝えたい兜太 ― 13人の証言』(監修者・黒田杏子)

◆『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言 上・下』の読み方・利用シーン

有名俳人たちの20句選と語り言葉の証言により、俳句入門に最適。

俳句の近現代史における本音や秘話を知りたい俳句中級者にも。

俳句や詩歌を愛する全ての方々に。

◆商品概要

『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言』〈上巻〉

312頁・A5判・上製本

ISBN978-4-86435-645-9

価格:2,750円(税込)

『語りたい俳人 師を語る友を語る ― 24人の証言』〈下巻〉

336頁・A5判・上製本

ISBN978-4-86435-646-6

価格:2,750円(税込)

◆販売先、ご購入

全国の書店、コールサック社公式HP(クレジットカード・AmazonPayなど各種決済に対応)、Amazon等のインターネット書店、から注文できます。

書店様は各取次店より搬入可能です。

◆コールサック社について

株式会社コールサック社は詩・短歌・俳句などの短詩型文学、評論。小説などを専門とする総合文芸出版社です。

宮澤賢治の自然や銀河を感受する詩的精神や生きるものたちの幸せを願う平和思想を根幹にして、詩・短歌・俳句・評論・エッセイ・小説・画集・写真集・かるたなど幅広く出版活動をしています。

季刊文芸誌「コールサック」(石炭袋)121号
アンソロジー『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集 ―報復の連鎖からカントの「永遠平和」、賢治の「ほんとうの幸福」へ』
照井翠 句集
文庫新装版『龍宮』
『崔龍源全詩集・全歌集』

季刊文芸誌「コールサック」(石炭袋)を年4回刊行しており、最新号「コールサック121号」は、本年3月1日に発売しています。(特集1 関悦史が聞く昭和・平成俳人の証言 ⑸ 「宮坂静生 ―死生の多様さとしての地貌」、特集2 2024年コールサック社合同出版記念会 第一部 講演 堀田季何「永遠平和に向かって ―俳句という道」ほか)

会社名:株式会社コールサック社

所在地:東京都板橋区板橋2-63-4-209

代表者:鈴木比佐雄

設立:2006年

URL:http://www.coal-sack.com/

事業内容:総合文芸書出版

【お客様からのお問い合わせ先】

《問い合わせ先名称》株式会社コールサック社

TEL:03-5944-3258

FAX:03-5944-3238

e-mail:m.suzuki@coal-sack.com

【本リリースに関する報道お問い合わせ先】

株式会社コールサック社 編集部 鈴木光影

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業種
情報通信
本社所在地
東京都板橋区板橋2丁目63番地4 グローリア初穂板橋209
電話番号
03-5944-3258
代表者名
鈴木比佐雄
上場
未上場
資本金
-
設立
2006年08月