扇子の新しいあり方を提案するブランド「バナナとイエロう」がNYを中心に世界で活躍するアーティスト「Fantasista Utamaro」氏とのコラボレーション商品を発売。

制作工程のメイキングを収めたトレイラーフィルムも同時公開。

株式会社宮脇賣扇庵

2024年8月9日 09時00分

株式会社宮脇賣扇庵（みやわきばいせんあん／本社：京都市中京区、社長：南忠政）が運営する「BANANA to YELLOW（バナナとイエロう）」は、NYを中心に世界で活躍するアーティスト「Fantasista Utamaro」氏とのコラボレーション商品を2024年8月9日（金）より店頭およびオンラインストアにて発売いたします。

●コラボレーション商品一覧

コンセプトは「The Fanciest cheesy souvenir made in Kyoto /
失われたお茶の間系土産の最高級品」

Fantasista Utamaro氏が描いた本プロジェクトのコンセプトは、

「The Fanciest cheesy souvenir made in Kyoto / 失われたお茶の間系土産の最最高品」。

「かつての日本の高度経済成長期、ひたすら自由で雑多な土産物屋が観光地に軒を連ねていました。その頃の雑多でチープな土産物の世界観を、何物にもとらわれない自由な精神性と創造性溢れる世界観と定義しました。その土産文脈の中の超最高傑作品（京都製）が現代の日本に誕生！というコンセプトで本プロジェクトのアイデアが生まれました。

扇子のデザインモチーフは「CEO」「VIP」「OMG」の3種類あり、「CEO」は昭和のナイトシーンで飛び交っていた社長さん！社長さん！から、「VIP」はその文字通りの超重要人物の呼称、そして「OMG」はオーマイガー！びっくり仰天！です。

内側の面は、京都に訪れる観光客、1200年以上続く京扇子の歴史、この文化を現代まで支えてきた人たちを、超セレブレーション（祝福）したいという気持ちから、使う度にとにかく褒め称えてくれるポジティブなメッセージとして、「YOU ARE THE BEST」の文字を図案化しました。」（Fantasista Utamaro氏談）

Utamaro氏のこの想いから生まれたアートワークを、京扇子の伝統文化を継承した職人が1本1本手作業で仕上げた、伝統と革新が共存した扇子となっております。通常盤の扇子3種類に加え、扇骨を黒漆（くろうるし）で仕上げた限定版も販売いたします。

Fantasista Utamaro Sensu (CEO) limited edition

Fantasista Utamaro Sensu (VIP) limited edition

Fantasista Utamaro Sensu (OMG) limited edition

扇子と同モチーフをプリントしたオリジナルTシャツもラインナップ。Tシャツの腰元の「扇子ポケット」はブランドのアイデンティティでもあり、扇子をいつでも身近に感じられる仕掛けとなっています。

扇子の制作工程のメイキングを収めたトレイラーフィルムと、制作の背景を赤裸々に語った対談動画も同時公開

今回のコラボレーション扇子が製品化されるまでの工程の一部を、Utamaro氏本人が取材、NYの朋友である写真家のMasahiro Takai氏が撮影し制作された映像作品も公開いたします。長い伝統を受け継いできた京扇子の職人たちの手仕事へリスペクトを込めた映像作品となっております。

また、今回のコラボレーションに至った経緯や制作背景、今後の展望などを赤裸々に語った、Utamaro氏と宮脇賣扇庵南忠政（バナナとイエロうブランドディレクター）のインタビュー動画も同時に公開いたします。

映像は、店頭のほか、バナナとイエロうのSNS、YouTube等でも配信予定。

●メイキングトレーラーフィルム

●インタビュー動画

Fantasista Utamaro氏コメント

自身の創作を通じて、日本の文化をもっと高い解像度で世界に届けたいという想いでNYに活動の拠点を移し10年の月日が流れました。NYというアウェイの土地では数えきれない苦難がありましたが、日本の文化が持つ共生（助け合い）の精神性に支えられ今まで創作活動に励んできました。

世界で戦う日本人アーティスト（自称）と自分を鼓舞し、長く続く日本の文化をより一層大切にしたいと想うようになり、日本の伝統文化の発展に貢献したいと、日々の制作の中で思いを馳せていました。そんな中、宮脇賣扇庵の南社長よりバナナとイエロうのコラボレーションのご相談を受けました。

そして、扇子が日本発祥で世界に伝わったことを知りました。今では暑さを凌ぐための道具として定義されていますが、元々は人と人の「間」や「手紙」として扇子が存在していたことを知り、心が震え上がる感動を覚えました。現在我々がスマホで毎日のように使っている絵文字のルーツが京扇子にあったのか！と。かつて扇子は、人と人の柔軟なコミュニケーションのためのツールとして存在していたのです。

日本人が長く培ってきた「おもてなし」とも言えるこの柔軟な作法が、1200年も前から扇子という形でこの世に生まれ、それが世界に伝承していったことを知り強く心を打たれました。

この美しい文化と文脈をどうにか現代の世界に届けなくてはいけない、と勝手に使命感を持ち自分の命を捧げる想いでアートワークを作り上げました。このプロジェクトを通じ、長く続いてきた文化の哲学を扇子と共に世界に届けたいです。

京扇子界のアヴァンギャルドで異端で最強にクリエイティブな漢、南忠政さんの創造性溢れる目(EYES)と、気合いと愛だけで生きてきた破天荒な作品を作り続ける僕Fantasista Utamaroの目(EYES)が交わりケミストリーを起こし、この扇子が誕生しました。自分で言うのもなんですが、最高の自信作です。みなさん、どうか手にとってこの愛に触れていただければ幸いです。さあ、今すぐ京都へ！OMG！

作家プロフィール

Fantasista Utamaro

アーティスト、クリエイティブディレクター、アートディレクター、アニメーションディレクターとして、NYを活動の拠点に置き、日本のポップカルチャーからインスパイアされたアートワークを創作、自身の創作を通じて日本のカルチャーを世界に発信し続けている。無限増殖するアートワークはあらゆるメディアにインストールされ、その活動の幅はアートにとどまらず、デザイン、ファッション、映像と、ボーダレスに拡張し続けている。

これまでに、サンリオ、SK-II、Nike、Apple、Google、Uniqlo、GU、Netflix、SevenElevenなどのグローバルブランドや、ファレルウィリアムス、初音ミク、きゃりーぱみゅぱみゅ、でんぱ組Inc.などのポップアーティストとのコラボレーションも数多く手がけている。近年では、2022年、アートディレクターとして制作に参加した英国放送協会BBCの東京オリンピックのトレーラーフィルムが英国アカデミー賞BAFTAを受賞。

http://www.fantasistautamaro.com