HOSOO GALLERY 「Texture form Textile Vol. 2」
時間の衣―髙橋大雅ヴィンテージ・コレクション 展
HOSOO GALLERYでは、「Texture from Textile Vol. 2 時間の衣―髙橋大雅ヴィンテージ・コレクション」と題し、ファッションの分野で近年多方面から耳目を集める髙橋大雅が蒐集した1900年代初頭の服飾資料のコレクションを公開いたします。
同時に、2021年にオープンした京都・祇園にある総合芸術空間「T.T」、京都建仁寺塔頭両足院、という京都市内3つの拠点にて展覧会を開催いたします。
本シリーズ「Texture from Textile」は「織物から建築へ」をテーマとし、織物(テクスチャー)に端を発した、工芸、アート、デザイン、建築にまつわる思想の変遷を20世紀初頭に立ち返り研究活動を展開するリサーチプロジェクトです。Vol. 1「コンストラクションの系譜」では、インテリアを含めた豊かなテクスチャーが人々の生活をコンストラクト(建設)するという発想のもと、織物の観点から建築史を再考するプロジェクトとしてHOSOO GALLERYにて公開いたしました。
Vol. 2では髙橋のコレクションを通じ、同時代の服飾に焦点を当てます。服飾史も決して建築から乖離したものではなく、1900年代初頭のヨーロッパでは装飾美術運動などの影響を受け、テキスタイルを介してファッションと室内装飾が不可分なものとして扱われていました。髙橋の服飾コレクションは、1900年代初頭を中心にアメリカ・ヨーロッパを中心に生産された衣服であり、大量生産とデザインといったさまざまな問題提起のなかで生産されてきた衣服です。これらの衣服は、大量生産を単に否定するわけではなく、経済的合理性の追求によってもたらされた新しい時代の美意識の一つの到達点であり、また20世紀初頭に起こった大量生産と工芸をめぐる社会的な現象を象徴するものとして捉えることも可能です。
髙橋は、10代より主に1900年代の服飾資料を約2,000点蒐集し、リバースエンジニアリングの観点から、当時の布地や縫製の技術を研究してきました。当時の生地を研究することで、日本の伝統技術や天然素材など、現代の日本ならではの製法で再現し、ヴィンテージの衣服同様、100年後に残るような服づくりを目指し、探究を行ってきました。この度は、髙橋の残した服飾資料を展示することで、新進気鋭のデザイナーの思考を辿るとともに、Vol. 1と同様、20世紀に起きた装飾をめぐる美意識の変革について、衣服の視点から改めて焦点を当ててみたいと思います。
髙橋大雅
1995年生まれ。2010年ロンドン国際芸術高校に入学し、2013年セントラル・セント・マーチンズに進学。2015年ベルギーのアントワープやロンドンのメゾンでデザインアシスタントを経験。2017年同大学を卒業後、渡米。TaigaTakahashi,inc.をニューヨークで設立。2021年12月京都祇園に髙橋がデザインした服・建築・茶室・彫刻作品からなる「服・食・住」すべてを体験できる総合芸術空間「T.T」をオープン。
主催:株式会社 細尾、TaigaTakahashi,inc. 協力:一般社団法人hO
ディレクター:細尾真孝 キュレーター:井高久美子 空間構成:周防貴之
宣伝美術:森田明宏 PR:青柳桃子 テキスト編集協力:原瑠璃彦
<展覧会概要>
「Texture from Textile Vol. 2 時間の衣―髙橋大雅ヴィンテージ・コレクション」
会 期:2022年12月3日(土)‒ 2023年3月12日(日) 10:30 ‒ 18:00
(年末年始、祝日を除く、入場は閉館の15分前まで)
会 場:HOSOO GALLERY
604-8173
京都市中京区柿本町412 HOSOO FLAGSHIP STORE 2F
電 話:075-221-8888
入場料:無料
<同時開催>
「時をうつす鏡」
会 期:2022年12月3日(土)‒ 2022年12月11日(日) 12:00 ‒ 19:00
会 場:総合芸術空間「T.T」
605-0074
京都市東山区祇園町南側570-120
入場料:無料
「髙橋大雅:不在のなかの存在」
会 期:2022年12月3日(土)‒ 2022年12月11日(日) 11:00 ‒ 17:00
会 場:京都建仁寺塔頭両足院 605-0811 京都市東山区小松町591
入場料:無料(拝観料別途)
<HOSOOについて>
「細尾」は元禄年間(1688年)、京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業しました。京都の先染め織物である西陣織は1200年前より貴族をはじめ、武士階級、さらには裕福な町人達の圧倒的な支持を受けて育まれてきました。細尾は今、帯やきものといった伝統的な西陣織の技術を継承しながら、革新的な技術とタイムレスなデザイン感性を加えることによって、唯一無二のテキスタイルを生み出し、国内外のラグジュアリーマーケットに向けて展開しています。
お客様お問い合わせ先:HOSOO FLAGSHIP STORE/HOSOO GALLERY TEL:075-221-8888
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザーログイン既に登録済みの方はこちら
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像